近年の観光地では、愛犬と泊まれるホテルなど、ペットと一緒に過ごせる施設が増えています。愛犬とのドライブや旅行は、楽しい思い出になるでしょう。また、病院やサロンに通うために、愛犬を車に乗せる必要がある場合も少なくありません。
今回は、愛犬とのドライブに必要な持ち物や、車でお出かけする際の乗せ方、注意ポイントなどをお伝えします。さらに、愛犬と暮らす際の快適な住まいづくりにおすすめの製品もあわせてご紹介します。
愛犬と車でお出かけ! 必要な持ち物は?
愛犬と車でお出かけする際には、どのような準備が必要でしょうか。事前に用意しておきたいアイテムをご紹介します。
●クレート・ケージ
愛犬とのドライブには、クレートやケージを用意しましょう。施設によっては「犬はクレートに入れる」などのルールがある場合もあるため、1つ持っておくと便利です。
クレートは、愛犬の体の大きさに合った頑丈なものを選び、慣れていない場合はあらかじめトレーニングをしておくことをおすすめします。クレートが居心地のよい場所だと理解すれば、おとなしく快適に過ごせるようになるでしょう。
●首輪・ハーネス、リード
途中で休憩したり、お出かけ先で散歩をしたりするためにも、首輪やリード、またはハーネスは必須アイテムです。迷子などのトラブルに備えて、首輪には連絡先を記入するか、迷子札を付けておきましょう。
●トイレグッズ
ペットシーツやビニール袋、ペット用ウェットティッシュなど、トイレグッズも必須です。途中でトイレ休憩を入れても、興奮のあまり車内やクレート内でおもらしをしてしまうケースもあります。ペットシーツは、車内やクレートの中にも敷いておきましょう。
排泄物はお出かけ先では捨てず、持ち帰るのがエチケットです。ビニール袋は、ニオイが漏れにくいタイプを用意すると、車内にニオイがこもりません。
●水、食べ慣れたフード、おやつ
フードやおやつは、日頃から食べ慣れているものを密閉容器などに小分けして持参すると便利です。また、水分補給用の水や、排泄後に掃除する水も用意しておきましょう。水を飲むための携帯用ボウルがあると便利です。食器も、普段使い慣れたものを用意しておくと、外出先でも安心して飲食ができます。
●鑑札やワクチン接種の証明書
ドッグランやサロン、宿泊施設を利用する際は、狂犬病や混合ワクチン接種の証明書が必要な場合が多くあります。証明書の有効期限は通常、接種日から1年です。期限が切れていないかも確認しておきましょう。
愛犬を車に乗せる方法

愛犬が車内で自由に動ける状態だと、ドライブに慣れていない犬は体が安定せず、車酔いをすることがあります。また、運転の妨げになったり、急ブレーキをかけた際にケガにつながるおそれもあるため、大変危険です。
そこで、車内に愛犬が落ち着ける安全な場所を確保しましょう。基本的には、愛犬を入れたクレートを後部座席の足元に置くか、後部座席に固定します。助手席は、運転の妨げになる可能性があるため、推奨されていません。クレートが大きくて車に入らない場合は、犬用シートベルトやドライブボックスを活用しましょう。
また、ヘッドレストにリードをつなぐ方法もありますが、リードを首輪につなぐと首をケガするおそれがあるため、ハーネスを使うのがおすすめです。その場合は、座席にペットシーツやドライブシートを敷いておくと、おもらしや抜け毛の対策にもなります。
愛犬とのドライブ中の注意ポイント

車でお出かけとなると、いつもと違う雰囲気に愛犬が興奮してしまうこともあるでしょう。ここでは愛犬とのドライブ中に、思いがけないトラブルを防ぐための、注意したいポイントをまとめました。
●車のドア
愛犬の安全のためにも、ドアロックやウィンドウロックを徹底しましょう。休憩中などにクレートから出した際、愛犬の足などが当たってドアや窓が開いてしまう可能性があります。そのため、チャイルドロックをかけておくと、より安心できるでしょう。
●長距離のドライブには必ず休憩を挟む
長距離を走行する際は、こまめに休憩を取りましょう。愛犬の排泄や気分転換、また運転手が体を休めるためにも、休憩は必要です。 最近はドッグランを併設しているサービスエリアや道の駅も増えているため、事前に調べておくとよいでしょう。
●車内の温度や日差しに気を付ける
犬を車に乗せているときは、車内の温度に気をつけてエアコンをかけましょう。エアコンをかけていても、後部座席には冷たい風が通りにくく、運転席や助手席とは体感温度が異なります。愛犬を乗せる場所の近くに温湿度計を置くなど、こまめに愛犬の様子をチェックしましょう。
さらに、保冷剤をタオルで包んでクレート内に入れてあげたり、バンダナで包んで体につけてあげたりするのもおすすめです。ただし、保冷剤が愛犬の皮膚に直接触れないよう注意しましょう。また、温度だけでなく日差しにも気を配りましょう。窓から日が差すと車内やクレート内の温度が上昇するため、日差しを避ける工夫をするとよいでしょう。
■犬の熱中症についてはこちらの記事でも詳しく解説しています
犬の熱中症に注意! 初期症状は? 熱中症対策は? 今年も猛暑がやってくる
●愛犬を車に置いていかない
近年、動物愛護の意識の高まりから、ペットの置き去りに対して厳しい目が向けられるようになりました。警察や消防に通報があった場合、窓ガラスを割って救出せざるを得ないこともあります。そのため、「少しの時間なら大丈夫」と考えず、車内で留守番をさせないようにしましょう。
また、途中で買い物をしなくても済むように、飲み物やおやつなどは多めに準備しておき、愛犬と一緒に買い物や飲食ができるお店を探しておくのも良い方法です。
愛犬が車を嫌がるときはどうする?
犬が車に乗るのを嫌がるのは、初めて乗る車内やエンジン音に驚くなど、不安を感じたことが原因かもしれません。そのような場合は、まず車に対して安心感を持てるように、慣れさせるところからはじめましょう。エンジンをかけない状態で車に乗せ、「乗ったらほめる」「乗ったらおやつを与える」を繰り返し、慣れてきたら近所の公園まで乗せて行くなど、徐々に距離を伸ばしていきましょう。
また、動物病院に行くときしか車に乗せていない場合、病院が嫌いな犬は、「車でお出かけ=病院」と結びつき、車に乗るのを嫌がってしまうこともあるでしょう。このような場合は、車に乗ってドッグランや好きな公園に連れて行くなど、うれしい経験を繰り返し、「車に乗ると楽しいことがある」と覚えさせていきましょう。愛犬が車に慣れてくれれば、一緒に行動できる範囲がぐっと広がります。
DAIKENのペットにやさしいフローリング材・おすすめ建材
DAIKENでは、犬との暮らしに役立つ製品を多数展開しています。今回は、愛犬の足腰に配慮したフローリング材や、室内環境を快適に保つのに役立つ建材をご紹介します。
●愛犬の足腰にやさしい床材『ワンラブフロアⅤ』

