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階段下は特殊な形状と狭さのため、デッドスペースになりがちです。
今回は、階段下のスペースを有効活用するおすすめのアイデアと、階段下スペースに関する悩みが軽減されるポイントを解説し、さらに、おしゃれな階段下収納を可能にするDAIKEN製品もご紹介します。
階段下スペースとは
階段下スペースとは、階段の下に生まれる空間を指します。広さや形は、階段の勾配や直線か折り返しかといった階段の設計によって異なります。多くの場合、長辺は1~2m程度、短辺は約0.75~0.8m程度、高さは低い部分で1m未満ほどです。
階段下は、階段の設計次第では天井の最も高い部分が1.8~2.0mほど確保できる場合もあり、工夫すれば収納やワークスペース、ペットコーナーとしても活用できます。
限られた広さではありますが、生活スタイルに合わせて上手に活用すれば、住まいの快適性が向上します。
定番の階段下活用アイデア

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
階段下スペースを活用するアイデアとして、定番の5つをご紹介します。
収納庫として
階段下を収納スペースにするのは、定番で実用的な方法です。掃除道具や日用品、季節用品などをまとめて収納できるので、家の中がスッキリ片付きます。扉を付ければ見た目もさらに整います。
関連記事⇒「狭小住宅の間取りアイデア 空間を広く見せるコツと快適に暮らすためのポイント 」
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掃除機などの道具を収納する場合は、充電用のコンセントがあると便利です。
洗濯機置き場として
限られたスペースを有効活用する方法として、階段下に洗濯機を置くプランもあります。コンパクトな洗濯機を選び、電源や配管・防水設備を施工すると、機能的なランドリースペースが完成します。
近くに棚を設置できれば、洗剤やタオルの収納にも便利です。配管や防水パンなどの施工が必要となるため、施工会社などに相談しながら計画しましょう。
(※)実際の内容・仕様は地域や施工会社などで異なるため、詳細は専門家にご確認ください。
トイレとして
階段下スペースをトイレにするのは住宅設計によく見られるアイデアで、程良い広さを確保しやすく、快適なトイレを実現できます。来客用のサブトイレにするのも良い使い方です。
階段下をトイレにする場合には、立ち上がったときに頭が天井にぶつからないよう天井高を確保するとともに、窓または換気扇の設置が建築基準法で義務付けられています。
ペットルームとして
犬や猫のケージを置いたり、専用の寝床やトイレスペースを設けたりと、ペットのための小さな部屋を階段下につくるケースもあります。
コンパクトな空間はペットが落ち着いて過ごすのに適しています。換気扇を付けたり床や壁を掃除しやすい素材にしたりするなどの対策も大切です。
関連記事⇒「ベッドサイズの種類 一覧で比較! 人数や部屋の広さで変わるベッドの選び方」
ただし、来客を迎える玄関に近いスペースの場合は落ち着かない可能性がありますし、室温も調整しにくい場所でもあるので避けたほうがよいでしょう。
書斎として
階段下を活用して、コンパクトながらも自分だけのワークスペースをつくれます。机とイスを置いてシンプルな棚を取り付けると作業スペースが完成します。
照明やコンセントを追加すれば、在宅ワークや趣味に集中できる立派な“部屋”になるでしょう。
部屋として使用する場合は、窓や換気・天井の高さなど居室としての基準を満たす必要があるので、計画・施工にあたっては専門家に相談してください。
(※)なお、ご相談の内容や方法(電話、対面、オンライン等)によっては、相談料や通信費等が発生する場合があります。事前に各相談先の案内をご確認ください。
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リビング階段の下におすすめの活用アイデア

