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※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。
外構の一部である門柱は、“家の顔”として住まいの外観の印象に影響する部分です。
今回は、門柱の種類や特徴、それぞれのメリットと注意点について解説し、さらに門柱を含めた外構を素敵に演出するDAIKEN製品をご紹介します。
門柱とは
門柱は敷地の入口や玄関先に設けられ、郵便受け(ポスト)やインターホン、表札、照明などの設備を1か所にまとめた利便性の高い構造物です。お客様を最初にお迎えする場所でもあり、家の外周りの印象を左右する要素の1つといえます。
デザインや防犯の観点でも多くの役割を果たします。
オープン外構でも門柱は必要?
近年の外構は、従来のように塀やフェンスで家を囲むのではなく、開放感を重視した“オープン外構”が増えています。オープン外構では門柱だけを設けるケースもあり、必要な機能をスマートに集約して、デザイン性と実用性を両立させた玄関周りを実現しています。
門柱は、表札の取り付けや敷地の入口としての役割があるため、オープンでシンプルな外構でも設置が一般的になっています。
関連記事⇒「外構とエクステリアの違いは? 外構の種類とスタイルを紹介」
柱を設置するメリット
門柱の設置による主なメリットをご紹介します。
・ポストなどの設備がスッキリまとまる
表札やポスト、インターホンなどの設備を個別に設置しようとすると、デザインの統一や配置に迷う場合があります。しかし、これらの設備が1か所にまとめられた門柱なら迷いも少なく、玄関周りがスッキリと仕上がります。
・照明の設置で夜間も安心
門柱に明かりが灯っていると、夜間の視認性が向上します。帰宅が遅くなったときでも玄関周りが明るいと安心できるでしょう。足元の段差や障害物への注意を払いやすくなります。
・防犯対策がしやすい
モニター付きインターホンや防犯カメラを門柱に取り付ければ訪問者を確認できるので、面識のない人への対応や不審者の侵入防止に役立つことが期待できます。
近年では、スマートフォンと連動できるインターホンなど、防犯性を高めるための便利な製品も登場しています。
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機能門柱と造作門柱、それぞれの特徴
“機能門柱”と“造作門柱”には異なる特徴があり、住まいの外観デザインや予算、施工条件に応じた選択が求められます。それぞれのメリットと注意点をみていきましょう。
門柱の種類と役割
門柱は大きく分けて2種類あります。1つは、ポストやインターホン、宅配ボックスなどがセットになった各メーカー既製の“機能門柱”です。もう1つは、メーカーにこだわらず好みや外構デザインなどに合わせて自由に仕上げる“造作門柱”です。
機能門柱の特徴

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
機能門柱とは、必要な機能をあらかじめ備えたユニット型の門柱です。
・設備が一体化されていて便利
機能門柱は、ポストやインターホン、照明などの設備があらかじめ一体化された製品です。アルミやステンレスなど、耐候性にすぐれた素材が多く、様々な色やデザインがあります。
既製品であっても、表札の書体や宅配ボックスなど周辺設備との組み合わせを選べるオプションが設定されている場合もあります。
・選択しやすい
機能門柱は製品ごとにデザインが整えられており、複数のバリエーションがあります。シンプルで直線的なデザインや、金属の質感を活かしたモダンスタイルなど、家の外観に応じた選択が可能です。
また、仕上がりのイメージがつかみやすいという点も、機能門柱を選択する利点です。
・設置が簡単でコストパフォーマンスにすぐれる
施工時の手間が少ない点も機能門柱の利点です。ユニット型のため、土台を固定すれば短期間で設置が完了するタイプもあります。
コンセント設置に伴い電気工事が必要な場合でも、配線作業がしやすい構造になっているため全体の施工時間や費用を抑えられます。
・オリジナリティの表現に限界がある
機能門柱は既製品であるため、オリジナルのデザインにしたり、細部へのこだわりを反映したりといったカスタマイズがしにくい傾向にあります。
また、バリエーションがあるとしても、構造や素材の選択肢には限りがあります。
「個性を際立たせたい」「外構のデザインと統一したい」など自分らしいスタイルを取り入れたい方には、造作門柱のような自由設計タイプが適しています。
造作門柱の特徴