『ワンラブフロアⅤ』は、滑りにくい表面仕上げが施されており、小型犬の歩きやすさに配慮したペット用床材です。(※1)
水濡れにも配慮されているので、おしっこや吐き戻しなどで汚れてもサッと拭き取ることができ、お手入れも簡単です。床暖房やホットカーペットにも対応しているため、ペットも人間も快適に過ごせます。
また、カラーバリエーションも豊富なので、インテリアに合わせて好きな色を選べます。
●愛犬が歩きやすく階下への音を軽減する『ワンラブオトユカ45Ⅳ(147幅タイプ)』

『ワンラブオトユカ45Ⅳ(147幅タイプ)』は、小型犬の歩きやすさや歩行時の沈み込み感に配慮したペット向けのマンション用の防音床材です。(※1)
抗菌仕様ですり傷が付きにくく、汚れがとれやすい、ワックス掛けも不要といった特長があります。また、床の衝撃音をやわらげる防音床材なので、マンションにお住まいで階下への音を気にされる方におすすめです。
(※1)本製品は小型犬の肉球の滑り抵抗を考慮しておりますが、全てのペット(犬・猫)の歩行に最適とは限りませんのでご注意ください。
●抗菌仕様でやさしい使い心地の和紙畳『ダイケン畳 健やかくん』

『ダイケン畳 健やかくん』は、カビの発生やダニの増殖を抑える機能を持った和紙畳です。(※2)
撥水性があるため汚れや水分が染み込みにくい、ペットの爪やおもちゃによる傷が付きにくいなどのメリットもあります。様々なカラーや柄が用意されており、インテリア性を重視する方にもおすすめです。
●傷や汚れに強く簡単に取り入れられる和紙畳『ここち和座』

『ここち和座』は、手軽に取り入れやすい畳です。(※2)
ラグを敷くような感覚でフローリングの上に置ける置き敷きタイプと、敷き込みタイプの2種類を展開しています。適度なクッション性があるので足腰にやさしく、カビの発生やダニの増殖を抑え、汚れも落としやすいのが特長です。
(※2)機械すき和紙を使用しています。コウゾ、ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。
●消臭・調湿・吸音性能付きの天井材『クリアトーン12SⅡ』

DAIKENの『クリアトーン12SⅡ』は、室内の湿度をさわやかに調整してくれる調湿性能や、消臭性能を持った住宅向け天井材です。生活臭やペットのニオイを消臭し、湿度が高いときは空気中の湿気を吸収、空気が乾燥しているときはため込んだ湿気をはき出し、ペットも人間も過ごしやすい爽やかな空間をつくります。
さらに、吸音性能もあわせ持っているので、吠え声などの音が響くのを抑えることができます。

愛犬とのドライブを快適に楽しむためには、必要なグッズを準備し、立ち寄れる施設を事前にチェックしておきましょう。また、車の中で犬が快適に過ごせるよう、車内の安全や温度に気を配り、愛犬が落ち着ける居場所を整えることが大切です。愛犬が車を嫌がる場合は、「車でお出かけ=楽しい」という経験を繰り返し、少しずつ慣れるようにしていきましょう。
いろいろな場所へお出かけして、愛犬との楽しい思い出をたくさん作ってください。
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執筆者
伊藤悦子 (いとう えつこ)
麻布大学獣医学部環境畜産学科(現・動物応用科学科)出身
ペット栄養学会・動物医療発明研究会
動物が大好きで、セキセイインコや文鳥、モルモットのほか、犬5頭や猫7頭の飼育経験あり。ペットと飼い主様の幸せのために記事の執筆を行っている。保有資格:ペット栄養管理士 家畜人工授精師(牛)など
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