住まいと暮らしのライフスタイルマガジン『HomeLife』。
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目次
住まいの広い空間は魅力的ですが、広いスペースを仕切りで区切ると、便利に使えることがあります。
リビングとダイニング、リビングの一角に設置したワークスペースなどに間仕切りを設けると、使い勝手が向上し、空間の新たな使い方も生まれます。
今回は部屋を仕切るアイデアについて、簡易的な方法から建具を使用した本格的なタイプまで、幅広くご紹介します。さらに、仕切るだけでなく空間をおしゃれにコーディネートできるDAIKEN製品もご案内します。
部屋の空間を上手に仕切りたい!
住宅の間取りや空間利用に対する関心が高まる中、「部屋を上手に仕切りたい」というニーズが高まっています。
確かに広い空間は開放感があり魅力的です。しかし、家族構成やライフスタイルの変化をはじめ「冷暖房を効率的に効かせたい」「プライバシーを確保したい」といった理由で、部屋に仕切りをつくりたいと感じる人もいます。
家づくり計画の段階でも、細かく部屋をつくるのではなく、広いスペースを用途などによって分ける“ゾーニング”をしながら暮らす方もいます。
部屋を細かくつくらず、広い空間はそのままに動線を確保し、快適な住空間を生み出す方法の1つです。
関連記事⇒「住宅におけるゾーニングとは? 機能的な動線や癒やしのある家に近づく間取りのポイント」
間仕切りには様々な種類があります。主なタイプをみていきましょう。
簡易的・可動式間仕切り
手軽に取り入れられるのが、簡易的な可動式の間仕切りです。収納スペースを確保したり、部屋を複数のゾーンに分けたりするのに便利なタイプをご紹介します。
パーテーション
パーテーションは、通常、置くだけで部屋を仕切れるパネルや衝立(ついたて)などのアイテムを指します。移動が容易で、軽量で折りたたみ式のものもあり、使用しないときは折りたたんでコンパクトに収納できるものもあります。
素材が豊富で、おしゃれなデザインも多く、ホームオフィスやリビング、寝室といった様々な空間に使用できます。
アコーディオンカーテン
アコーディオンカーテン(アコーディオンドア)は、蛇腹状の生地を横方向に開け閉めするカーテンです。パーテーションよりも開けたときにスッキリと収納できます。
しっかりと隠すファブリックタイプやレースのように光を通すタイプ、木目を活かしたタイプなどデザイン性やインテリア性の高いものも豊富です。
ロールスクリーン
ロールスクリーン(ロールカーテン)は生地を巻き上げたり、下げたりして使うタイプのアイテムです。使わないときは巻き上げておけば空間を広く保てるため、部屋を一時的に仕切りたいときに適しています。比較的簡単に取り外せるところも便利なポイントです。
プリーツのないシャープな見た目で、インテリアと合わせやすいアイテムです。
突っ張り棒
壁を傷付けずに、好きな場所に設置できる間仕切りなら、突っ張り棒にカーテンや丈の長いのれんを吊るすという方法があります。高さや幅を調整しながら設置でき、レイアウト変更の自由度が高い、コストパフォーマンスにもすぐれる、といった特徴があります。
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家具・建具類で仕切る

もう少ししっかりと部屋を仕切りたい場合は、家具や建具類を使う方法もあります。
収納棚
収納棚を利用した間仕切りは、空間を有効に活用し、機能性とデザイン性を兼ね備えた方法です。リビングや寝室などで使うと、部屋を仕切ると同時に物を整理する役割も果たせます。
扉や背板のないオープンタイプの棚なら圧迫感を少なくして視覚的に空間を分けられます。引き戸や扉付きの棚を使用すれば収納物を隠せるので、整然とした印象になります。
格子間仕切り
格子間仕切りは、格子枠のパネルを使って視界を完全に遮らずに空間をゆるやかに分ける方法です。空間にアクセントを加えながら部屋を仕切れます。
風と光をやわらかく通し、和風からモダンまで幅広いインテリアになじみます。
間仕切り戸
間仕切り戸は、部屋を仕切るための扉です。特にリビングとダイニング、寝室などの区切りとして使われます。
引き戸タイプや折戸タイプのほか、ガラスやアクリル板を使った透過性のあるタイプ、木製など、様々なタイプがあります。
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間仕切りするのにおすすめの場所

