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キッチンで料理をしながら家族との会話も楽しみたい――。キッチンがリビングやダイニングと向かい合う対面型になっていると、作業しながらゲストと会話したり家族の様子を見守ったりできます。
本記事では、そんな対面キッチンのメリットとデメリット、そしてその種類やレイアウトについて解説します。最後に色柄豊富で機能性にすぐれ、キッチンパネルとして使える不燃壁材『グラビオ』もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
対面キッチンとは
リビングやダイニングと向き合って設置されたキッチンを指します。対面キッチンにはフルオープンとセミオープンの2種類があり、それぞれのタイプごとに異なる特徴があります。
●フルフラットキッチン(フルオープンタイプ)

作業台やシンク、コンロがリビングやダイニングと隔てなく配置されたオープンタイプのキッチンです。広々とした開放感を味わえるのが特徴で、家族やゲストとのコミュニケーションが取りやすく、インテリアの一部としておしゃれに見せることもできます。ただし、リビングやダイニングとキッチンが同一空間になっているため、周囲に調理中の音やニオイが広がりやすい点には注意が必要です。
●腰壁・壁ありキッチン(セミオープンタイプ)

作業台より高さのある腰壁や部分的な間仕切り壁が設けられているキッチンです。部分的に仕切りがあることでプライバシーが確保され、散らかりやすい調理中の作業台も目隠しできます。フルオープンタイプに比べて音やニオイの広がりを抑えやすいという利点があります。
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2025.04.30
対面キッチンのメリット・デメリット
対面キッチンは近年多くの住宅で採用されています。ただし、人気が高い一方で、ある種の制約や欠点も存在します。対面キッチンのメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。
●対面キッチンのメリット
対面キッチンのメリットとしては、以下のような点があげられます。
・コミュニケーションが取りやすい
家族やゲストと会話をしながら調理ができるので、家族団らんやもてなしを重視したい方に最適です。
・インテリア性が高い
開放的なデザインはリビングやダイニングの雰囲気をおしゃれに演出します。
・子どもの様子を把握しやすい
リビングやダイニングにいる子どもの姿を見ながら調理ができるので安心感があります。
・広々とした空間を演出
キッチンがリビングやダイニングとつながることにより、大きな1つの空間となるため広さを感じるでしょう。
●対面キッチンのデメリット
対面キッチンのデメリットとしては、以下のような点があげられます。
・調理中の音やニオイが気になる
リビングやダイニングとの隔たりが少ないため、換気が十分でない場合はニオイや油煙がリビングに広がりやすくなります。
・プライバシーの確保が難しい
キッチンの様子が隠せないので常に清潔を保ち、整理整頓をしておかないと生活感が出てしまうでしょう。
・狭い間取りには設置できない
設置には一定のスペースが必要となるため、狭い間取りでの導入には制約があります。
対面キッチンの形状
対面キッチンには様々な形状があります。用途やスペースに応じて形を選び、より快適なキッチンを実現しましょう。
●アイランドキッチン

作業台の4面すべてが壁に接しておらず、島(アイランド)のように独立しているキッチンです。全方位から作業できるので、複数人での調理に適しています。開放感が抜群ですが、リビングやダイニングから手元がすべて見えるうえに、設置するためには広いスペースが必要となる点に注意しましょう。
●ペニンシュラキッチン

片側が壁に接している半島(ペニンシュラ)のような形状をしています。アイランドキッチンと似ていますが、スペースに制約がある場合でも比較的導入しやすいキッチンです。カウンター部分は食事や飲み物を提供する際にも活用できます。
●I型キッチン
必要な調理設備の揃った作業台が1列に配置されているスタイルです。腰壁があってコンロ背面には間仕切り壁が設けられています。シンク、調理スペース、コンロが一直線上にあるため、動線がシンプルで作業しやすいという特徴があります。
●II型キッチン(セパレートキッチン)

コンロとシンクが別々の作業台にあるキッチンです。動線が短いので調理や片付けなどの作業が効率よく行えます。II型キッチンは2人以上で料理をする場合にも適していますが、作業台の間隔が狭すぎると動きにくくなるため、通路のスペースを十分に確保することが必要です。
●L型キッチン・コの字型(U型)キッチン

L型キッチンは作業台が90度に配置されていて、それぞれの辺にシンクとコンロを設置したキッチンです。コーナー部分があることでスペースが確保でき、効率的な作業と収納を両立させています。
一方、コの字型キッチンの特徴は3面分の広い収納スペースと作業台です。スペースの中心に立つので動線が短く、効率的に作業を行うことが可能です。設置にはII型キッチン同様、余裕のあるスペースが必要です。
対面キッチンのレイアウト
対面キッチンの魅力をさらに引き出すためにはレイアウト選びも重要です。オープンで交流しやすい空間が実現できるよう、ライフスタイルに適したレイアウトを考えましょう。
●キッチンとダイニングが対面のレイアウト

できあがった料理をすぐにダイニングテーブルへ出すなど、料理をしながら食卓の準備もできるという利便性があります。キッチンからダイニングエリアが見えるので、小さな子どものいる家庭では安心できるうえに、部屋を広く見せて視覚的な開放感ももたらします。しかし、キッチンが散らかっている場合など、ダイニングから見えてしまうこともある点には注意が必要です。
●キッチンとダイニングが横並びのレイアウト

キッチンとダイニングが横並びのレイアウトは、キッチンの作業スペースとダイニングエリアが一直線に並び、スムーズな動線を確保できる点が大きな魅力です。料理を運ぶ距離が短いため、調理から配膳までの動きが無駄なく行えます。キッチン横にスペースが確保できる場合はこの間取りがおすすめです。
●腰壁を活かしたレイアウト

ダイニングの空間とは別に、簡単な食事やドリンクを楽しんだり、子どもが勉強をしたりと、生活の中で多目的に活用できるのが特徴です。また、来客時には対面で料理や飲み物をサーブしながら会話を楽しむこともできます。このスタイルはインテリアデザインの観点からも重要で、カウンタートップの素材やデザインによって、部屋全体の印象を大きく変える力を持っています。
色柄豊富で機能性にすぐれた不燃壁材『グラビオ』

対面キッチンをもっとおしゃれで快適なものにするためには壁材選びも大切です。そこでおすすめなのが、DAIKENの不燃壁材『グラビオ』です。
『グラビオ』はキッチンパネルとしても使える機能性とデザイン性の両方を兼ね備えています。水や汚れに強く、キッチン周りのお手入れ時間を短縮できるほか、色柄のバリエーションが豊富で様々なインテリアにマッチします。耐熱性もあり(※)、安全を重視する方にも最適です。
(※)ガスコンロなどの火に近い場所への設置は、表面が変色したり、焦げることがあります。不燃材料としての性能は問題ありませんが、美観を損ないますのでコンロと壁面との間隔を150mm以上とるか、『グラビオ専用施工部材 防熱板600』で表面を保護してください。ただし、その場合でもコンロとの間隔は50mm以上設けてください。
まとめ
対面キッチンは開放的な空間づくりやコミュニケーションの促進に最適です。フルオープンタイプとセミオープンタイプ、様々な種類やレイアウトの中から、生活スタイルに合ったものを選びましょう。また、機能性とデザイン性を高めるために『グラビオ』のような高品質不燃壁材を取り入れるのもおすすめです。目的やイメージに合ったスタイルを選択すれば、より個性的でおしゃれなキッチンを実現できるでしょう。
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など
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