
和室と洋室を仕切る戸襖へのふすまリフォームを ドアリフォームの和洋折衷!
日本の住まいは洋風のイメージを適度に取り入れた和洋折衷のスタイルで発展してきました。現代では、住まいも洋風のものが一般的になってきたものの、同じ家の中に和室と洋室があるお宅も少なくありません。
和室の間仕切りと言えばふすまを連想しますが、和室と洋室が隣接していると間仕切りをふすまにすると違和感が生じます。そんな時、ふすまの代わりの仕切りとして使えるのが「戸襖(とぶすま)」です。
今回は、ふすまの種類やふすまと障子の違い、さらには戸襖の特長などを解説します。また、ふすまの代わりの仕切りになる製品や、ふすまリフォームに使える戸襖の種類も紹介します。両引き戸のタイプはもちろんのこと、片開き戸のバリエーションもぜひご覧ください。
戸襖とは? 和室と洋室を違和感なく和洋折衷の便利な引き戸
伝統的な日本家屋では、和室と和室の仕切りや屋内の出入口、押し入れの戸に「ふすま」が使われてきました。ふすまは木を細く加工した桟(さん)で作った骨組みに襖紙と呼ばれる和紙もしくは布を貼り、枠と引き手を取り付けた引き戸タイプの建具で、現代では骨組みの代わりに段ボールやスチレンボードなどのパネルを使ったものも多くなりました。 日本独自の建具であるふすまは和室のインテリアを引き立てる重要なアクセントとなります。また、ふすまは部屋の仕切りとしても、開放して隣の部屋とつなげて広く使うなど、フレキシブルで便利な建具です。しかし、最近のリフォームでは和室を洋室風に変えることもあります。隣の部屋が洋室の場合、ふすまだと和のテイストが強いため、インテリアの観点からは違和感を覚えるかもしれません。 そんな時に便利なのが、和室と洋室を違和感なく仕切れる「戸襖」です。戸襖を含めてふすまには、使われる場所や仕様によって、主に次のような種類があります。
・和襖(わふすま):本襖(ほんぶすま)とも呼ばれる和室同士を仕切るふすま。表面に襖紙を貼って円形や正方形の引き手と全体の縁を囲む枠を取りつけたもの。
・源氏襖(げんじふすま):ふすまの一部に彩光用の障子を窓のようにはめ込んだもの。暗くなりがちな奥座敷などに設置される。
・太鼓襖(たいこふすま):縁に枠をつけずに仕上げたふすま。茶室などに使われることが多い。
・戸襖(とぶすま):和室と洋室を仕切るふすま。和室側は襖紙、洋室側は板材もしくは板材に壁紙を貼ったもので仕上げる。板材を使用するので通常のふすまより重くなりがち。


こうしたことからも、戸襖と他のふすまの違いがお分かりいただけるかと思います。戸襖というのは、まさに和と洋の空間を仕切るためのもので、和室側は和風のふすまに見えて、洋室側は木目の引き戸に見えるという、和洋折衷のアイデア建具なのです。このような特長から、戸襖は和室と洋室が混在する現代の家屋にマッチした建具といえるでしょう。
それでは、ここでふすまと混同しやすい和の建具・障子についても簡単に説明しておきましょう。
ふすまと同じく障子も部屋を仕切るものですが、ふすまとの大きな違いは光を通すか通さないかにあります。ふすまは骨組みの上に何度も下貼りをし、襖紙を貼って仕上げるので光を通しませんが、障子は骨組みが透けて見えるような薄い障子紙を貼り、柔らかい光を取り入れることを目的にした建具です。ふすまの代わりの仕切りとして障子を設置する場合は、こうした特性の違いに注意したいところです。
簡単リフォーム! 和室ふすまのイメージを変えるリメイクシート

和室のふすまを洋室にも合うようにできる「リメイクシート」というアイテムがあります。
リメイクシートとは表面に木目やカラフルな模様がプリントされた粘着シートです。壁や扉に貼って部屋の雰囲気を変えるための商品ですが、ふすま用のリメイクシートも販売されています。また、ふすまの枠は窓枠用のリメイクシートや、ペンキなどを使って装飾すると、一層洋風のデザインに近づきます。
リメイクシートは価格がリーズナブルで、デザインの選択肢が多いのもメリットです。
ただし、リメイクシートを自分で貼ろうとすると、中に空気が入ってしまったり、まっすぐに貼れなかったりと、思うようにできないかもしれません。また、安物のリメイクシートはふすまの色が透けてしまい、見栄えが悪くなることもあります。加えてリメイクシート以外にも必要な道具を揃え、時間をかけてリフォームをしなければならないため、忙しい人や細かい作業が苦手な人には難しいかもしれません。
襖の取っ手も洋風・おしゃれに
和室を洋室に変える時、おしゃれなリメイクシートなどで和風襖を洋風襖にするなら、取っ手も洋風のものに差し替えると統一感が出るのでおすすめです。

