住まいと暮らしのライフスタイルマガジン『HomeLife』。
家での暮らしをより楽しく、豊かにするための様々な情報を発信します。
マイホームを検討する際に、ぜひ足を運んでいただきたいのが、モデルハウスやショールームです。メーカーの製品を実際に手に取って質感や仕上がりを確認し、家づくりに役立つ情報を収集できる展示スペースです。
今回は住宅関連のショールームに焦点を当て、ショールームの基本やモデルハウスとの違い、訪れるべきタイミングや見学の際に押さえておきたいポイントなどを詳しく解説します。建材や設備に直接触れながら、具体的なイメージを深めて理想の家づくりの参考にしてください。
住宅関連のショールームとモデルハウスの違い

住宅関連のショールームは、建材や建築設備メーカーなどが取り扱う製品を展示・紹介する施設です。
ショールームではどのようなことができるのか、みていきましょう。
住宅関連のショールームとは
ショールームでは実際の製品に触れることで、ホームページやカタログだけではわからない色味や質感、サイズ感を体感できます。製品の使いやすさを確認したり、専門のアドバイザーに相談したりできるので、理想の家づくりを追求するためには欠かせない施設といえるでしょう。
【展示例】
・外装材:外壁や屋根、窓サッシなど
・内装材:壁、天井、床、階段、手すりなど
・住宅設備:システムキッチン、ユニットバス、トイレ、洗面化粧台など
・インテリア:家具、照明器具、カーテンなど
ショールームとモデルハウスの違い

モデルハウスは展示用の住宅として、ハウスメーカーや工務店が実際に建てた家です。設備や家具などが設置されており、その家での暮らしをイメージできます。戸建てのモデルハウスを集めた“住宅展示場”や、マンションのプランをいくつかまとめて見学できるようにつくられたモデルルームもあり、マイホームの方向性に悩んだときの比較検討にも便利です。
注文住宅や分譲住宅、分譲マンションは建物が完成する前に契約する流れが多いため、間取りやデザインのイメージをつかむうえで、モデルハウスやモデルルームの見学は欠かせません。カタログやCGでは把握しにくい部分を実際に目にすると印象が変わることもあるので、マイホームを検討する際にはぜひ訪れておきたい場所です。
関連記事⇒「注文住宅とは? 種類とメリット・デメリット 建売住宅や分譲住宅との違いも紹介」
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ショールームを訪ねるおすすめのタイミング

