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2025-09-19

苔玉って何? 紅葉や梅、桜も コロンとかわいいインドアグリーンの魅力と育て方を紹介

※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。

小さくて丸いフォルムがかわいらしい“苔玉”は、手軽に取り入れやすい人気の植物です。
今回は苔玉と苔テラリウムの違いや、作り方・育て方のポイントなどを解説します。さらに、苔玉を引き立てるDAIKENのディスプレイ製品もあわせてご紹介します。

苔玉とは? 丸くてかわいいインドアグリーン

苔玉(こけだま)は、手のひらサイズのグリーンインテリアです。和洋どちらの空間にも合わせやすく、さりげない自然を感じられる点が魅力的で、近年、園芸店や生花店、ホームセンターなどで多く見かけるようになりました。まず、苔玉がどのようなものかを解説します。

苔玉とは、植物の根を土ごと苔で包み球状に整えた植物の楽しみ方の1つです。日本の盆栽文化から派生したもので、土台となる鉢を使わず、苔玉そのものが器の役割として機能する点が特徴です。
コンパクトで置き場所の自由度が高いためインテリアに取り入れやすく、室内で植物を楽しみたい方に人気があります。

苔玉と苔テラリウムとの違い

ガラスの器につくった苔テラリウム

(※)写真はイメージです。

苔を使った観賞用のグリーンインテリアには、苔テラリウムもあります。苔玉との違いは、器の使い方です。
苔玉は、苔で丸く成形した植物を、陶器やガラス、木製の器の上に置きます。
一方、苔テラリウムはガラス容器の中に苔を土や石などとともにレイアウトして、湿度を保ちつつ小さな森のような自然空間を再現し、鑑賞するものです。

意外と簡単 苔玉の作り方・水やり・育て方

苔玉づくりは比較的シンプルで、材料と手順を知れば気軽に始められます。ここでは苔玉の作り方と育て方のポイントをお伝えします。

木も花も! 苔玉の作り方

ミニサイズの紅葉や梅、桜などは、春には花、秋には紅葉というように、四季の移ろいを感じられる苔玉におすすめの植物です。今回は、ヤマモミジを使った苔玉づくりをご紹介しましょう。

【用意するもの】

苔玉づくりの材料

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。

・お好みの植物(例:山紅葉〈ヤマモミジ〉、シダ、南天〈ナンテン〉など)
・ケト土またはピートモス+赤玉土(苔玉用の土でも可)
 ケト土:水辺の植物が枯れて水中に堆積し、年月を経てできた粘土状の土。
 ピートモス:ミズゴケなどの有機物が分解されて泥炭化した土を乾燥させたもの。
 赤玉土:火山灰でできた赤土で、保水性、排水性に富む。
・苔(ハイゴケなど)
・糸や麻ひも
・手袋、水、はさみ

【作り方の手順】
① ヤマモミジの根を軽くほぐし、土を落とす。
② ケト土(またはピートモス)に赤玉土を入れ、水でこねて団子状にする。
③ ヤマモミジの根を包み込むようにして土をかぶせて丸め、球状に整える。
④ 苔を土の周りに貼り付け、糸でぐるぐる巻いて固定する。
⑤ 2~3分ほど水に浸けて水分を含ませ、器に載せるか吊るして完成。

苔玉の育て方 水やりがポイント

育て方の基本は「乾いたら水を与えること」です。土の表面が乾いていたり、持ったときに軽くなっていたら、水やりをしましょう。水やりは、水を張った小さめのバケツなどに苔玉ごと浸します。5~10分程度で土に水がしみ込むので、軽く水を切って器に戻します。
水やりの目安は、週に2~3回です。基本的に水やりに気をつければ、忙しい人や初心者の方も手軽に育てられます。

【育て方のポイント】
・直射日光は避け、明るい日陰に置く
・風通しの良い場所に飾る
・室内であればエアコンの風が当たらないよう注意する
・苔が茶色くなってきたら水切れのサイン

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苔玉を上手に育てるコツと注意点

木花が咲いている苔玉

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。

苔玉を長く楽しむには、日々の育て方に少し気を配ることが大切です。ここでは、失敗しないための注意点をまとめました。

苔玉を枯らさないようにするコツ

苔玉が枯れてしまう主な原因は、“水切れもしくは過湿” “日光に当てすぎ・当てなさすぎ” “風通しの悪さ”といわれています。エアコンを使用している室内は水分の蒸発が早く、気づかないうちに土が乾いてしまうこともあります。反対に、湿っている状態が長く続くと根腐れを起こしてしまうので、適度な水やりと乾燥のバランスが大切です。

また、育てる場所にも注意しましょう。苔玉を育てるのに最適な環境は、屋外の明るい日陰や半日陰で、風通しの良い場所です。
室内に飾る場合は、直射日光を避けた明るい場所に置き、定期的に換気して湿気がこもらないようにしましょう。