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
造作門柱は、素材や仕上げ、配置などを自由に設計できる門柱です。
・おしゃれなデザインや自由設計が可能
造作門柱の魅力は、建物や外構全体と調和したオリジナルのデザインが可能な点です。ブロックやモルタル、石材、木材などの素材から、住まいの雰囲気に合わせた選択ができます。型にはまらないオリジナリティを求める方におすすめです。
例えば、和風住宅には天然木を、ナチュラルテイストの住まいにはレンガやタイルを、といった具合に外壁と同じ建材を門柱にも使うと家の外観との統一感が生まれやすくなります。ほかにも、家の外壁に使用するタイルと同じもので門柱をつくってもよいでしょう。
・職人による施工が必要で、工事費が高くなりやすい
造作門柱は、現場ごとに設計・施工を行うオーダーメイド方式のため、専門の職人による施工が必要です。このため、工期が長くなる傾向もあります。
また、機能門柱と比べて工事費用が高くなる点も考慮しましょう。
自由度の高いデザインを実現できる反面、コストと施工期間については綿密な計画が求められます。
便利な宅配ボックス付き門柱

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
近年、宅配ボックス付き門柱のニーズが高まっています。荷物の受け取りを効率化するだけでなく、防犯性とデザイン性を両立できる点も注目されています。宅配ボックス付き門柱の利便性と、選ぶ際のポイントについてみていきましょう。
荷物の受け取りに便利
共働き世帯の増加や、コロナ禍や環境問題などを契機として再配達を減らす動きが広がる中で、宅配ボックス付き門柱を設置する住まいが増えつつあります。不在時でも荷物を受け取れる仕組みは、日常生活の利便性を高めるだけでなく、直接接触の機会を減らすという観点からも注目されるようになりました。
ポストと宅配ボックスが一体になったタイプは見た目がシンプルで、省スペースでの設置が可能という特長があります。また、大型の荷物に対応したタイプや、複数口のタイプなども登場しており、家族構成や暮らし方に合わせた選択肢が広がっています。
選ぶときのポイントと注意点
宅配ボックス付き門柱を選ぶ際は、いくつかのチェックポイントがあります。
・容量と対応する荷物のサイズを考える
荷物の大きさや受け取り頻度に合わせて、適した容量の宅配ボックスを選びましょう。ネットショッピングなどを頻繁に利用するご家庭には、大きめの荷物に対応したタイプや複数の受け取りが可能なタイプもおすすめです。
・施錠方法と操作性
施錠方法にはダイヤル式やテンキー式、シリンダー錠など、いくつかの種類があります。セキュリティの高さと日常的な使いやすさのバランスを考え、家族全員が使いやすく操作性にすぐれたものを選ぶことが大切です。
・耐候性と防水性
屋外に設置するため、雨風にさらされても中身が濡れない構造であるかを確認しましょう。特に紙製品や精密機器の受け取りが多い場合、耐候性や防水性の高さは選ぶ際の重要なポイントです。
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門柱周りをおしゃれに整える『Decoマルチ(デコマルチ)』がおすすめ

外構も含めた建物の正面デザインを“ファサード”といいます。門柱周りを含めたファサードを整えるマルチング材に、DAIKEN『Decoマルチ』はいかがでしょうか。
スッキリとしたファサードを演出
マルチングとは、地表面を覆って日光を遮り、地温や水分を調整しながらも雑草や害虫などを防ぐ方法です。『Decoマルチ』は未利用の国産木材を100%使用した環境配慮型のマルチング材で、地表面をカバーして植栽の保護や雑草の発生予防に役立ちます(※)。
アプローチから玄関周りにかけて取り入れると、天然素材ならではの落ち着いた美しい景観を演出できます。
玄関アプローチや門柱の周りに利用すると、お手入れの頻度を抑えつつ美しく整った状態を保ちやすくなり、植栽や草花が映える門柱周りに仕上がります。
(※)本製品は雑草の発生を予防するものであり、完全に雑草を防ぐものではありません。
関連記事⇒「ファサードとはどんな意味? 住宅の第一印象を左右するファサードデザインのポイント」
関連記事⇒「玄関アプローチは家の顔 デザインと素材選びで門からの通り道をおしゃれな空間に!」
関連記事⇒「門扉とは? 読み方とその役割 門扉の種類や設置するメリット・デメリットも紹介」
まとめ
門柱は単に機能を求める設備ではなく、住まいの第一印象に深く関わる存在です。
見た目の美しさや利便性を兼ね備えた機能門柱と、お好みのデザインや設備の組み合わせなどこだわりを反映させやすい造作門柱、それぞれの特徴をご紹介しました。
住まいや暮らし方に合うタイプを選べば、機能的で外観ともマッチした印象の良い門柱を設置できます。門柱選びを通して、快適で心地良い暮らしを実現させましょう。
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など
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