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2025-05-20

ハウスメーカーとは? 工務店とはどこが違うの? 選び方のコツとメリット

マイホーム建築の主な依頼先には、ハウスメーカーや工務店、パワービルダーや設計事務所といった選択肢があります。いずれも戸建て住宅を得意とする建築会社ですが、実はそれぞれに特徴があります。

そこで今回は、ハウスメーカー、工務店、パワービルダー、設計事務所の違い、とりわけハウスメーカーの特徴やハウスメーカーに家づくりを依頼するメリット、会社の選択基準について解説します。どこに発注するかはその後の家づくりに大きな影響を与えますから、ぜひ依頼先選びの参考にしてください。

ハウスメーカーとは

ハウスメーカーとは、全国または国内の広い範囲で住宅を供給する建築会社です。設計から施工までを一括で請け負うことができ、基本的な間取りや仕様がある程度決まっている規格住宅を強みにしているメーカーが多く、短納期で高品質な住宅を提供しています。

ハウスメーカーと同様に戸建て住宅を強みとしているのが工務店とパワービルダーです。この三者の大きな違いは、営業範囲の広さと取り扱う住宅のタイプの違いです。

工務店・パワービルダー・設計事務所との違い

・パワービルダー
パワービルダーは、30坪程度の土地付き戸建て住宅を低価格で販売している建売住宅会社です。ハウスメーカーのように全国展開しているケースもありますが、多くのパワービルダーは地域に密着した事業を展開しており、地域の風土や建築規制を考慮した住宅をつくっています。

 

広い土地を一括購入して分譲することで低価格化を実現しており、地域にもよりますが2,000~4,000万円程度の手が届きやすい価格で住宅を提供しているケースが多いです。

・工務店
工務店は、地域密着型の営業スタイルで、主に戸建て住宅を請け負う建築会社です。たいていの工務店は、新築だけでなく、リフォームや修繕・改築などの工事も請け負います。以前は工務店といえば小規模な会社というイメージでしたが、最近は広い範囲で営業・施工を行ったりする会社も増えているようです。
会社によって商品の特徴やアフターサービスの内容が大きく異なるため、カタログや実績、口コミなどを調査して、自分にあった家づくりができそうかどうかを確認しましょう。

・設計事務所
設計事務所は設計業務を主に請け負う会社です。設計業務を専門としているだけあって、高い設計能力ですぐれた提案ができる強みを持っており、自分の希望にあった家づくりを実現するには有力な選択肢となります。ただし、トータルの建設費用は高くなる傾向があります。

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ハウスメーカーの特徴

ハウスメーカーならではのメリットには、どんなものがあるでしょうか。主なメリットをご紹介します。

ブランド力

ハウスメーカーは幅広い地域で事業を展開していることが多く、高いブランド力を持っています。業界トップクラスのハウスメーカーになると戸建て住宅以外の事業を展開していることもあり、テレビCMや駅の広告などで会社の名前を目にする機会も少なくありません。ブランド力や知名度は、単に有名というだけでなく、信頼・実績・保証体制による安心感につながります。

幅広い選択肢

多くのハウスメーカーは、複数の住宅商品を展開しているため、マイホームの選択肢が広いのが強みです。

規格住宅の場合は、たいてい間取りや仕様がカタログやホームページにわかりやすくまとめられています。平屋か2階建て・3階建てか、木造か鉄骨か、その他家族構成やこだわりなど、比較しながら検討できるため、家づくりにおける優先事項を明確にしつつ、建てたい家が選びやすくなっています。

自分の好みを反映させたい、もう少し自由に家づくりを行いたいという場合は、自由設計に対応しているハウスメーカーを探しましょう。自由設計商品でもベースとなる間取りをカタログから探せるため、初めての家づくりでも効率的に進められます。

短納期

ハウスメーカーは、規格品の大量生産・大量仕入れによるコスト減と効率的な施工が得意な傾向にあります。
依頼を受けてから設計・調達・施工・引き渡しまでのプロセスもシステム化されているため、短納期で住宅を提供できるのも大きなメリットでしょう。商品にもよりますが、一般的な工期は約3~4か月です。土地探しが終わっている、または既に土地を持っているという条件で、最小限の打ち合わせで規格住宅を建築する場合は、契約から約半年で引き渡しまで進むこともあります。

