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室内ドアリフォーム! 開き戸、引き戸、吊り戸……ドアの種類とそれぞれのメリット・デメリットを知っておこう

室内ドアリフォーム! 開き戸、引き戸、吊り戸……ドアの種類とそれぞれのメリット・デメリットを知っておこう

※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。



住まいにおける室内ドアは、部屋の顔ともいえる大切なパーツです。
内装デザインのアクセントにもなる室内ドアには、開け閉めや出入りがしやすいことに加えて、防音などの性能も求められます。
現在使っているドアの建て付けが悪くなった、開け閉めするときに邪魔になるなど、不便さを感じている場合は、ドアの交換リフォームを検討したほうがよいかもしれません。

また、同じ家に長年住み続けていると、家族構成や体の状態に変化があるかもしれません。例えば赤ちゃんが生まれたり、足腰が弱って介護が必要になったりといった家族の変化に合わせてドアをリフォームすることで長く住み続けられるとよいでしょう。

ドアにはいろいろな種類があり、特徴はそれぞれ異なります。設置するスペースの条件や用途、家族構成などで選ぶべきドアも違ってくるのです。
DAIKENでは様々なタイプの室内ドアをご用意しており、豊富なバリエーションから選ぶことが可能です。
今回は主な室内ドアの種類と、それぞれのメリット・デメリット、活用シーンなどをご紹介し、DAIKENの室内ドアが持つ魅力もお伝えします。

開き戸? 引き戸? 主なドアの種類

ドアは開閉のスタイルによって、開き戸と引き戸の2種類に大きく分けられ、扉の枚数などでさらに分類されます。これをまとめると、次のようになります。

●開き戸

扉を手前に引く、または向こう側に押して開閉します。

・片開きタイプ:扉が1枚の一般的な開き戸です。

・親子タイプ:大きな開口部に大小2枚の扉を取り付けたものです。通常は大きな扉だけを開閉して出入りし、大きな家具などを運び入れるときには通路幅を確保するため両扉を開けて使用します。

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●引き戸/吊り戸

開口部の上下または上部のレールを使い、扉を水平方向にスライドさせて開閉します。上部レールに扉を吊るしたものが吊り戸です。

・片引タイプ:扉1枚をスライドさせるタイプで、扉1枚分の引き込みスペースが必要となりますが、左右どちらかの壁面で済むため面積に余裕がない場所に向いています。
・引分タイプ:2枚の扉を左右にスライドして開閉します。開口部を広く取れますが、左右の壁面に扉の引き込みスペースが必要です。
・引違タイプ:2枚の扉をすれ違わせるようにスライドして開閉します。壁面に扉の引き込みスペースはなく、左右どちらも開け閉めできます。

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それぞれのドアのメリット・デメリット

このように、開き戸や引き戸といっても、いろいろなタイプがあります。
ドアをリフォームする際は、スペースの条件や用途に合わせて使いやすいドアを選ぶことが大切です。
最適なドアを選ぶために、それぞれのメリットとデメリットを知っておきましょう。

●開き戸(片開きタイプ、親子タイプ)

ドア1枚分の面積があれば設置できる点が大きなメリットといえます。また、レールがなく床に溝がないため、掃除も楽です。
一方、デメリットは開閉時にスペースを取ることです。前後に扉を動かして開け閉めするので、扉の近くには物を置けません。さらに、開き戸は閉めるときに手などを挟む事故が起きやすいともいわれますが、これはドアがゆっくり閉まる開き戸ダンパーを設置することでリスクを低減できます。
扉を開けていると風にあおられていきおいよく閉まることもあるため、開放しておきたいときはドアストッパーを取り付けるとよいでしょう。

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●引き戸/吊り戸(片引タイプ、引分タイプ、引違タイプ)

