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和室をおしゃれな旅館風にリフォームしたい! 旅館から学ぶ、和室を活かす上級和モダン

和室をおしゃれな旅館風にリフォームしたい! 旅館から学ぶ、和室を活かす上級和モダン

※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。



旅先で素敵な旅館に宿泊したとき、「毎日こんな部屋で暮らせたら」と思ったことはありませんか? 洗練された和を感じさせる旅館は、訪れた人の心を和らげる魅力があります。
そこで今回は、旅館のように素敵な和室に憧れる方におすすめしたい、おしゃれな和室や和モダンな部屋づくりのヒントをご紹介します。

旅館のようなおしゃれな和室で暮らしたい!

DAIKEN REFORM MAGAZINE

「部屋をおしゃれな和室や和モダンな雰囲気にできたら」という漠然とした憧れはあっても、何から取りかかればよいのかわからないと考えている方も多いのではないでしょうか。

理想の部屋をつくるための第一歩は、自分が住みたいと思う部屋のイメージを明確にすることから始まります。実際に宿泊して心地良かった部屋の写真や、旅行サイトに掲載されている画像などから特に気に入った雰囲気の部屋を探してみましょう。旅行サイトには、有名な老舗旅館から個性的でモダンな旅館まで、様々な宿泊施設の画像が数多く掲載されています。その中からお気に入りをピックアップして、どのような部屋を目指したいのか、イメージを明確にしていきます。

●和風の部屋づくりはまず片付けから

こだわりが引き立つよう、スッキリと整えられていることがおしゃれな和室の重要なポイントです。おしゃれな和の空間をつくるためには、思い切った取捨選択を積極的に行い、部屋を片付けましょう。和室に限った話ではありませんが、部屋を整えると暮らしも気持ちの捉え方も変わるので、本当に必要なものが見えてくるかもしれません。

おしゃれな和風の部屋をつくるポイントとは

おしゃれな和風の部屋

おしゃれな和室や和モダンの部屋には共通点があります。ここでは、おしゃれな和室をつくるポイントをご紹介します。リフォームを計画する前に知っておけば、素材選びや色選びの際に役立ち、お部屋づくりもスムーズに進むでしょう。

●アースカラー

昔から自然素材を活用してきた日本建築には、アースカラーとも呼ばれる、自然界に存在する色が多用されています。和を強調した部屋づくりでも、緑・白・ベージュなどをベースに、茶・黒などの引き締めカラーを使うのがおすすめです。
個性を出すなら、藍色や柿色、江戸紫などのような日本の伝統色を取り入れてアクセントにすると、落ち着いた中にも遊び心のあるインテリアになります。和モダンにしたい場合は、ネイビーやワインといった色をアクセントカラーとして使うとスタイリッシュな雰囲気になっておしゃれです。

●自然素材の家具やファブリック

旅館風のお部屋を目指すなら、照明やファブリックに綿・・和紙・い草・籐や竹などの自然素材を取り入れてみましょう。石でできた花器を取り入れると、空間に落ち着きと洗練された美をもたらします。

●低めの家具で揃える

和風の部屋に置く家具は、ロースタイルのものがおすすめです。家具を低く揃え、上部や壁に大きな余白ができると、和の雰囲気が高まります。装飾が少なく、直線的でシンプルな形状の家具が和のスタイルになじみます。

●和風の建具

おしゃれな旅館では、障子、壁紙などの建具も印象的です。シンプルで上質な和の建具は和室の魅力を引き出し、同時に高級感のある雰囲気を生み出します。
リフォームの際には、和を感じさせる襖や引き戸欄間(らんま)などの建具を選んでみてはいかがでしょうか。

●間接照明

多くの旅館には、ダウンライトやフットライトなどの間接照明が取り入れられています。和風旅館のような部屋を目指したいなら、和紙や竹など自然素材を使ったランプシェードをプラスしてみましょう。光がやわらかく分散されて幻想的な和の空間を演出できます。

“広縁”で和室をおしゃれな旅館風インテリアに

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(※)写真はイメージです

和風旅館の窓際で、イスとテーブルが置いてある板張りの小さな空間を見たことがありませんか。このようなスペースは “広縁(ひろえん)”と呼ばれていますが、どのような理由で設けられているのでしょうか。

●広縁とは?

広縁とは、奥行き4尺(約120cm)以上の板敷や畳の空間です。部屋の外にある一般的な縁側は奥行き3尺(約91cm)ほどで、それよりも奥行きのある縁側が広縁と呼ばれています。

広縁のルーツは、平安時代の寝殿造りに見られる“庇(ひさし)の間”といわれています。“濡れ縁”とも呼ばれ、部屋と部屋とを行き来する廊下や、寒さや暑さ、風雨から室内を守る働きをしていたほか、かつては従者の控えの場など、様々な役割を担っていました。

のちに生活様式の変化が進んできたことなどを受け、縁側は徐々に室内へと取り込まれていきます。やがて縁側は、外に設置される外縁と室内にある内縁(くれ縁)に分かれ、内縁を広くしたものが“広縁”と呼ばれるようになったといわれています。

●多くのメリットがある広縁の魅力

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現代における広縁は、室内と外とをつなぐ緩衝的空間として幅広い楽しみ方ができるスペースになっています。広縁のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。

・庭を鑑賞しながらくつろげる
・強い日差しを遮ったり、寒さをやわらげる
・洗濯物を干したり植物を育てたりと、サンルーム代わりに使える
・開放感のあるインテリアがつくれる
・くつろぎスペースや客間として使える

このように、広縁は空間そのものが日本の伝統美を表現しながら多様な目的にも使用できる、魅力あるスペースです。お気に入りの家具やテーブルを置くなど、おしゃれな旅館風インテリアにもぴったりではないでしょうか。

