和室をおしゃれな旅館風にリフォームしたい! 旅館から学ぶ、和室を活かす上級和モダン
旅先で素敵な旅館に宿泊した時、「毎日こんな部屋でくつろぎたい!」と思ったことはありませんか?それなら、自宅の部屋をおしゃれな和室にリフォームして、洗練された旅館風の空間にしてみてはいかがでしょうか。
そこで、今回は旅館のようにおしゃれな和室に憧れる方に、和室や和モダンな部屋づくりについてご紹介いたします。
旅館のようなおしゃれな和室で暮らしたい!
どことなく懐かしくて、人々の心を癒す「和」の空間。洗練された「和」を感じさせる旅館には、訪れた人の心を和らげる安息の空間がたくさん見られます。そんな心地良い場所を自宅に創り出すことができたら、暮らしの充実度はもっと高まりそうですね。思い切ったリフォームで和風にシフトして、おしゃれで上質な空間をつくってみませんか。
●おしゃれな和室にしたい!リフォーム前にすべきこと
自宅の部屋をおしゃれな和室や和モダンな雰囲気にしたい。そんな漠然としたイメージはあるものの「何から取り掛かれば良いのかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。そこでスタートラインに立った時、まずおすすめしたいことをご紹介いたします。
・好みの和室を探してみよう
理想の部屋をつくる時の第一歩は、自分好みのイメージを捉えることから始まります。特におしゃれな旅館風のインテリアとなると、なかなか具体的なイメージが掴みにくいかもしれません。そんな時は、旅行サイトなどの画像から好みのインテリアを探してみるのもおすすめです。旅行サイトには有名な旅館から個性的でモダンな旅館まで、数多くの画像が掲載されています。お気に入りをいくつかピックアップして、リフォームのイメージを膨らませてみましょう。
・和風の部屋づくりはまず「片付け」から
旅館の和室がおしゃれに見えるのは、シンプルな中に「こだわりポイント」が散りばめてあるから。おしゃれな和の空間をつくるためには、思い切った取捨選択を積極的に行うことです。和室に限らずどんな空間にも言えることですが、部屋をすっきりと整えることで、暮らしも気持ちの捉え方も変わり、本当に必要なものが見えてくるかもしれません。
おしゃれな和風の部屋をつくる4つのポイント
おしゃれな和室や和モダンなお部屋には、いくつかの共通点があるのをご存知でしょうか。ここでは、おしゃれな和室をつくる4つのポイントをご紹介します。リフォームを計画する際に知っておくと、スムーズなお部屋づくりにきっと役立つでしょう。
アースカラーをメインにコーディネート
古くから自然素材を使ってきた日本建築には、素材の色を活かしたアースカラーが多用されています。こうした色とのコーディネートには、白・ベージュ・緑などをベースに、茶・黒などの引き締めカラーを使うのがおすすめです。また、個性を出すなら藍色や朱色に近いオレンジなどをアクセントに使っても、和風な中にも遊び心のあるインテリアになります。
自然素材を取り入れる
和風のお部屋には綿・麻・和紙・イ草・籐や竹などの自然素材を取り入れてみましょう。照明やラグ、窓周りやソファ周りのファブリックに取り入れると、和の趣を表現することができます。和モダンに寄せたい場合は花器などの雑貨を取り入れるのも良いですね。
低めの家具で揃える
床に座るのは私たち日本人にとってなじみの深い生活スタイルです。和風の部屋を目指すなら、ロースタイルの家具もおすすめです。家具を低めにすることで天井が高く見え、開放感が演出できるメリットもあります。加えて直線的でシンプルな形状の家具なら、和のスタイルにもなじみやすいですよ。
和風建具にこだわってみる
おしゃれな旅館では、畳や障子、ふすま、壁紙など、こだわりのある建具も印象的です。建具に対するこだわりは和室の魅力を引き出し、同時に高級感のある雰囲気もつくってくれます。リフォームの際には和を感じさせる襖や引き戸、漆喰ライクな壁、縁のない琉球畳などの建具にこだわるのも、おしゃれな和室づくりの大きなポイントです。
和風の部屋づくりにおすすめのリフォームは?
