工務店とは？ ハウスメーカーや設計事務所との違いと特徴をチェック

工務店とは、主に戸建て住宅を請け負う地域密着型の建築会社ですが、たいていの工務店は、新築だけでなく、リフォームや修繕・改築などの工事も請け負います。以前は工務店と言えば数人で経営する小規模な会社というイメージでしたが、最近はフランチャイズの加盟店となったり、広い範囲で営業・施工を行ったりする工務店も増えているようです。

ハウスメーカー・パワービルダー・設計事務所との違い

家を建てる場合の依頼先には、工務店以外にもハウスメーカーや設計事務所がありますが、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。

・ハウスメーカー
ハウスメーカーは、全国または国内の広い範囲で住宅を供給する建築会社で、設計から施工までを一括で請け負うことができます。基本的なデザインや仕様が決まっている規格住宅を強みにしているメーカーが多く、短納期で家を建てられる傾向にあります。

・パワービルダー
パワービルダーは、30坪程度の土地付き戸建て住宅を低価格で販売している建売住宅会社です。ハウスメーカーのように全国展開しているケースもありますが、多くのパワービルダーは地域に密着した事業を展開しており、地域の風土や建築規制を考慮した住宅をつくっています。

・設計事務所
設計事務所は設計業務を主に請け負う会社です。設計業務を専門としているだけあって、高い設計能力ですぐれた提案ができる強みを持っており、自分の希望にあった家づくりを実現するには有力な選択肢となります。ただし、トータルの建設費用は高くなる傾向があります。

工務店に家づくりを依頼する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。工務店の特徴をご紹介します。

設計の自由度が高い

工務店の多くは設計の自由度の高さを強みとしています。丁寧なヒアリングをもとに1から住宅をつくるため、細かな要望にも柔軟に対応してくれる会社が多いです。

もっとも、最近は自由設計を得意とするハウスメーカーが増えていますし、規格住宅を販売している工務店も少なくありません。商品の特徴面ではハウスメーカーとの違いはなくなってきていますが、オーダーメイドの家づくりにとことんこだわりたい場合は工務店に依頼するほうが選択肢は増えるでしょう。

コストパフォーマンスが高い

工務店は一般的にコストパフォーマンスが高いとされています。大手ハウスメーカーになるほど広告費用や営業などの人件費といった経費が商品価格に反映されやすく、費用が高くなりがちです。それに対し、「営業エリアがハウスメーカーよりも小規模な工務店は広告費が少ない場合がある」「独自の資材調達ルートを持っている」「昔からの付き合いで職人を確保できる」など、様々な理由でコストを抑え、高いコストパフォーマンスを実現できる可能性が高いでしょう。

一緒に家づくりをする雰囲気づくりに積極的

工務店は、依頼者と担当者が一緒に家づくりに取り組むことで家に愛着を感じやすくなる雰囲気づくりなども積極的に行う傾向があります。特に施主に寄り添った家づくりが得意な工務店の場合、二人三脚で家をつくっていく感覚を楽しめるでしょう。

もちろんどのような建て方をしても自分の家には愛着が湧いてくるものですが、家づくりの段階から親しみを持ってマイホームづくりに関われる可能性が高いのは工務店ならではのメリットです。

注意点は納期が長くなりがちであること

工務店に依頼する場合の注意点は、ハウスメーカーと比べると現地作業が多く、納期が長くなりがちという点です。職人の人数にも限りがあるので、工務店に家づくりを依頼する場合は、スケジュールに余裕を持って相談しましょう。

工務店に家づくりを依頼するとして、次に必要になるのはどの工務店を選ぶかという点です。ここでは選び方のコツをご紹介します。

対応エリアかどうかを確認する

工務店選びのスタートは、工務店のホームページやカタログを確認することから始まります。地域密着型の工務店が多いので、まず自分が建てたい土地が、その工務店の対応エリアかどうかを確認しましょう。できるだけ近い場所の工務店に依頼したほうが、スムーズに家づくりが進めやすく、コストも削減できます。

環境性能・耐震性能を確認する

また自由設計とはいえ、商品の基本仕様や特長、瑕疵（かし）保証、アフターサービスなどはある程度決まっています。特に断熱性や気密性といった快適性につながる環境性能、安全性につながる耐震性能などは、ホームページだけで把握しようとせず直接問い合わせて説明を受けておくと安心です。

工務店の特徴を確認する

古くから続く家族経営で地域のすぐれた大工を抱えている工務店、すぐれた設計者を揃え高い提案力を持つ工務店など、それぞれ特長は異なります。大企業が展開する住宅フランチャイズに加盟している工務店は、本部が開発した規格住宅商品を扱っており、地域密着型の工務店とは営業スタイルが異なるので注意が必要です。

口コミや実績を確認する

工務店を選ぶ際には、口コミや実績も調べましょう。口コミでは、どの程度要望を聞いてくれるか、トラブルにはどんな対応をしているか、スタッフの熱意はどの程度かなどを知ることができる場合があります。実績とあわせてチェックしておくとよいでしょう。

工務店の自由設計では、施主が選んだ内装や建具を取り入れやすいのが1つの魅力です。DAIKENでは理想の家づくりに役立つ建材を豊富にラインアップしており、様々なスタイルのインテリアを実現できます。

住宅向け天井材にも、調湿・消臭・吸音といったすぐれた機能性を有する製品が揃っています。そのうちの1つが『クリアトーン12SⅡ』です。

湿度が高い時は空気中の湿気を吸収し、湿度が低い時はため込んだ湿気を放出することで、適した湿度を維持できる爽やかな空間づくりが実現します。18畳（27m²）のLDKの天井全面に施工した場合、500mlのペットボトル3本分程度の吸湿量があるなど、すぐれた吸湿性能を備えています。

ほかにも天井材をはじめ様々な建材を取り揃えているため、周辺環境や住環境に合わせて、ぴったりの商品を探してみてください。なお、自分が選んだ建材を実装できるかどうかは工務店への事前確認が必要です。

工務店は、施主の要望を柔軟に汲み取ってくれることが多いため、自由度の高い家づくりをしやすい点が最大の魅力です。リーズナブルに理想の家をつくるにはおすすめの選択肢といえます。ただし、工務店によって品質やサービスのバラつきがあったり、納期が長引いたりすることもあり、事前の調査が大切です。実績や口コミを参考にしながら信頼できる工務店を探しましょう。