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目次
もう1つのリビング、もう1つの部屋としても利用できるウッドデッキは、バーベキューに、ガーデニングにと夢が広がる空間です。ところで、ウッドデッキは“テラス”とどのように違うのか、また、ウッドデッキをつくるのにかかる費用の相場はどれぐらいかご存じでしょうか。
今回はウッドデッキのメリット・デメリットや、ウッドデッキをもっと使いやすくするためのアイデアを解説します。さらにはウッドデッキと室内につながり統一感を生み出すDAIKEN『ダイライト軒天羽目板』『グラビオ羽目板V』もご紹介します。
暮らしが広がるウッドデッキ テラスとの違いは?

ウッドデッキは、イメージの似ている“テラス”と混同されることもありますが、この2つにはいくつかの相違点があります。
ウッドデッキはその名のとおり、木材や木材を再現した人工木を使って住宅の外部に設けた木製の床です。通常はリビングやダイニングから続く形で設置されます。
素朴なあたたかみが魅力で、“第2のリビング”ともいわれるように、多くは隣接する1階の室内に近い高さで、延長空間として設置されます。
一方、テラスもウッドデッキと同じような屋外空間ですが、ウッドデッキが建物の延長で基本的には屋根がないのに対し、テラスは庭の一部や庭の延長として扱われることが多いようです。素材もコンクリートやタイルなどで仕上げられることが多く、その分、耐久性やメンテナンス性にすぐれています。屋根はある場合もない場合もあります。
ちなみに“テラス”は、“盛り土”を意味する古いフランス語(ラテン語)の“terrasse”がもとになっていて、地面よりも一段高くなった建物外部のスペースです。
ウッドデッキはアウトドアリビングとして活用されることが多く、テラスはカフェスペースや鉢植えコーナーとして利用される場合が多いようです。
ウッドデッキの設置にかかる費用の目安

ウッドデッキをつくりたいと思った場合、最初に考えておきたいのが費用のことです。自宅にウッドデッキをつくるとしたら、どれぐらいの予算を想定しておけばよいのでしょうか。
ウッドデッキの設置費用は、一般的に、天然木を使用する場合は1平方メートルあたり4~7万円程度、人工木なら3~7.5万円程度が相場のようです。もしも10平方メートル(約3坪、6畳大)のウッドデッキをつくるなら、少なくとも30~70万円程度は見ておいたほうがよさそうです。
なお、人工木はシロアリ被害対策の耐熱処理や腐らないような加工が施されているものもあるので、製品によっては天然木より高くなるものもあります。
さらに、基礎工事や手すりの有無、照明や屋根といったオプションも費用を左右します。DIYで施工すると確かにコストは抑えられますが、専門業者に依頼したほうが仕上がりはより美しく、確実な施工により耐久性も高まります。設置後のメンテナンス費用も考慮して素材や広さ、施工方法を選びましょう。
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ウッドデッキのメリットと注意点

ウッドデッキの設置にあたってはメリットとデメリットを理解しておくことが大切です。これらを踏まえて、満足できる“ウッドデッキ計画”を立てましょう。
ウッドデッキのメリット
ウッドデッキがもたらす大きなメリットは、もう1つの部屋として使えるという点です。子どもの遊び場やビニールプールを置くスペースとして、バーベキューなどでアウトドア気分を気軽に楽しむスペースとして使えます。このほかヨガや体操をしたり、日差し対策をすれば読書やお昼寝をしたりできます。
日当たりの良いウッドデッキは、ガーデニングを楽しむこともできますし、洗濯物干し場としても活躍します。ウッドデッキは屋内と屋外をつなぐ開放的でくつろげる空間なのです。
ウッドデッキの注意点
様々な使い方ができるウッドデッキですが、注意したいのはメンテナンスです。特に天然木を使用した場合は定期的なメンテナンスが欠かせません。防腐塗装を怠ると、腐食やシロアリ被害が発生しやすくなり、耐久性が低下します。
また、デッキ下のスペースには雑草が生えやすいため、防草シートや砂利を敷くなどの対策が必要です。風通しが悪く湿気のこもりやすい部分はカビやコケが発生するリスクもあるので、日頃から定期的に掃除や点検をしましょう。
こうした維持管理の手間をあらかじめ理解しておけば、長期間にわたってウッドデッキを快適な状態で使い続けることができるでしょう。
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おしゃれなウッドデッキのアイデア
一口にウッドデッキといっても、広さや使い方は家によって異なります。どれぐらいのサイズで、どこに設置するか、自宅の間取りや敷地面積に適したタイプを選びましょう。
細長い縁側スタイル

