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目次
近年、在宅勤務やリモートワークが普及し、自宅にワークスペースを設けるケースが増えているようです。自宅で仕事をする場合、スペースの確保とプライベートとの切り替えが難しいと感じる方もいらっしゃるでしょう。
今回は自宅で実現できる快適なワークスペースの種類や、間取りを計画する際に注意したいポイントを解説します。さらに、使いやすいワークスペースづくりに役立つDAIKEN製品もご紹介します。
快適なワークスペースを自宅につくりたい!
自宅での仕事環境を整えたいというニーズが、在宅勤務やリモートワークの普及により増加しています。家の中にきちんと整えられたワークスペースがあれば、仕事の生産性を高められるだけでなく、暮らしの快適さも向上します。
ワークスペースをつくる際は、間取りや内装の工夫が不可欠です。作業に集中するためには、ワークスペースに使いやすい収納を確保したり、コンセントなどの設備を整えたりすることが必要です。
関連記事⇒「自宅の部屋を防音室にしたい! ゲームやピアノを楽しむにはどのくらいの対策・費用が必要?」
ワークスペースの種類――“扉の有無”がポイント

ワークスペースの計画では、自分の家に合うタイプを考えましょう。ワークスペースは“扉の有無”によって分類できます。ご自宅の間取りと希望のワークスタイルに適したタイプを選んでください。
個室(クローズ)タイプ
在宅勤務の頻度が高い場合やWEB会議が多い場合、また、集中力が求められる仕事をされる方は、壁や扉で完全に仕切られた個室タイプのワークスペースが適しています。
扉をしっかり閉めると家の中の生活音もある程度は気にならなくなり、オンとオフの区別もつきやすく集中して仕事ができます。
半個室(セミクローズ)タイプ
半個室タイプは、作業空間と生活空間を程良く分けたい方に適しています。仕切りを部分的にしても完全に閉じた状態ではないので、家族との交流を保ちつつ仕事が可能です。
具体的には、部分的に空間を仕切るパーテーションや、すりガラスなどを使った引き戸などが使用されます。プライベートなワークスペースが欲しいけれど、閉塞感が苦手な方にもおすすめです。
オープンタイプ
開放感を重視するなら、オープンタイプのワークスペースが適しています。比較的広い空間の一角をワークコーナーとして利用することが多く、扉や壁で仕切られていないので隣接する部屋からアクセスしやすいのが特徴です。
オープンタイプは、家族とのコミュニケーションを取りながら仕事をしたいときや、広い空間で仕事をしたい方にぴったりです。ただし「まったく仕切りがないと気が散りやすい」という場合は、間仕切り収納などで適度に空間を仕切るとよいでしょう。
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設置場所別 ワークスペースのアイデア

ワークスペースは家の中のどこにつくるのがよいのでしょうか。場所別のメリット・デメリットや、ワークスペースづくりのアイデアをご紹介します。
リビングの一角
リビングの一角にワークスペースを設ければ、家族とのつながりを感じながら作業できます。デスクを壁沿いに配置したり、パーテーションで仕切ったりすれば開放感も保ちつつ、仕事用空間もつくれます。
家事や育児の合間にも仕事を行える便利なスペースです。
キッチン横
キッチン横にワークスペースを設ければ、家事と仕事を両立できる環境が整います。軽い作業やメールチェックなどの仕事を行うのに向いています。
キッチンと隣接しているため、家族とのコミュニケーションが取りやすく、家事と仕事のマルチタスクが必要な場合に役立つでしょう。
家事と仕事のマルチタスクを助ける衣類乾燥機の記事もぜひご覧ください。
関連記事⇒「衣類乾燥機は電気式・ガス式のどちらがおすすめ? 乾太くん専用台『かわいたな』もチェック!」
階段下スペース、廊下・2階ホール
一般的に階段下や廊下、2階ホールはデッドスペースになりがちな場所ですが、少し奥行きのあるスペースを使ってデスクを設置するのも有効です。
ただし、居室として使用する場合は採光や換気などの基準を満たすことが必要です。空調などを完備するほか、照明や電源などの設備についても考慮しましょう。設備に関する内容・仕様は地域・物件・施工会社などによって異なります。詳細は専門家にご相談ください。
(※)ご相談の内容や方法(電話、対面、オンライン等)によっては、相談料や通信費等が発生する場合があります。事前に各相談先の案内をご確認ください。
寝室
夜間に仕事をすることが多いなら、寝室にワークスペースをつくるのも1つの方法です。仕事の後すぐに休めます。
寝室のインテリアに合ったデスクとイスを用意し、デスクライトも落ち着いたデザインにすれば、寝室の雰囲気を損なわず、快適に仕事ができます。
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ワークスペースのおしゃれな“仕切り”アイデア

