
インテリア診断でおしゃれな部屋に! 好みのインテリアテイストをみつけよう
※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。
目次
部屋をおしゃれにしたいと思っても、「どのようなインテリアが自分に合うのかよくわからない」というのはよくある悩みでしょう。好みのインテリアにするためには、“インテリアテイスト”を知ることが大切です。今回は、多種多様なインテリアの種類や、インテリアテイストについてそれぞれ解説し、インテリアスタイルをみつけるツールについてもご紹介します。
インテリアコーディネートが苦手? まずはインテリアテイストをチェック!

「おしゃれな部屋に憧れるけど、家具をどう配置すればいいのかわからない」「部屋のインテリアになんとなく統一感がない」など、インテリアをどうしたらよいのか悩む方も多いでしょう。
インテリアにお悩みのある方は、インテリアの種類をまとめた“インテリアテイスト”を知り、好みのインテリアテイスト探しから始めてみましょう。
好みのテイストを知ったうえでインテリアの要素を決めていくと、選ぶ家具や雑貨に統一感が生まれ、おしゃれなインテリア空間がつくれるようになります。
カフェ、北欧、和モダン…おしゃれな部屋は多種多様!
では、インテリアテイストについて簡単に整理します。好みのインテリアテイストを見つけるために、定番からトレンドのインテリアまで知っておきましょう。
●定番のインテリアテイスト
・モダン
白や黒、グレーなどモノトーンを基調に、ガラス・金属などの素材感や直線的なデザインを活かした空間が特徴的なモダンは、無駄を省いたシンプルで洗練されたスタイルが魅力です。都会的な印象の部屋を演出します。
・ホテルライク
モダンテイストの中でも、高級感と清潔感を兼ね備えたホテルライクなインテリアは、非日常的な空気感が魅力のテイストです。
光沢のある素材を使い、上品なカラーコーディネートやシンメトリーなレイアウトで、まるで高級ホテルのようなラグジュアリーな空間をつくります。
・ナチュラル

ナチュラルは、木のぬくもりや自然素材を活かしたやさしい雰囲気のスタイルです。ベージュやアイボリーなどやわらかな色合いを基調に木の素材感を活かし、さらにリネン素材のファブリックや観葉植物を組み合わせると、ホッとくつろげる空間に仕上がります。
・カントリー

素朴であたたかみのある雰囲気が魅力のカントリースタイルは、懐かしい手づくり感のあるインテリアを楽しみたい方におすすめのテイストです。チェック柄のファブリックや木製家具、アンティーク雑貨などを取り入れて“田舎の家”のような空間を演出しましょう。
・シック

シックは、重厚感と大人の落ち着きを感じさせるインテリアです。ダークブラウンやグレー、ネイビーなど深みのある色をベースに、レザーやウッドなどの素材を合わせることで落ち着いた雰囲気を演出します。
●地域別のインテリアテイスト
・北欧
シンプルで機能的な北欧スタイルは、白や淡いグレーを基調に木製家具や自然素材を使用した、明るく心地良いインテリアが魅力です。デンマークやスウェーデンなど寒冷地の“ヒュッゲ(居心地の良さ)”を重視し、ミニマルであたたかみのある暮らしが実現します。
・ジャパネスク(和モダン)

ジャパネスクは、日本の伝統的な美しさと現代的なデザインを融合したスタイルです。畳や障子などを取り入れつつ、モノトーンや直線的な家具で洗練されたモダンな印象に仕上げましょう。
・ジャパンディ
ジャパンディは、“ジャパン(日本)”と“スカンディ(北欧)”を組み合わせた、比較的新しいスタイルです。自然素材を活かした北欧の機能美と、調和した簡素な和のデザインが融合し、シンプルで落ち着いた空間をつくります。
・韓国スタイル
淡色インテリアや丸みのある家具、間接照明を活かしたやさしい雰囲気が特徴です。白やベージュを基調に、生活感を抑えながらおしゃれに見える工夫が施されています。
・アジアンリゾート
インドネシアのバリ島やタイのパタヤビーチといった東南アジアのリゾートを感じさせるスタイルです。オリエンタルな装飾や彫刻、自然素材が目を引くインテリアで、ダークウッドの家具とラタン(籐)やバンブー(竹)の間接照明を組み合わせれば、非日常の雰囲気になります。
・フレンチカントリー
南フランスの田舎を思わせるエレガントでやさしい雰囲気が特徴です。白を基調に花柄のファブリック、アイアン素材やアンティーク風の家具を組み合わせると、可憐でクラシカルな印象に仕上がります。
・西海岸風
カリフォルニアの海辺の暮らしをイメージしたスタイルです。白とブルーの爽やかな配色にラフな木材やサーフボード、観葉植物などを取り入れて、開放的でカジュアルな空間を演出します。
・ブルックリンスタイル
ニューヨークのブルックリン地区をイメージしたスタイルで、レンガを多用したヴィンテージ感と武骨さが魅力です。アイアン素材、古材を活かしたインダストリアルな要素が、スタイリッシュな印象を生み出します。
●時代別のインテリアテイスト
・ヴィンテージ