引き戸や吊り戸は扉の前後にスペースが不要で、扉が風であおられることがないためドアを開けたままにしておきやすい、開き戸よりも広い開口幅を確保しやすい、などのメリットがあります。ドアの開口幅を変えることで部屋に入る風の量を調節するといった使い方も可能です。
また扉が横方向に動かせるため、車椅子ユーザーが使いやすいのもメリットといえます。さらに吊り戸だと下レールがないので、ロボット掃除機もスムーズに出入りできます。

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吊り戸のメリットに関しては、下記の記事もご参照ください。
⇒「ドアリフォームでロボット掃除機も大喜び!“吊戸”にするとお掃除が楽になる

こうしたメリットがある半面、引き戸・吊り戸とも引き込みスペースの壁面を使用できない、気密性を高めにくいというデメリットがあります。また、引き戸は下部のレールにゴミが溜まりやすいです。

室内ドアのパーツ ラッチ・錠前・取っ手の種類

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ここでは、室内ドアで使用されているパーツの中で、ラッチや錠前、取っ手の種類についてご紹介します。

●ラッチとは

ラッチとは、英語で“latch”と書く、“掛け金”という意味の言葉です。
ドアのラッチは扉が勝手に開くことがないようにするための留め具で、棒状のボルトを動かす“スライドラッチ“や“プッシュラッチ”、フックをリングに引っ掛けて使う“あおり止め“など様々な種類があります。また先端が鎌のようになっている“カマ錠”は、主として引き戸に使われるラッチです。

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室内ドアの開き戸を一時的に固定するためのパーツもラッチと呼ばれていますが、正式な名称は“ラッチボルト”といいます。また、室内ドアを固定するためには、ラッチボルトのほかに、“デッドボルト”というパーツが使用されます。

●ラッチボルトとデッドボルトの違い

室内ドアを固定するための主な機構として、ラッチボルトとデッドボルトがあります。

・ラッチボルト(ラッチ)

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ラッチボルトとは、ドアノブやレバーハンドルと連動して、ドアの側面から飛び出す三角形の部品です。ドアを一時的に固定して、風などで開かないようにすることができます。

・デッドボルト

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デッドボルトとは、鍵やサムターン(後述)を回すことにより、ドアの側面から飛び出す四角形や楕円形などの形をした部品です。強度がある金属の棒でドアを施錠できます。
なお、上の画像で使用されている開閉用のつまみがサムターンです。

ラッチボルトやデッドボルトは長期間使用していると動きが鈍くなることもあります。そのようなときは、部品の調整や交換について専門家に相談しましょう。
(※)ご相談の内容や方法(電話、対面、オンライン等)によっては、相談料や通信費等が発生する場合があります。事前に各相談先の案内をご確認ください。

●室内ドアの錠前(ドアロック)の種類

室内ドアで使用される主な錠前についてご紹介します。

・本締錠(ほんじまりじょう)

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本締錠は、デッドボルトのみを備えた、鍵やサムターンで施解錠する錠前です。

・シリンダー錠
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(※)画像はイメージです。弊社製品ではございません。

シリンダー錠は、鍵を差し込む部分が円筒形をしている、鍵やサムターンで施錠・解錠できる錠前です。本締錠との違いは、ラッチボルトが付くこともある点です。

・間仕切錠

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間仕切錠は、室内側からのみサムターンなどで施解錠できる錠前です。

・表示錠

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表示錠は、内側からはサムターンなどで施解錠でき、外側には利用状況を表示できる錠前です。トイレや浴室などで使用されます。

・空錠(そらじょう/くうじょう)
空錠は、ラッチボルトを備えた、施錠機構のない錠前です。

・カマ錠

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カマ錠は、主に引き戸や吊り戸で使用される、デッドボルトがカマ(鎌)の形をした錠前です。

●室内ドアの取っ手(取手)・ドアハンドルの種類

開き戸ドアの取っ手には、レバー式の“レバーハンドル”、取っ手を押したり引いたりして開閉する“プッシュプルハンドル”、円筒状の“握り玉”、取っ手上部のスイッチを押して開閉する“サムラッチハンドル”の4種類があります。

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引き戸の手を掛ける部分は“取っ手”ではなく“引手”と呼びます。
また、引き戸には握りやすい棒状の“にぎりバー”を付ける場合もあります。

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ドアハンドルについては下記の記事もご参照ください。
関連記事⇒「おしゃれな部屋を演出する室内ドアの選び方 ドアの素材や色、デザイン、ハンドルなどにもこだわる!

