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目次
自然光を満喫できるサンルームは、洗濯物干し場としてだけでなく、多様な使い方もできる空間です。
今回はサンルーム設置のメリットや設置場所のアイデア、さらに設置にあたっての注意点と対策方法を解説します。
あわせてサンルームをおしゃれに演出するDAIKEN製品もご紹介します。
サンルームとは
サンルームは、太陽の光を採り込めるように、壁や天井をガラス張りにした空間です。
ウッドデッキやテラスの周囲をガラスなどで囲う“テラス囲い”タイプ、2階のバルコニーに透明な覆いをつけた“バルコニー”タイプ、一般の住居と同じく基礎から建設しガラスで囲む“ガーデンルーム”タイプが代表的です。
サンルームは天候に左右されず、快適に過ごせるのが大きな魅力です。洗濯物を干すスペースとしてはもちろん、ガーデニングを楽しんだりティータイムを過ごしたりと、様々な用途で活用できます。
サンルームのメリットと使い方

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
自宅にサンルームを設けると、どのようなメリットがあるのでしょうか。サンルームのメリットと、その活用方法を解説します。
日当たりが良く快適な空間
サンルームの魅力の1つは、自然光をたっぷり採り入れられる点です。室内でありながら屋外にいるような開放感が得られ、リラックスした時間を過ごせます。
寒い季節でも日差しがあればポカポカと暖かい空間になるので、光熱費の節約にもつながります。
また、日当たりの良いサンルームは、植物を育てたり、趣味を楽しんだりもできます。明るく気持ちの良いサンルームがあると、家の快適さが一段と高まるでしょう。日向ぼっこやお昼寝も気持ちよくできそうです。
関連記事⇒「睡眠の質を上げる! 寝室のレイアウト、インテリアと照明の選び方」
天気を気にせず洗濯物を干せる
サンルームは洗濯物を干すのに便利なスペースです。太陽光がしっかり当たるため、室内干しよりも乾きが早くなります。天候に左右されず、急な雨にも慌てずに済むのも大きな利点です。
花粉のシーズンや黄砂が飛ぶ時期にも、ガラスに囲まれたサンルームなら安心して洗濯物を干せます。
関連記事⇒「サニタリーとは? 言葉の意味と水回りとの違い おしゃれに見せる収納アイデア」
室内空間を拡張できる
サンルームは、リビングルームの延長として使ったり、趣味の部屋や読書スペースにしたりと、生活空間を広げる役割も果たします。
屋内にあるインナーテラス風にするのもよいアイデアです。グリーンを置くのも素敵ですし、簡易的なワークスペースやカフェのような空間を演出することもできます。
ライフスタイルに合わせて自由にアレンジできるので、使い方によっておうち時間がより豊かになります。
お子様の遊び場、ペットの居場所にもなる
サンルームは、屋外のような開放感を得られながらも雨風や直射日光は防げるので、小さなお子様の安全な遊び場としても活用できます。
衣服の汚れや虫刺されを気にせずに、お子様がのびのび過ごせる環境が整います。ペットの運動スペースとしても活用できます。
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サンルームの設置場所とおしゃれ度を上げるアイデア

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
サンルームをどこに設置するかによって、家の印象や使い勝手も変わります。後付けできるタイプもありますが、リビングの延長として一体化した空間にしたいときは、間取りの段階から検討してみてください。
ベランダ・バルコニー
ベランダやバルコニーをサンルームの仕様にするのは、スペースを有効活用する方法の1つです。2階にリビングやサニタリーを設計する場合や、日当たりのよい2階のベランダに洗濯物を干したい、というご家庭に向いています。
広めのバルコニーに続くスペースにサンルームを設けるのもおすすめの方法です。
ウッドデッキ
庭に設けたウッドデッキの上にサンルームを設置すれば、屋外の心地よさと室内の快適さを両方楽しめます。ウッドデッキの木のぬくもりとサンルームの透明感がマッチし、ナチュラルで開放的な雰囲気をつくり出します。
アウトドア用の家具やグリーンを配置して、バーベキューやお茶会も楽しめます。
アウトドアリビング
1階リビングルームと庭の間にサンルームを設置すれば、まるで外に続くもうひとつのリビングのような空間をつくることができます。
開口部を大きくとれば室内外の出入りに自由度が増し、自然がより身近に感じられます。サンルームのスペースだけ床材を変えるのもおしゃれなアイデアです。
ソファやミニテーブルなど家具にもこだわって居心地の良い空間を目指しましょう。
玄関横スペース
玄関横にコンパクトなサンルームを設けるのも、個性的で機能的なアイデアです。北国では風除室(ふうじょしつ)や玄関フードを設置し寒さや風雪対策を行いますが、北国でなくても玄関横に土足のまま出入りできる小さなサンルームがあると重宝します。
関連記事⇒「玄関アプローチは家の顔 デザインと素材選びで門からの通り道をおしゃれな空間に!」
外出時の荷物置き場や、鉢植えの植物を飾るスペース、ペットの散歩帰りの一時待機場所としても役立ちます。
何より、サンルーム越しに光が差し込むと玄関周りが明るくなり、玄関に足を踏み入れたときの第一印象が高まるでしょう。
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サンルームのデメリットと対策