●広縁でつくるおしゃれな旅館風インテリア

窓際にこだわらず、室内にちょっとしたおもてなしや、くつろぎのための広縁風スペースをつくるのもおすすめです。
例えば、ベッドのある寝室に置き畳を使って広縁風スペースを設けたり、和風リビングの一角に板張りの広縁スペースを設置してモダンな家具を合わせたりすると、旅館風インテリアはもちろん、人気のジャパンディインテリアを楽しめるでしょう。

高級旅館に学ぶおしゃれな和モダンの寝室

和室にあるベッド

和室では、畳に布団を敷いて寝ることが一般的でしたが、近年では洋風化が進み、ベッドボトムやマットレスを設置している旅館が増えています。
一般住宅でも、和室にベッドを置くスタイルはスタイリッシュな和モダンとして人気です。

また、あえてフローリングを残したまま和風のラグや置き畳を使い、和洋折衷の旅館風寝室をつくるのもおすすめです。

和風の部屋づくりにおすすめのリフォームは?

DAIKENでは、和風旅館のようなインテリアづくりに役立つ製品をご用意しています。

●和を感じる壁材で高級感をアップ!

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壁面に立体的な表情があると、部屋がグレードアップして見えます。一般的なクロスを和の趣とマッチする個性的な壁材に変えてみるのはいかがでしょうか。

グラビオエッジ』は深彫り調のエンボス加工が施された、リアルな柄デザインを持つ不燃性の壁材です。石目調のものから織物生地をモチーフにしたものまで、色柄バリエーションを豊富に取り揃えています。間接照明との組み合わせで、自然感のある陰影が空間を演出します。

『グラビオエッジ』⇒詳しくはこちら

●“縦格子の間仕切り”で和モダンな部屋へ

縦格子の間仕切り

(※)写真のhapia(ハピア)は2025年6月生産中止予定です。後継品は2025年6月発売予定のieria(イエリア)をご検討ください。

寝室やリビングに間仕切りを使うのも和風の雰囲気づくりにおすすめです。和を感じさせる建具として、シンプルモダンなデザインの『hapia(ハピア)格子間仕切』はいかがでしょうか。

自然光や空調を妨げない『hapia(ハピア)格子間仕切』の縦格子は、天井を高く見せながらも圧迫感を感じさせることなく視線を遮り、お部屋をゆるやかに仕切ります。

『hapia(ハピア)格子間仕切』⇒詳しくはこちら

●メンテナンスも手軽! 広縁づくりにも使えるフローリング

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旅館風インテリアを目指すなら、和を感じさせるフローリングに変えてみるのはいかがでしょうか。
DAIKENの『タフアートえんこうエコ』は、木目柄のレイアウトをバランスよく配置し、シート化粧でありながら自然な張り上がりを表現した和風床材です。表面に特殊オレフィンシートを採用しており、凹み傷が付きにくく、車椅子もご使用いただけます。

「広縁スペースをつくりたい」「和室に板間を取り入れたい」「廊下もインテリアに合ったフローリングに張り替えたい」など、落ち着いた和風インテリアを実現したい方におすすめです。

『タフアートえんこうエコ』⇒詳しくはこちら

(※)金属製キャスターや球状キャスターは使用しないでください。キャスターの使用頻度が高い箇所は、カーペットなどを敷いて床を保護してください。

●フローリングでも畳 おしゃれな和モダン

DAIKENでは、フローリングの部屋で使える機能的な畳をご提案しています。

フローリングに置くだけで和の空間をつくれる『ここち和座 置き敷きタイプ』は、ラグを敷くような気軽さでお使いいただける和紙(※)畳です。

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ここち和座 敷き込みタイプ』は、フローリングと同じ厚さで施工できるので、現代の生活様式になじむ和紙畳です。

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置き敷きタイプと敷き込みタイプのどちらも、機械すき和紙をこより状に合わせて樹脂コーティングした畳表「ダイケン健やかおもて」を使用しており、カビの発生やダニの増殖がしにくく、ささくれや毛羽立ちもわずかです。適度なクッション性があり、ゆったりとしたくつろぎの時間を楽しめます。

色・デザインとも豊富に取り揃えており、お部屋の状況や好みに合わせて取り入れれば、おしゃれな旅館風インテリアになるでしょう。

『ここち和座 置き敷きタイプ』⇒ 詳しくはこちら
『ここち和座 敷き込みタイプ』⇒ 詳しくはこちら
「ダイケン健やかおもて」⇒ 詳しくはこちら

(※)機械すき和紙を使用しています。コウゾ、ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。
また、本ページで記載の和紙の畳とは、畳のおもて部分のことを指し、畳床部分まで、全てが和紙製ではありません。

旅館には、くつろげる空間づくりのヒントがたくさんあります。そのまま再現することは難しくても、旅館インテリアの要素を少しずつ取り入れると、より居心地の良い部屋へと近づくでしょう。
本格的にリフォームする場合は、自分が思い描く空間に必要なアイテムやポイントを、リフォーム前の段階から具体的に考えることが大切です。目指す部屋のイメージをはっきりさせ、憧れていた理想の部屋を実現しませんか。

こちらの記事もチェックしてみてください。
関連記事⇒「居室とはどのような部屋のこと? 間取り図にあるDENとは? 畳を使ったおしゃれかつモダンな和室リフォーム

(※)記事内で使用されている『hapia(ハピア)』は2025年6月生産中止予定です。2025年6月に発売予定の後継品『ieria(イエリア)』をご検討ください。

  • しかまのりこ
  • 監修者

    志鎌のり子(しかまのりこ)
    一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。

    日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。

    保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など

公開日:2022.11.22 最終更新日:2025.05.20

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