自宅にワークスペースをつくる際に活躍するのが、空間を仕切るアイテムです。壁を設置する方法もありますが、手軽な間仕切りは工夫や変更の自由度が高く、使いやすいアイテムです。
ここでは、仕切りとして使えるアイテムを4つご紹介します。
ロールスクリーン
ロールスクリーンは必要なときだけ下ろして仕切りとして使用できます。リビングなどオープンな空間で仕事をしたい場合でも、プライバシーを確保できます。
使わないときはロールアップして空間の広さを保てる点も魅力です。
室内窓
室内窓は、室内の壁に取り付ける窓です。自然光を採り入れにくい空間でも、室内窓があれば暗さは軽減されます。
ガラスやアクリルが入っているので閉塞感がなく、オープンな印象を与えながらも独立した作業スペースがつくれます。
窓の種類について興味のある方はこちらもご覧ください。
関連記事⇒「はめ殺し窓とは? FIX窓とも呼ばれるその正体と特徴 メリット・デメリットも紹介」
格納タイプのデスク
格納デスクは、デスクと収納、仕切りの機能を兼ね備えたアイテムです。ピンポイントで作業空間を仕切ることができ、デスクを使わないときは収納して扉を閉じれば、スッキリとした部屋を保てます。
コンパクトな空間で効果を発揮し、デザイン性も高いため、部屋の美観を保ちながら作業スペースも確保できます。
収納家具
収納家具を仕切りたい場所に置くと、空間を仕切るだけでなく収納力も高められます。
背の高さの違いで仕切りの印象や使い勝手が変わるので、間取りや希望のワークスタイルに合わせて選びましょう。
ワークスペース計画の注意点

ワークスペースを計画する際には、注意すべき点もあります。快適に仕事をするための注意点を押さえたうえで作業空間をつくりましょう。
音漏れや映り込みに注意
自宅のワークスペースでリモート会議に参加する場合は、音漏れやカメラへの映り込みに注意しましょう。
リモート会議の頻度が高い場合は、個室タイプのワークスペースを設けることが推奨されます。
会議中のカメラへの映り込みにも注意が必要です。作業スペースの背景にプライバシーに関わるものや散らかったものがないか確認しましょう。
コンセントなどを設置する
ワークスペースを設計する際は、パソコンやデスクライト、そのほかの電子機器を使うために必要な数のコンセント類を事前に確保しておきましょう。
空調や換気設備を整える
快適な作業環境を保つためには、空調や換気設備の整備も検討しましょう。特に長時間の作業では、エアコンや扇風機、加湿器などを活用して、適切な温度と湿度を維持しましょう。
換気をしっかりと行うのも大切です。新鮮な空気を取り入れるとリフレッシュもでき、集中力が高まるでしょう。
部屋の防音や快適な音環境についてはこちらの記事もご覧ください。
関連記事⇒「自宅にシアタールームをつくりたい! 6畳から楽しめる設備と費用の目安」
快適なワークスペースづくりに役立つDAIKEN製品
DAIKENでは、ワークスペースづくりに役立つ製品を多数展開しています。その中から、機能性とデザイン性にすぐれた製品をご紹介します。
空間を程良く仕切るスタイリッシュな室内用の窓『ieria(イエリア) ルームウインドウ』

DAIKENの『ieria(イエリア) ルームウインドウ』はスタイリッシュなラインが空間を引き立て、多様なインテリアスタイルを演出する室内窓です。
室内窓を取り入れれば、明るさや開放感も残しつつ、きちんと空間を仕切れます。
リビングでも寝室でも 好きな場所がワークスペースになる『FiTIO(フィティオ) 背面棚柱タイプ』

書斎にワークスペースを設ける際におすすめなのが『内部ユニット FiTIO(フィティオ) 背面棚柱タイプ』です。
壁面に棚柱(たなばしら)を取り付けて棚板を設置するタイプで、木製棚板の高さや間隔などを自由に選べます。
様々な空間の壁面をワークスペースとして有効活用できるアイテムです。
通常の設置も、壁埋込施工もできる格納タイプデスク『スイッチプラス740』

DAIKENの『スイッチプラス740』は、使わないときは格納できるコンパクトなデスクです。薄型なので壁からの出っ張りが少なく、場所を取りません。
壁前施工や壁埋込施工が選択でき、コンセントユニットも標準設定されているため、パソコンを使う作業にも適した製品です。
音漏れや外からの音の侵入を低減するDAIKENの防音建材

作業スペースの音漏れを防ぎたい場合は、吸音性・遮音性にすぐれた天井材『オトテン』や壁に取り付けて音響を調整する『サウンドフィーユ』もおすすめです。さらに『防音ドア[スペシャル(S)防音タイプ]』などの防音製品の導入を検討しましょう。
適切な防音対策が行われたワークスペースなら、外からの音で気が散ることも少なくなり、リモート会議の内容が外に漏れてしまうリスクも低減できます。
まとめ
ワークスペースは、書斎やリビングの一角、階段下スペースなど、空間をうまく活用してつくることができます。個室、半個室、オープンそれぞれの特徴を踏まえたうえで、使う人の作業スタイルに合うものを選択しましょう。
間取りや内装の工夫、音漏れや映り込みなども考慮しながら、快適で効率的な作業環境を整えましょう。
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など
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