家づくりに関する製品に触れられるショールームに「どのタイミングで行けばよいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。そこで、ショールームを訪れるおすすめのタイミングを2つご紹介します。
マイホームを検討し始めたタイミング
最初のショールーム訪問に適しているのは、“マイホームを検討し始めたタイミング”です。特に設計自由度の高い注文住宅で建築を検討している場合、住宅プランが固まる前にどのような設備やインテリアがあるのかをあらかじめ知っておくと、間取りやコーディネートのイメージが広がり、計画を進めやすくなります。
この段階では理想とする住まいのイメージがなくても問題ありません。まずはショールームやモデルハウスに足を運び、どのようなスタイルがあるのかを見ましょう。様々な製品や提案を実際に見れば、自分のライフスタイルに合った、住まいのイメージが膨らんでいくはずです。
設置する設備や建材、家具を選定するタイミング
初期段階と並んでおすすめなのが“設置する設備や建材、家具を選定するタイミング”です。ある程度間取りが決まってきた頃にショールームを訪れると、家づくりのイメージがより明確になります。
家全体のコーディネートも考えながら、キッチンや照明器具といった設備の機能や内装材、家具の配置などを確認し、デザイン性と使いやすさが両立する住まいを目指しましょう。
建築会社が決まっている段階では、担当者と一緒に見学することをおすすめします。
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ショールーム見学のポイント
ショールームには多くの製品が展示されていますが、なんとなく眺めただけでおわるという結果は避けたいものです。見るべきポイントを押さえて必要な情報を集められるように準備を整えておくことをおすすめします。
製品の仕様を確認する
ショールームに展示されている製品は、標準仕様よりグレードの高い製品や、オプション付きの製品が展示されていることもあります。そのため、気になる製品があればスタッフに製品の仕様を確認し、予算と相談して決めるようにしましょう。システムキッチンやユニットバスなど、オプションの有無で見た目や機能に大きな差が出る場合もあります。特に、ハウスメーカーや工務店オリジナル規格の設備でプランを進めている場合は仕様が異なる場合があり、注意が必要です。
関連記事⇒「ハウスメーカーとは? 工務店とはどこが違うの? 選び方のコツとメリット」
関連記事⇒「工務店とは? ハウスメーカーや設計事務所との違いと特徴をチェック」
寸法が確認できる図面を用意する
プランがある程度決まってきた段階でショールームを訪れる際は、できれば部屋の寸法が確認できる図面を用意して、実際にサイズを確認するとよいでしょう。平面図や立面図、断面図などを持参すると、専門スタッフのアドバイスを受ける際にも役立ちます。図面を用意するのが難しい場合は、設置を予定しているスペースの寸法をメモしておきましょう。
写真やメモの活用
見学中に気になった製品や参考にしたいデザインなどは写真やメモに残すことで、比較検討や設計者とのデザイン共有に役立ちます。
時間をしっかり確保する
ショールームに足を運ぶと様々な製品が気になり、あっという間に時間が経ってしまいます。時間が限られていると寸法や配置といった重要なポイントを十分に確認できず、全体の雰囲気を感じるだけでおわってしまう可能性があります。製品を選定する場合はショールームの見学時間を長めに確保しておきましょう。
家づくりの初期段階では、短めの時間で2~3か所のショールームやモデルハウスを巡るのもおすすめです。相談員に質問することも考えられますのでその分の時間も確保しておきましょう。
また、専門アドバイザーによる案内を受けながらの見学は予約が必要なショールームもあります。希望する場合は事前に確認して早めに予約をしておきましょう。
全国各地で営業しているDAIKENのショールーム

DAIKENは全国各地でショールームを展開しています。床材や壁材、天井材や室内ドアなどの建具や、収納家具などに触れながら機能や質感を確認できます。また、専門アドバイザーによる提案も受けられますので、お気軽にご相談ください。
なお、ショールームはご予約なしでも入館できますが、アドバイザーによる案内は予約制となっています。ご利用の際は、各ショールームのホームページからご予約ください。
また、サウンドデザインルーム(防音室)の見学を希望される方は、事前に予約が必要です。各ショールームでは防音相談会も開催しておりますので、ご予約のうえ、お気軽にご参加ください。
(※)DAIKENサウンドショールーム(秋葉原)は完全予約制です。「音」に関する建材以外の展示はございません。
札幌ショールーム
https://www.daiken.jp/showroom/sapporo.html
仙台ショールーム
https://www.daiken.jp/showroom/sendai.html
新宿ショールーム
https://www.daiken.jp/showroom/shinjuku.html
名古屋ショールーム
https://www.daiken.jp/showroom/nagoya.html
金沢ショールーム
https://www.daiken.jp/showroom/kanazawa.html
大阪ショールーム
https://www.daiken.jp/showroom/osaka.html
広島ショールーム
https://www.daiken.jp/showroom/hiroshima.html
高松ショールーム
https://www.daiken.jp/showroom/takamatsu.html
福岡ショールーム
https://www.daiken.jp/showroom/fukuoka.html
DAIKENサウンドショールーム(秋葉原)
https://www.daiken.jp/showroom/akihabara.html
おわりに
ショールームは住まいのイメージを明確化するときに役立つ展示スペースです。本記事を参考に、見学する際のポイントを押さえて利用しましょう。ショールームの見学におすすめのタイミングは家づくりの初期段階と、ある程度間取りの方向性が決まった後の2回といわれていますが、DAIKENのショールームでは家づくりに役立つ様々な製品を展示しております。気になる製品やご不明な点がありましたら、どうぞお気軽にお越しください。
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など
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