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
サンルームを設置する際は、注意点も知って後悔しないよう計画しましょう。
プライバシー対策が必要
開放感があるガラス張りのサンルームは外から中が丸見えになってしまう可能性があります。特に道路に面している場合や隣家が近い場合はプライバシーが気になるところです。
【対策】目隠しを付ける
プライバシーを守るために、サンルームの一部に目隠しパネルやすりガラスを取り入れる方法があります。また、カーテンやブラインド、外付けスクリーンなどを設置するのもよいでしょう。必要に応じて開閉できるタイプを選べば、プライバシーを守りつつ、サンルームの開放感もキープできます。
外構工事でフェンスや植栽を追加して目隠しにもできます。
関連記事⇒「目隠しフェンスの高さはどれぐらいがいい? ルーバーフェンスにするメリットとデメリットは? 」
夏場の暑さが気になる
サンルームは太陽光を採り込める半面、夏場は温度が上がります。直射日光が長時間当たる位置にサンルームを設置すると、夏は蒸し風呂のようになりかねません。
【対策】遮熱フィルムを貼る
サンルームの窓ガラスに遮熱フィルムを貼ると、室温上昇を効果的に抑えられます。遮熱フィルムは紫外線もカットしてくれるため、家具や床の日焼け防止にも役立ちます。
そのほか、シェードやロールスクリーンで日光を遮る、断熱性の高い屋根材を使う、換気扇の設置や扉を開放して空気の流れを確保するなど、複合的な対策を立てましょう。
固定資産税の対象になる場合がある
サンルームは建築物として認定された場合、固定資産税の対象になるケースがあります。床や壁がしっかりと土地に固定され、屋根があるタイプは課税対象と見なされやすく、思わぬ出費につながる可能性があります。
関連記事⇒「カーポートとは? ガレージとの違いと値段、固定資産税についてもチェック!」
【対策】テラス囲いなどに変更する
固定資産税の負担を抑えたい場合は、サンルームを“テラス囲い”として設置する方法が検討できます。テラス囲いは簡易的な構造であり、原則として課税対象になりません。
ただし、固定資産税がかかるかどうかは、自治体によって基準が分かれる場合もあり、設置や工事内容に関しても地域や施工会社などで異なる場合があります。
後悔しないサンルーム計画を立てるためにも、専門家や施工会社にご相談ください。
(※)ご相談の内容や方法(電話、対面、オンライン等)によっては、相談料や通信費等が発生する場合があります。事前に各相談先の案内をご確認ください。
参考:「固定資産税・都市計画税(土地・家屋)」(東京都主税局)
DAIKENの『グラビオ羽目板V』『ラインフレーム』で屋内外をつなげよう
屋内と屋外をゆるやかに仕切るサンルームは、素材や仕上げにもこだわりたいものです。
屋外との自然なつながりを演出する『グラビオ羽目板V』

DAIKENの『グラビオ羽目板V』は木目の立体感ある風合いが魅力の不燃羽目板で、自然な木目のデザインがサンルームにぬくもりをプラスします。天井材のほか壁材としてもお使いいただけます。
光を通しながらサンルームとの空間を区切る『ラインフレーム』

空間を引き締めるスタイリッシュな間仕切戸『ラインフレーム』もおすすめです。スッキリと細いフレームが、ガラス越しの景観を美しく演出します。枠は明るい<パウダーホワイト>から<モスブラック>まで8色柄を展開し、扉のデザインは全採光と格子採光の2種類からセレクトでき、様々なインテリアにマッチします。
適切な建材を取り入れて、屋内外のつながりをナチュラルでおしゃれに仕上げましょう。
まとめ
サンルームは洗濯物干し場としてだけでなく、快適な生活空間やおしゃれなアウトドアリビングとしても活用できます。設置場所やデザインにこだわれば、家全体の機能性や快適性、デザイン性も高まります。
DAIKENの『グラビオ羽目板V』や『ラインフレーム』なども活用して、屋内外が自然につながる理想的な空間づくりを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など
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