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ハウスメーカーを選ぶ際のコツ

ハウスメーカーに家づくりを依頼するとして、次に必要になるのはどのハウスメーカーを選ぶかという点です。ハウスメーカー選びは、好みの家が建てられるかどうかはもちろん、工事がスムーズに進むかどうかにも大きく影響します。選び方のコツをご紹介します。

商品のラインアップを確認する

まずは各ハウスメーカーのホームページやカタログをチェックし、商品のラインアップを確認しましょう。間取りや仕様がわかりやすくまとめられているため、理想の家に近い商品を効率よく探すのに役立ちます。

それぞれの商品は、デザイン性・使いやすさ・快適性・安全性などのセールスポイントを持っているため、家づくりにおいて何を優先したいかを考え、それを強みとしている商品・ハウスメーカーを探しましょう。

アフターサービスや保証サービスを確認する

次に、引き渡し後のアフターサービスや不具合が生じたときの保証サービスを確認しましょう。大手ハウスメーカーはこうしたサービスが手厚い傾向にありますが、対象・内容・期間はメーカーによって異なります。

20年、30年と長く住み続けるには適切なメンテナンスが必要になりますし、環境や使い方によっては想定外の不具合が生じるケースも少なくありません。住み始めた後も充実したサポートを受けられるハウスメーカーを選べば、安心して住み続けることができます。

実績・口コミを確認する

最後に紹介したいポイントが、実績・口コミの確認です。気持ちよく家づくりを進めるには相性が合う担当者に出会うことも大切です。ただ担当者の雰囲気はホームページやカタログだけでは知ることができません。そこで実績や口コミを調べ、会社や担当者の雰囲気や対応を把握しておくのがおすすめです。

高評価の担当者にうまく当たるかどうかはわかりませんが、口コミは「このハウスメーカーに依頼したい」という最後の後押しになるかもしれません。

DAIKENの豊富な建材ラインアップ 室内ドアだけでも多種多彩

ハウスメーカーに家づくりを依頼する場合、たいていの場合、使用する建材や部品などは標準仕様としてあらかじめ決まっています。しかしフルオーダーやセミオーダーの商品の場合、希望するドアなどの建具を指定できるケースもあります。使いたい建具があるなら、事前にハウスメーカーに確認しておきましょう。

DAIKENでは様々なインテリアコーディネートにマッチする豊富な建材をラインアップしています。例えば室内ドアだけでも、開き戸、引き戸、吊戸、アウトセットドア、間仕切り戸、音配慮ドアなど、他にもバリエーション豊富に取り揃えています。

それぞれ色柄やデザインのバリエーションも豊富です。もちろん室内ドア以外にも、床材、壁材、天井材ほか様々な内装材を取り揃えています。ぜひカタログなどもチェックしていただき、理想の家づくりにお役立てください。

おわりに

ハウスメーカーには、ブランド力があり、幅広い選択肢で理想の家に近い商品を探しやすいといった特長があります。まずは自分が家づくりで重視したいポイントを明確にし、各商品の強みをチェックしながらハウスメーカー選びを進めてみてください。

  • 淀川 美和
  • 監修者

    淀川 美和(よどがわ みわ)
    株式会社アートアーク一級建築士事務所代表。

    一級建築士、インテリアコーディネーター、2児のママ建築家。「ママをきれいにする空間づくり」 をミッションの一つに掲げ、住宅・店舗・ホテル等の設計、内装コーディネート、メディア出演等を行う。自身も仕事と家事と育児のバランスをとりながら、忙しいママがいかに快適に家族と暮らせるかに焦点をあてつつ「お部屋のコンシェルジュ」として皆さまのお役に立てるよう奮闘中。

    保有資格:一級建築士、インテリアコーディネーター、建築士会インスペクター、健康住宅アドバイザー、整理収納アドバイザー2級、アロマ検定1級

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