特に間仕切りを使うのにおすすめの部屋をご紹介します。間仕切りを上手に取り入れて、ライフスタイルの幅を広げましょう。
子ども部屋
子ども部屋は、お子様の成長に合わせて使い方を変化させたいと考える方もいるでしょう。そうした場合に間仕切りを設けることで、空間の使い分けができます。
例えば、兄弟姉妹で1部屋を使う場合は、小さいうちはある程度広いスペースを仕切りなしで使い、成長して個別の部屋が必要になったら間仕切り収納などで空間を分けられます。
リビング階段
リビング階段は、家族が集まるスペースにあることでコミュニケーションが促進されます。一方で、冷暖房効率が下がり悩みの種になるケースもあります。
リビング階段の入口に間仕切り戸やロールスクリーンなどを設置すれば、空気の流れをコントロールして快適な温度を保つのに役立ちます。
関連記事⇒「居間とはどの部屋のこと? 居室やリビングとの違いと、レイアウトのポイント」
書斎コーナー
在宅ワークや趣味を楽しむスペースとして、ワークスペースや家事コーナーが注目されているようです。
こうしたスペースをリビングダイニングの一角につくる際は、格子間仕切りでゆるやかに区切るのも1つのアイデアです。程良い距離感のある、おしゃれで便利なスペースを確保できるでしょう。
関連記事⇒「ワークスペースを自宅につくりたい 設置場所別 おしゃれで実用的なワークスペースをつくるポイント」
部屋を仕切る際の注意点

間仕切りを使用する際には、いくつかの注意点があります。失敗や後悔を防ぐためにも、事前に知っておきましょう。
防音対策に気をつける
簡易的な間仕切りは視覚的に空間を分けられますが、防音性能はほとんど期待できません。静かな環境が求められる書斎や寝室では、防音性能のある建材を使うなどの対策が必要です。
間仕切りの向こうの生活音を軽減したい場合は、空間全体の壁や床の材質なども考慮しましょう。
関連記事⇒「天井とは? 勾配天井、折り上げ天井などの種類や知らないともったいない機能性の話 」
照明や空調設備を整える
間仕切りの種類によっては、光の届く範囲や風の流れが変わる場合もあります。特に部屋の中央付近を仕切る場合は、暗くなったり空調の効きが悪くなったりする可能性を考慮する必要があります。
間仕切りの位置や素材を工夫し、補助照明で明るさを保ったり、空気を循環させるためにサーキュレーターを取り入れたりすると、快適な環境の維持に役立つでしょう。
家づくりの際は空間全体のバランスをイメージして計画を立てることが大切です。
DAIKEN『ieria(イエリア)間仕切戸』『ieria(イエリア)格子間仕切』でおしゃれに間仕切り
DAIKENでは間仕切り製品を取り揃えています。空間の一体感を保ちながらも適度に仕切るなら、『ieria(イエリア)』シリーズの間仕切戸製品もおすすめです。
限られた空間をフレキシブルに使える『ieria(イエリア)間仕切戸』

『ieria(イエリア) 間仕切戸』は、空間を仕切ったりつなげたりと、フレキシブルに使える間仕切戸です。折戸と吊戸などのタイプがあり、それぞれ豊富なデザインと色柄から選べます。
(※)DAIKENの間仕切戸はガラスやアクリル板を使った透過性のあるもの、木製、アルミ製など、様々な種類・素材があります。実際の製品仕様はカタログなどでご確認ください。
部屋を上品に仕切る『ieria(イエリア)格子間仕切』

『ieria(イエリア)格子間仕切』は、空間の一体感を損なわずに、自然光や照明・空調の効果も妨げません。
表面はシンプルモダンな溝なしのデザイン、裏面はより繊細な印象のV溝ありのデザインで、表情の異なる2面を表と裏で使い分けられます。
まとめ
上手に間仕切りして空間を有効活用すれば、ライフスタイルに合わせた柔軟な暮らしの実現につながります。
パーテーションやカーテン、収納棚など手軽な方法もあれば、建具を使った本格的な間仕切りもあるので、様々な種類の中から目的に合ったものを選びましょう。
間仕切りを採用する場合は、防音や照明、空調の変化にも注意が必要です。理想の空間づくりに、デザイン性と機能性を両立した、DAIKENの『ieria(イエリア)』シリーズも検討してみてはいかがでしょうか。
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など
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