和室の襖の取っ手は正式名称を「引手」といいます。正確には引き戸についているのが「引手」で開き戸についているのが「取手」なのですが、この記事ではわかりやすさを優先して「襖の取っ手」という言い方をしていきます。
襖の取っ手には様々なデザインがあり、安土桃山時代には多彩な趣向を凝らしたものが盛んに作られました。
襖の取っ手は形だけでも種類がかなり豊富です。丸い襖の取っ手を四角に変えるだけでも襖の雰囲気が変わりますよ。
また、和室の引き戸によく見かける丸い形の取っ手も、明るい色のものやステンレス素材の製品に差し替えることで、洋風襖のデザインを取り入れることができるでしょう。
「座」と呼ばれる取っ手周りの部位に趣向を凝らしたものもあります。対照的に取っ手の中部分を華やかに装飾しているものもあり、襖と組み合わせることを考えるだけでも楽しくなりそうです。
ただ、シートを張るだけの襖リフォームに対して、取っ手の取り換えは少し手間がかかります。もともとついていた取っ手を取り除いてから、新しい取っ手をはめ込むのですが、基本的に同じ大きさの取っ手でないとはまりません。
丸から四角など、形の違う取っ手を使いたい時は、もとからついていた取っ手の穴を削って形を合わせる必要があります。これは素人がやるにはなかなか大変な作業です。
もし、壁紙と取っ手のデザインを両方ともガラッと洋風に差し替えたいと考えているなら、襖ごと戸襖に変えるリフォームがおすすめです。
スタイリッシュリフォーム!和洋折衷の戸襖デザインを楽しむ
和室ふすまの代わりの仕切りを付けるだけでは物足りない、和襖を戸襖にしっかりリフォームしたい。そんな方にご提案したいのが、DAIKEN『hapia(ハピア)戸襖』を使ったドアリフォームです。
ラインアップが豊富な『hapia(ハピア)戸襖』には、開口部の大きさに合わせて様々なタイプがあります。引き戸の場合、一般的なふすまと比べて重くなりがちな戸襖ですが、『hapia(ハピア)戸襖』の引き戸タイプは上下に戸車が付いているので、開閉はらくらくスムーズ。色柄のバリエーションも豊富なので、部屋の雰囲気に合わせたリフォームができます。和室側の枠の色、洋室側の木目の色柄、和室・洋室側ともに襖の取っ手(引手)やハンドルなども、お好みのものがきっと見つかるでしょう。
さらに、和室側は別売りの襖紙からお好きな柄のものを貼ることができる素地タイプも選べます。
(※注意:襖紙を貼る場合は、必ず専門業者にご依頼ください。また、壁紙を貼ることはできません)。

このように『hapia(ハピア)戸襖』なら、和室と洋室の空間を違和感なく仕切ることができるので、どちらの部屋でもデザインにこだわった空間が作れます。特に引き戸が2枚以上の場合は壁の面積に対して占めるスペースも大きいので空間のアクセントになります。アクセントウォールを選ぶような感覚で、ふすまのリフォームを楽しんではいかがでしょうか。
片開きふすまも戸襖にリフォーム

ふすまと言えば引き戸タイプが多いイメージがありますが、『hapia(ハピア)戸襖』では、様々な場所と用途に対応できるよう、開口部の大きさに合わせ、引き戸、引き違い戸、引き分け戸などの他、開き戸のタイプもご用意しています。
開口スペースが限られる出入口を開き戸タイプの戸襖にリフォームすれば、和室全体の扉をコーディネートしていただくことができます。ふすま代わりの仕切りで間に合わせていた場所も戸襖にリフォームし、統一感のあるインテリアを演出してみてはいかがでしょうか。
家の中に和室と洋室の空間があるなら、それぞれの良さを生かしながら、おしゃれな部屋づくりを楽しみたいですね。また、部屋同士が隣り合う位置関係にある場合は、戸襖で仕切っておけば広く使いたい時にも便利です。DAIKENの『hapia(ハピア)戸襖』が便利でおしゃれな和洋折衷の暮らしづくりをお手伝いいたします。
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公開日:2022.04.08 最終更新日:2024.11.20