レザーや鉄、木材など素材感を活かした家具や雑貨を使い、深みのある色と経年変化ならではの味わいを楽しめるインテリアテイストです。
・ミッドセンチュリー
ミッドセンチュリーは1940〜1960年代にかけてアメリカを中心に流行したテイストで、レトロの中に機能美を感じるインテリアです。曲線を取り入れた個性的な家具、オレンジ色や黄色といった鮮やかな色が特徴で、レトロモダンな雰囲気を味わえます。
・シャビーシック
シャビーシックは、甘さを感じるフレンチアンティーク風のテイストです。古さを美として捉え、使い込まれた風合いを表現した家具や淡くやさしいペールトーンを使い、可憐で上品なインテリアに仕上げます。
●非住宅ミックス
・カフェ風
自宅をカフェのように演出するカフェ風インテリアは、アイアンウッドの家具、照明や黒板、観葉植物などを取り入れ、落ち着きとおしゃれを両立します。ナチュラルやブルックリン、北欧スタイルともよく合い、洗練された空間づくりが楽しめます。
・インダストリアル
インダストリアルスタイルは、鉄やコンクリート、古材などを使い、無機質で武骨な印象に仕上げたインテリアです。黒やグレーを基調に、工場や倉庫のような配管や配線もあえて見せ、重厚感を演出します。
インテリアテイストを決めるポイント 暮らしに合ったスタイルで過ごしやすい部屋に
インテリアテイストを決めるポイントについて解説します。自分に合ったスタイルを見つけて、快適な暮らしを実現しましょう。
・直感を大切にする
インテリア選びの際には、心地良いと感じる直感を大切にしましょう。SNSや雑誌を見て、「こんな部屋に住みたい」と思える画像を集めていくと、好みの傾向が見えてきます。迷ったときは、気に入っている家具や雑貨からテイストを固めるのもおすすめです。感覚を信じて、自分らしい住まいづくりを楽しみましょう。
・床や壁は空間の印象を左右する
部屋の中で大きな面積を占める床や壁の素材や色は、空間の印象を大きく左右します。例えば、明るい色のフローリングや白い壁はナチュラルスタイルや北欧スタイルと好相性です。それに対して、ダークトーンの床やコンクリート調の壁は、シックやインダストリアルが持つ雰囲気を強調します。
ベースとなる床や壁材選びでインテリア全体の完成度を高めましょう。
・収納計画もしっかりと考える
おしゃれなインテリアにしても、モノがあふれていてはその魅力が半減します。収納家具を選ぶ際は、デザイン性だけでなく収納力もチェックしましょう。
また、見せる収納がマッチするカフェ風スタイルやブルックリンスタイル、隠す収納で空間をスッキリ見せるシンプルやホテルライクなど、それぞれのインテリアテイストに適した収納の工夫も異なります。テイストに合った収納計画が、おしゃれなインテリアを成功させるカギです。
・ライフスタイルに合うインテリアにする
インテリアは、見た目だけでなく暮らしやすさも重要です。例えば、子育て中のご家庭なら汚れの目立ちにくさや動線の良さ、安定性などを重視したナチュラルスタイルがおすすめです。
在宅ワーク中心の生活なら、仕事に集中できるよう、落ち着いた色でつくるシックなインテリアも適しています。趣味の時間を楽しみたい方には個性を活かせるヴィンテージやカフェ風もよいでしょう。
部屋をおしゃれにしたい人に 「みつける! インテリア診断」がおすすめ

「おしゃれな部屋にしたいけど、どのようなインテリアにすればいいのかわからない」「自分たちの生活にはどのようなインテリアテイストが合っている?」と思う方は多いでしょう。このようなときにおすすめなのが気軽に試せる「みつける! インテリア診断」です。
10の質問に答えるだけで、おすすめの暮らしアイデアとインテリアスタイルを提案してくれるので、ゼロから考えるよりスムーズに方向性を決められます。自分の直感やライフスタイルに合ったインテリアテイストを知るきっかけとして、活用してください。
まとめ
おしゃれな部屋づくりの第一歩は、自分に合ったインテリアテイストを知ることです。直感やライフスタイルを大切にしながら、床・壁・収納のバランスも考えてコーディネートすることで、心地良い空間が完成します。
インテリアテイストに迷ったときは「みつける! インテリア診断」で自分の好みをチェックしてみましょう。楽しみながら、自分らしい理想のインテリアを探してみてください。
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など