子育て・介護に際して引き戸にリフォームする際のヒント

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引き戸は開き戸に比べて、子育てや介護向きの扉といえます。
開き戸は、ドアの反対側に人がいると、扉を開けた際に当たってしまう可能性があります。引き戸は開き戸と違って戸が左右に動くため、前後にスペースがなくても開けられます。また、開いたままにしておくと、足の不自由な方や車椅子ユーザーが自分で開閉する必要がありません。

ただし、子どもや高齢者が引き戸を使う際にはデメリットもあります。例えば、敷居レールの段差につまずいてしまったり、車椅子が引っかかったりする危険性もあるでしょう。こうした危険を回避するためには、敷居を撤去してフラットレールを付けたり、敷居と床の段差にスロープを設置するという方法で段差を解消すれば事故の予防につながります。また、敷居レールを使わない吊り戸にする方法もあります。

引き戸はいきおいよく開けると跳ね返ってきたり、戸とレール、戸と戸の間に指が挟まれたりします。そのようなときに役立つのが引き戸に取り付けられる“引き戸クローザー”です。引き戸クローザーは引き戸ストッパーとも呼ばれています。引き戸クローザー(ストッパー)は鴨居の溝に取り付ける器具で、閉まる手前で戸の速度をやわらげる効果があります。引き戸クローザーを使うと、跳ね返りや指挟みなどの対策にもなるでしょう。

引き戸クローザーは、後付けできる製品も多く販売されています。引き戸にリフォームすることを考えているなら、引き戸クローザーをオプションで注文できるか確認するとよいでしょう。引き戸の種類によっては、リフォームするときに引き戸クローザーを追加可能です。

例えば、DAIKENのドアには大きな音を出さず、扉の跳ね返りを防ぐ『ラクラクローズ』機能が標準装備されています。

ドアをリフォームするときは、壁や床のリフォームも

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(※)画像はイメージです。弊社製品ではございません。

ドアの枠は、壁の中にあるに固定してあります。開き戸を引き戸に、あるいはその逆にする場合や開口寸法を変える場合などは、基本的にドア枠の周りにある壁を一部剥がして調整する必要があります。
また、敷居があるドアを敷居のないドアや吊り戸にする場合は、壁だけでなく材の一部も剥がすことが多いです。ドアリフォームの際は、壁や床のリフォームもあわせて検討してください。

室内ドアをリフォームするタイミングを知りたい方は、下記の記事をご参照ください。
関連記事⇒「室内ドアの建て付けが悪いかも?原因や立て付けとの違い、おしゃれなドアにリフォームするタイミングとは

室内ドアと床の人気のカラーコーディネートは?

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(※)画像はイメージです。弊社製品ではございません。

床材や壁材もリフォームするとなれば、気になるのがカラーコーディネートです。
ドアの下にある敷居や部屋ごとの段差をなくす最近の建築スタイルもあり、すべての部屋が同じ床材でつながっているという家もあるでしょう。床材と建具を同じ色で統一する必要はありません。建具は壁に比べると面積が小さいものの、コーディネート次第で良いアクセントになるためです。

また、部屋ごとの仕様があまりにも違うと、ちぐはぐになるのでは、と迷ったときはリビングのドアから考えることをおすすめします。利用する頻度が家の中でも多い傾向があるリビングドアのデザインを軸にしてほかのドアのテイストを合わせていけば、家全体に統一感を出しやすくなるでしょう。デザインも色もバリエーションが豊富なため、好みのインテリアテイストに合う色柄のドアがきっと見つかります。

