住まいと暮らしのライフスタイルマガジン『HomeLife』。
家での暮らしをより楽しく、豊かにするための様々な情報を発信します。
家づくりで悩むポイントの1つに、門扉(もんぴ)を設置するかどうかがあります。門扉やフェンスを設置しないオープン外構は開放的で心地良いですが、周辺環境やライフスタイルによっては門扉のあるクローズ外構が適しているケースもあります。
今回は門扉の種類とともに、設置するメリットを解説します。デザイン・防犯性・使いやすさなど様々な観点から、理想の住まいにぴったり合った門扉を選びましょう。
門扉とは?

門扉とは、敷地境界の出入口に設置する扉を指します。家の第一印象を決めるファサードの一部であり、防犯や飛び出し防止など安全面でも大きな役割を果たす存在です。
一部の門扉には、追加機能として鍵や電気錠、ポストなどを設置することができます。鍵付きの門扉を設置すればセキュリティ性を高められますし、省スペースでポストを用意することも可能です。ポストは門扉に引っかけるタイプ、親子開き門扉(親子ドア)の子扉に設置するタイプなどがあります。
建物や街並みと調和するおしゃれなデザインを大切にしつつ、使いやすく防犯性の高い門扉を選びたいところです。
門扉の種類
門扉は両開きや片開きなど、種類によって使い勝手が変わります。また外観全体を印象付ける敷地の出入口だけに、素材選びも重要です。設置できるスペースや家族構成、家の外観や外構の雰囲気に合ったものを選びましょう。
片開き門扉

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
片開き門扉は、1枚の扉を左右いずれかに開閉するタイプの門扉です。シンプルなスタイルで、スペースが限られている場合にも設置しやすいのが特徴です。
両開き門扉

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
両開き門扉は、同じサイズの2枚の扉を左右に開閉するタイプの門扉です。開口部を大きく取れるので、自転車やベビーカー、大きな荷物などを頻繁に出し入れするご家庭におすすめです。
親子開き門扉(親子ドア)

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
親子開き門扉は、2枚の扉の一方が大きく、もう一方が小さいタイプの門扉です。普段は大きな扉だけを開閉して、大きな荷物などをとおしたいときは小さい扉もあわせて開くことで開口部を広くできます。
アコーディオン門扉

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
アコーディオン門扉は、アコーディオンのように伸縮して開閉するタイプの門扉です。扉をコンパクトに折りたたむことで広い開口部を作れるため、車が出入りする駐車スペースなどでよく使われています。
関連記事⇒「カーポートとは? ガレージとの違いと値段、固定資産税についてもチェック!」
おすすめ記事
2025.07.07
門扉の素材
一般的に門扉は以下のような素材で造られています。素材により雰囲気やメンテナンスの手間が変わってくるため注意して選びましょう。
木
木の門扉は、自然素材ならではのぬくもりが魅力で、ナチュラル・和風な住まいによくマッチします。ただ雨や風により経年劣化が進みやすいため、定期的なメンテナンスや交換が必要です。
アルミ・スチール
耐久性にすぐれ、軽量で扱いやすいのがアルミ・スチール製の門扉です。スタイリッシュでおしゃれな印象があり、モダンな雰囲気の住宅によく採用されます。美しい状態を保つためには錆止めなどのメンテナンスが必要です。
樹脂
木目調などの様々なデザインを再現しながらも、高耐久かつ軽量なのが樹脂製の門扉です。腐食・シロアリ・紫外線の被害を受けにくい品もあるため、「ナチュラルな雰囲気にしたいけれどメンテナンスは最小限に抑えたい」といった場合におすすめです。
門扉を設置するメリット