和室を旅館風にリフォームする場合、全てをリフォームするのはなかなか勇気がいるものです。そんな時は部屋の一部をアレンジするだけでも、素敵な和の空間に雰囲気を寄せることができます。
・壁材を和風に変えて高級感をアップ!
壁を一般的なクロスから和の趣とマッチする個性的な壁材に変更してみるのはいかがでしょう。壁面に立体的な表情があるならば、お部屋のグレードアップにも効果的です。上記のような石積み調の壁面は、ミニマムで洗練された印象があり、和風の空間にも相性があります。
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・「縦格子の間仕切り」で和モダンな部屋づくり
寝室やくつろぎ空間などに「縦格子の間仕切り」を取り入れるのも、和風の部屋をつくる際には大きな効果があります。縦格子の間仕切りはお部屋に圧迫感を与えず、視線をさりげなく遮ることのできる便利でおしゃれな建具。縦に伸びる直線のラインも天井を高く見せてくれるので、洋室でもスタイリッシュにお使いいただくことができます。
『hapia(ハピア)格子間仕切』⇒ 詳しくはこちら
・和風の部屋づくりに欠かせない「ぬくもりのある照明」
ダウンライトや間接照明を取り入れるのも、お部屋の幻想的な雰囲気づくりに最適です。特に和風な部屋をつくる際は、和紙や竹など自然素材を使ったランプシェードをプラスするとナチュラルで優しい印象に。光がやわらかく分散されるので、リラックスした和の空間をつくることができます。
■高級旅館に学ぶおしゃれな和風の寝室
高級旅館は単なる和風の部屋ではなく、機能性や使いやすさ、過ごしやすさを追求しており、利用者の方がストレスなく安眠できる環境となっています。
●和室を生かした寝室づくり
和室の畳では布団で寝ることが一般的でしたが、近年洋風化が進み旅館でもベッドを設置するケースが多くなっています。現在、ベッドで寝ている場合は、布団に変更することで就寝環境が変わり眠りにくくなってしまう場合も考えられます。そこで、和室を生かしながら安眠できる寝室づくりが大切になってくるでしょう。
・和室にベッドを設置して機能的に
布団で寝ることが一般的だった和室も近年では洋風化が進み、ベッドボトムやマットレスを設置している旅館も多くなりました。ベッドは起き上がる時に体の負担が少なく、機能的なのも理由のひとつでしょう。今ではむしろ和室にベッドを置くスタイルがスタイリッシュな和モダンとして海外の方にも人気です。
自宅をリフォームする時も、就寝環境を整えるのは健康のために大切なこと。固定観念に捉われず、自分らしい機能的かつ快適な寝室を目指しましょう。
・フローリングでも簡単!置き畳でおしゃれな和風モダン
洋室を畳の部屋にリフォームしなくても、モダンな和室をつくるのは意外に簡単です。あえてフローリングを残したまま、「置き畳」でフレキシブルに使える寝室にするのはいかがでしょう。DAIKENではフローリングでも手軽に使える機能的な「置き畳」を提案しています。色・デザインとも豊富に取り揃えていますので、お部屋の状況や好みに合わせて、ぜひおしゃれな部屋づくりに取り入れてみてください。
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リフォームで後悔しないために
せっかくリフォームしたのに自分が想像していた空間にならず、後悔してしまうことも少なくありません。思いつきでリフォームしてしまうと後からは簡単に変更ができないので、リフォームの前に自分のイメージした空間に必要なものは何かを具体的に考えることが大切です。
・今後も続く建築資材の高騰
建築資材はここ数年、値上がりしており、合わせてリフォーム費用も上昇傾向にあります。世界情勢や日本を取り巻く様々な環境が要因となり、今後も建築資材の高騰が予想されます。材料選びの際は専門家やリフォーム会社と相談し、適正価格・適正商品を選ぶようにしましょう。
・納得できる部屋づくりを目指そう
「出来上がりが理想と違っていた」「使い勝手が逆に悪くなった」など、リフォームの後悔はできれば避けたいものですね。カタログで見た画像やサンプルと、実際の施工の仕上りがイメージと違う、と感じることがあるかもしれません。そういった後悔をしないためにも、慎重な材料・モノ選びは大切です。リフォームの際には、デザインや使い勝手、使用材料などを充分に理解した上で、自分にとって納得のできる部屋づくりを目指しましょう。
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