カタログの写真を見て抱いていたイメージと実物の印象が違う、ということも実は珍しくありません。そこで、ショールームなどで床材と建具を実際に合わせてみることをおすすめします。
室内のドアと床材の組み合わせで人気なのは、明るいホワイト系の組み合わせです。ドアの色はホワイト系が人気を集めており、床材も明るいホワイト系、ライト系、近年はより落ち着いた雰囲気のグレイッシュ系に人気が集まっています。

DAIKENなら、多種多様なタイプから選べる!

ドアのリフォームをするなら、タイプ別のメリット・デメリットを踏まえ、自宅の条件や用途に合うドアを選びましょう。
そこでご紹介したいのは、デザインや機能のバリエーションが豊富なDAIKENの室内ドアです。

例えば、リビングルームのドアは全体のインテリアと調和する、もしくはアクセントになるデザイン性の高いものにしたいなど、求める雰囲気は人によって異なります。
DAIKENの室内ドア『ieria(イエリア)』シリーズは、開き戸、引き戸、吊り戸などのタイプそれぞれにおいて、多彩な色や質感の製品が揃っています。
これだけバリエーション豊富なラインアップが揃っていたら、ご自宅のリビングに似合うドアもきっと見つかるでしょう。

また、手軽にドアのリフォームをしたい場合は、「アウトセット吊戸」がおすすめです。
古いドアを取り外してドア枠の上から「アウトセット吊戸」用のレールを取り付けるため、控え壁(補強用に設置する壁)を施工する手間が省け、スピーディかつリーズナブルに導入できます。
この製品には片引・引分の2タイプがあり、扉のデザインや色柄が豊富な点も魅力です。

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DAIKENドアの魅力はデザイン性だけではありません。
開き戸や引き戸、吊り戸が持つ本来のメリットを、より高めた『ieria(イエリア) 機能ドア』シリーズもご用意しています。
ieria(イエリア) 機能ドア』の開き戸タイプには、扉を折り込むように開閉することで、狭いスペースでもスムーズに使用できる「折戸ドア」、ペットが出入りできる開口部を設けた「ペットドア」、猫の飛び出しを防ぐ『ねこゲート』があります。

また、『ieria(イエリア) 機能ドア』の「2枚連動吊戸」と「3枚連動引戸」は、それぞれ2枚、3枚の扉が連動する出入りしやすいドアです。特に「3枚連動引戸」は1,020mmというゆったりとした開口幅を確保できます。

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加えて、画期的な製品となっているのが『OMOIYARIひきドアW』です。通常は引き戸として使いますが、必要に応じて開き戸としても使えます。引き込んだ扉を開き戸のように開けて開口幅を大きく取ることができ、狭いトイレをバリアフリー化するのに最適です。

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※『OMOIYARIひきドアW』に関しては、下記の記事もご参照ください。
⇒「助成金・補助金でトイレドアのリフォーム 出入りがラクラクな“OMOIYARIひきドアW”とは?

ほかにも、音漏れに配慮した『ieria(イエリア) 音配慮ドア』など、DAIKENの室内ドアはラインアップが充実しています。

※ドアの音漏れに関しては、下記の記事もご参照ください。
⇒「“ドアの隙間”、アンダーカット・ガラリはなぜあるの? 音漏れを防ぐドアリフォームとは

室内ドアには様々な種類があります。ライフスタイルに合ったタイプを導入することで、生活がより便利で豊かになるでしょう。
DAIKENでは様々な種類の室内ドアを取り揃えています。ドアのリフォームを検討している方はぜひ1度チェックしてみてください。

  • しかまのりこ
  • 監修者

    志鎌のり子(しかまのりこ)
    一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。

    日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。

    保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など

公開日:2021.06.29 最終更新日:2025.07.07

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