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
門扉は住まいの機能性と美観を高める重要な外構パーツです。門扉を設置することで、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。
敷地の境界が明確になる
門扉やフェンス・塀を設置すると、敷地と道路の境界線が明確になります。門扉で私有地と公有地をしっかり分けることにより、ゴミ捨てやペットの糞害に関するトラブルを、ある程度防止できます。
防犯・安全性が高まる
門扉は不審者の侵入やいたずらに対する防衛ラインの一部になります。門扉を乗り越えなければ侵入できない状態にすることで、不審者などの心理的なハードルを上げることにつながるでしょう。鍵付きタイプを選択すればさらに防犯性能を高められます。
また門扉は、小さな子どもやペットが不意に道路へ飛び出してしまう事故などを防ぐ役割も果たします。特に子どもやペットを庭でのびのびと遊ばせたいと考えている場合、周囲の環境によっては特にセキュリティのしっかりした門扉が必要かもしれません。
プライバシーを確保できる
庭やリビングが人通りの多い道路に面していると、通行人の目が気になって落ち着かないものです。そこで、視線を遮りやすい門扉やフェンスを設置すると、プライバシーを確保することができます。
おしゃれな外構を演出するパーツとしても使える
門扉は家の印象を大きく左右するファサードの一部です。建物や周囲の街並みに調和した素敵な門扉を設置すれば、外構デザインのアクセントになり、家全体の印象をアップさせることができます。
ファサードや外構デザインについてはこちらもご覧ください。
関連記事⇒「ファサードとはどんな意味? 住宅の第一印象を左右するファサードデザインのポイント」
関連記事⇒「玄関アプローチは家の顔 デザインと素材選びで門からの通り道をおしゃれな空間に!」
おすすめ記事
2025.07.07
門扉を設置するときの注意点

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
門扉には様々なメリットがある一方で、設置する際には注意すべき点もあります。これらを考慮した上で門扉を選び、毎日の出入りを快適にしましょう。
外出・帰宅時に門扉を開け閉めする手間が発生する
門扉を設置することで防犯性を高められる一方、毎回の開閉動作がやや煩わしいと感じるかもしれません。特に荷物を持っているときなど、手がふさがっている場合は開け閉めが面倒だと感じがちです。オートクローザーやリモコン対応の電子錠、オートロックなどを採用し、防犯性と利便性のバランスを取るとよいでしょう。
メンテナンスが必要になる
一般的に門扉は道路に近い位置にあるため、劣化すると目立ちます。そのまま放置すると家全体が古びているような印象を与えかねません。木製の門扉の腐食や、金属製門扉の錆を進行させない塗装直しなど、定期的なメンテナンスを行いましょう。できるだけメンテナンスが楽に行える素材を選ぶのも良い方法です。
おしゃれな門扉からおしゃれな玄関スペースへ! DAIKENの玄関収納

『ieria(イエリア)玄関収納 開き戸ユニット』
左:フラットタイプ(コンクリートグレー柄)、右:フラット縦木目タイプ(ダルブラウン柄)
門扉から玄関周りは、来客やご近所へ与える印象を大きく左右する部分です。DAIKENでは玄関スペースをスッキリおしゃれにまとめる玄関収納をラインアップしています。
『ieria(イエリア) 玄関収納』は、おしゃれな見た目ながら機能性にすぐれた玄関収納ユニットです。ユニットの組み合わせやオプションの追加で、ライフスタイルに合った玄関収納が設置できます。
カラーもナチュラルなホワイトやベージュから、落ち着きのあるブラウンまで豊富に揃っており、外構デザインに合わせたコーディネートが可能です。デザイン性にすぐれた玄関収納を取り入れ、門扉から玄関周りを美しく演出しましょう。
おわりに
門扉は家全体のデザイン性にアクセントを与えるだけでなく、安全性やプライバシー保護の面でも重要なパーツです。開閉方法、素材、追加機能などをよく検討し、ファサードのデザインやライフスタイルに合った門扉を選びましょう。家全体のバランスを考えながら、美しく機能的な住まいを目指してください。
外構づくりに興味のある方には以下の記事もおすすめです。
関連記事⇒「外構とエクステリアの違いは? 外構の種類とスタイルを紹介」
-
監修者
淀川 美和(よどがわ みわ)
株式会社アートアーク一級建築士事務所代表。一級建築士、インテリアコーディネーター、2児のママ建築家。「ママをきれいにする空間づくり」 をミッションの一つに掲げ、住宅・店舗・ホテル等の設計、内装コーディネート、メディア出演等を行う。自身も仕事と家事と育児のバランスをとりながら、忙しいママがいかに快適に家族と暮らせるかに焦点をあてつつ「お部屋のコンシェルジュ」として皆さまのお役に立てるよう奮闘中。
保有資格:一級建築士、インテリアコーディネーター、建築士会インスペクター、健康住宅アドバイザー、整理収納アドバイザー2級、アロマ検定1級
関連製品
-
機能的で心地いい玄関を実現する玄関収納ユニット
おすすめ記事Recommends
-
2025.04.30
-
2025.04.30
-
2025.05.20