季節ごとの水やりポイント

・春、秋

育てやすい時期です。水やりは週2~3回、屋外の明るい日陰や室内の窓辺などで育てましょう。

・夏

暑さと乾燥に注意が必要です。朝か夕方の涼しい時間帯に水やりをして、直射日光が当たらない風通しの良い場所に置きます。

・冬

植物の成長が緩やかになり、水分の吸収も減少します。土の乾き具合を確かめながら、2週間に1回程度水やりをします。

病害虫の対策

病害虫の被害は少ないものの、環境によってはコバエやカビが発生するおそれもあります。風通しの悪さや過剰な水やりは、カビや菌の温床になる可能性もあるので注意が必要です。
カビが発生したときには、直ちに風通しの良い場所に移動させるか、用土の入れ替えも検討しましょう。
コバエは湿った用土や腐った有機物に集まりやすいため、土の表面を乾燥気味に保つようにします。水やりの頻度を適切に管理し、受け皿に溜まった水は放置せずに捨てましょう。

リビングにも和室にも 苔玉を楽しむ飾り方のアイデア

丸くてかわいらしい苔玉は、飾り方を少し工夫すると、暮らしの中に自然のやさしさが加わります。
器の素材や置き場所によって、苔玉の雰囲気は変わります。空間になじむ飾り方のアイデアをご紹介するので、参考にしてください。

飾り方の工夫で素敵なインテリアに

吊るして飾る苔玉

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。

苔玉は、吊り下げたり、複数の苔玉を並べたりすると、存在感のあるインテリアになります。リビングの窓辺に吊り下げて植物のシルエットを楽しんだり、棚の上に季節ごとの苔玉を並べてディスプレイしたりと、様々な飾り方を工夫してみましょう。

ナチュラルな木製の棚や、落ち着いた色味のインテリアと組み合わせると、和風のインテリアはもちろん洋風のテイストにもなじむ趣のある空間になります。

飾る場所や器によって印象が変わる

和風の器で床の間に飾られた苔玉

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。

苔玉は、どのように飾るかによって印象が変わります。例えば、和室では素焼きの平皿や和陶器に載せると落ち着きが生まれ、床の間や畳の部屋にもよくなじむでしょう。
一方、洋風のインテリアには、ガラスの器や金属製のトレー、ウッド調の棚板などと組み合わせるとモダンな印象になります。
複数の苔玉を小ぶりなトレーにまとめて飾る“グルーピング”も、インテリア性を高めるポイントです。
苔玉はコンパクトで軽いので、気軽に置き場所を変えるなど自由な楽しみ方ができます。

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苔玉が映えるディスプレイアイテム DAIKEN製品で上質な空間に

苔玉をはじめ、小物を置く棚として、DAIKENの壁面演出用部材のカウンタートップもおすすめです。

木のやさしさを感じるカウンタートップ「集成材飾り棚(ゴム材)」

カウンタートップ 集成材飾り棚

温かみのあるウッドタイプのカウンターは、苔玉のかわいらしい緑とよく合います。一緒に並べる小物なども工夫するとおしゃれな空間が出来上がります。
天然木の質感を活かした「集成材飾り棚(ゴム材)」は、規格サイズのレギュラーはもちろん、イージーオーダー(簡易受発注)もできる壁面演出用カウンター部材です。ギャラリー棚のほか、デスク周りの収納棚にも使えます。

色は新色の<ソフトグレージュ色><モスブラック色>を含む7色のラインアップがあり、お部屋の雰囲気に合わせて選べます。
抗ウイルス加工を施しており、製品上に付着した特定のウイルスの数を減少させます(※)。

(※)抗ウイルス加工は、病気の治療や予防を目的とするものではありません。

スタイリッシュに見せられるカウンタートップ「ガラスカウンター」

ガラスカウンター

苔玉もガラスの器に載せれば、涼しげな印象を演出できます。クリアでシャープな印象の「ガラスカウンター」も、小物を飾ったり、デスクコーナーの棚として使ったりと様々な用途に使えます。すっきりとした印象に仕上がり、おしゃれで実用的な壁面が実現できるでしょう。

まとめ

苔玉は、植物を手軽に楽しめるうえ、インテリアに季節の変化を添えるアイテムとして注目されています。作る・育てる・飾るという楽しみが、小さなフォルムにぎゅっと詰まっていることや、簡単に始められる点が魅力的です。

飾る場所や植物選び、ディスプレイの工夫次第で、住まいにやさしい自然の彩りを取り入れられます。DAIKENの「集成材飾り棚(ゴム材)」や「ガラスカウンター」などを活用しながら苔玉ライフを楽しんでください。

  • しかまのりこ
  • 監修者

    志鎌のり子(しかまのりこ)
    一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。

    日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。

    保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など

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