リビング階段の下は、設計次第で比較的大きめのスペースを確保できます。
居室スペースの中にあるという特徴を活かし、デザイン性にも配慮すれば、より快適な空間になるでしょう。
オープン収納として
リビング階段の下を収納として使う場合、扉のないオープン収納にすればリビング階段の開放感はそのままに、スペースを活用できます。
本や雑貨、インテリアグリーンを並べれば、リビングに溶け込む収納スペースになるでしょう。棚の高さや素材にこだわったり、かごなどを使って適度に隠したりする収納にすることで、おしゃれな空間を演出できます。
ディスプレイスペースとして
階段下をディスプレイスペースにするのもおすすめです。お気に入りのアートやオブジェ、季節の飾りを置いて、リビングにアクセントを加えましょう。
照明をプラスすれば、視線が自然と集まる“フォーカルポイント”になります。
ヌックとして
“ヌック”とはスコットランドの建築様式“ヌーク”に由来する、小さなくつろぎのスペースを指します。リビング階段下はヌックを設けるのにぴったりです。
ソファやクッションを置いて、読書や昼寝ができるくつろぎの空間にするのも1つのアイデアです。
お子様にとっては秘密基地のような楽しい空間になるでしょう。
テレビ置き場として
階段下のスペースをテレビ置き場に活用すれば、リビングを広々と使えます。テレビ背面の壁に装飾性の高い壁材を使用するなどデザインにもこだわると、ラグジュアリーな空間になります。
例えばDAIKENの『グラビオエッジ』シリーズは、木材や石などをモチーフに、深彫り調のエンボス加工を施したデザイン性の高い壁材で、エッジの効いた陰影と素材感が空間のアクセントになります。
畳コーナーとして
階段下に畳コーナーを設けると、横になってくつろいだり、お子様が遊んだりできる便利なスペースになります。
小上がりにして、段差を利用して下部収納を設ければ、機能的で居心地の良い一角になります。
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階段下スペースのデメリットと解決策

階段下スペースは“暗い” “狭い”という2つの課題に悩まされがちです。
居室の広さを優先させることが多いため、廊下に設けられた階段の下は暗く狭い空間になることもあります。
ここでは解決策を考えていきましょう。
階段下が暗い
階段下は構造上、光が届きにくく暗い印象になりやすい空間です。特に窓が設置できない家の中央にある階段下の用途は限られてしまう場合もあります。
【解決策】照明器具を設置する
階段下スペースを収納庫や洗濯機置き場、トイレなどに使う場合は、照明を設置して明るさを補います。天井埋込型のダウンライトや壁付けのブラケットライトなど、小さめの照明でもスペース全体がやわらかく照らされ、心地良い空間になります。
天井が斜めで狭い
階段の傾斜に合わせて天井が斜めになっている階段下の場合、狭さと圧迫感が生じやすい点も注意すべきポイントです。
【解決策】アクセントウォールで広く見せる
壁紙や塗装でアクセントウォールをつくると、視線が壁に集中して空間が広く感じられます。
階段が外壁に面していれば窓を付けることもできます。小さい窓でも明るさを採り込み、閉塞(へいそく)感を軽減できるでしょう。
階段下収納に便利なDAIKENの収納製品
スペースに合わせたレイアウトで機能的な収納が叶う『内部ユニット FiTIO』

階段下をオープン収納として利用する際は、使いやすく見た目も美しい棚としておすすめなのが、DAIKENの『内部ユニット FiTIO(フィティオ) 背面棚柱タイプ』です。豊富な収納力と機能性を備えた収納ユニットで、階段下などの限られたスペースを無駄なく活用できます。
見せる収納なら『フィットシェルフ』「カウンタートップ イージーオーダーカウンター」

『フィットシェルフ』

「イージーオーダーカウンター」
DAIKENのシステム収納『フィットシェルフ』や「イージーオーダーカウンター」を組み合わせて使うことで、収納力とデザイン性を両立できます。
『フィットシェルフ』は部屋をギャラリーに変えて演出しながら収納でき、「イージーオーダーカウンター」は棚板の素材が豊富にラインアップされているので、使いやすさや好みのデザインを取り入れたオリジナルの空間づくりも可能でしょう。
まとめ
階段下スペースは、工夫次第で収納やトイレ、書斎など様々な用途に活用できます。リビング階段ならディスプレイスペースやヌックにすると活用の範囲が広がるでしょう。
暗さや狭さといったデメリットも、適切な対策をすれば解決できます。
DAIKEN製品の棚や収納ユニットを利用して、暮らしに合った階段下スペースの活用法を見つけてみましょう。
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など
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