和風の住宅や広いウッドデッキを設置するスペースがない住宅なら、細長い縁側スタイルのウッドデッキを設置するとよいかもしれません。
これは掃き出し窓に沿って家の外や内に設置するタイプで、コンパクトですが座布団やイスを置けばちょっとした休憩スペースになります。庭を眺めたり、花火を楽しんだりできる場所になるのではないでしょうか。
縁側のように見えても軒がないため雨には濡れますが、買い物をして帰ってきたときに荷物を一時的に下ろしたり、ガーデニング用の道具を置いたりと、何かと重宝します。季節の花や植物を並べて、自然を感じられる場所にするのも素敵です。
リビングの延長スタイル

リビングと同じ高さにウッドデッキを設ければ、室内と一体感のある空間が生まれます。大きな窓を活用すればさらに奥行きや開放感が増し、まるでリビングが外まで続いている“アウトドアリビング”のようになるでしょう。
必要に応じてソファやテーブルを配置すれば、ランチやバーベキューを楽しむ場所や家族の団らんスペースとしても活用できます。お皿や食材などをスムーズに運べるよう、キッチンから直接出入りできる場所に設置するのもおすすめです。
屋根を付ければ室内と一続きに
通常、ウッドデッキは屋根がありませんが、新築時から計画しておけば設置可能です。屋根を付けると、少々の雪や雨なら慌てる必要がなく使い勝手が向上し、室内への日光を遮ってくれる省エネ効果も期待できます。加えて風雨に直接さらされないので、ウッドデッキの劣化を抑えて寿命を延ばす一因になることがあります。
屋根の素材や造りは様々ですが、例えばパーゴラ(日陰棚)にしてつる性植物を絡ませれば、おしゃれでナチュラルな雰囲気にもできるでしょう。また、開閉可能な天幕を取り付ければ、夏の強い日差しを遮ることもできます。軒天を使えば住宅デザインと統一感が出て、室内と連続性のある居心地良い空間が実現するでしょう。
デザイン性にすぐれたDAIKENの軒天井材
ウッドデッキをより快適でおしゃれなものにするために、DAIKENの軒天井材、天井羽目板を検討してみてはいかがでしょうか。軒天羽目板と天井羽目板を同じデザインで揃えれば、“ウチソト”が連動した空間を実現できます。
軽量で準耐火性能を備える『ダイライト軒天羽目板』

『ダイライト軒天羽目板』は、リブデザインが特徴的な軒天井材です。ダイライトとは、高強度、防耐火、高耐久など多様な特長を備えた住宅用耐震ボードです。無機質なのでシロアリの食害や腐食に強く、軒裏30分準耐火認定を受けているのも安心できる点です。
化粧シートは、淡色のクリアベージュ柄から濃色のオフブラック柄までバリエーション豊富です。いずれも自然な木目調のデザインで、ウッドデッキのナチュラル感と調和するでしょう。
(※)準耐火構造認定は、木造下地専用です。
屋内外の連動が可能な『グラビオ羽目板V』

『グラビオ羽目板V』は、不燃性にすぐれ、木目の立体感ある風合いが魅力の羽目板です。天井材としてだけでなく、壁材としての横張りも可能です。『ダイライト軒天羽目板』と同じ色柄を選べば室内とウッドデッキをつながりのある空間として演出できます。
『グラビオ羽目板V』は12色柄の豊富なバリエーションがそろっているので、様々なウッドデッキに合わせて選ぶこともできます。シャープな意匠はモダンな外観にもマッチするでしょう。
まとめ
ウッドデッキは室内と庭をつなぐ空間として活用でき、アウトドアリビングやお子様の遊び場、ガーデニングを楽しむ場所として便利なスペースです。
木ならではのあたたかみをプラスできるうえ、室内と調和したデザインにすれば空間に奥行きが出て、広々とした開放的な印象になるでしょう。
天井や軒天も一緒にコーディネートして、より統一感と広がりの感じられる“第2のリビング”を計画してみてはいかがでしょうか。
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など
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