負圧
建築でいう「負圧」とは、建物内部の空気圧が外部よりも低くなる状態を指します。簡単にいえば、建物の中が少し「吸い込まれる」ような状態です。たとえば、トイレの換気扇を回すと、室内の空気が外へ押し出され、室内がわずかに低い圧力になります。この負圧によって、においや湿気が廊下や他の部屋に漏れにくくなり、換気効率が高まります。
また、厨房や病院では、煙やほこり、菌が外に広がらないように、意図的に負圧にして空気の流れをコントロールすることもあります。住宅でも空気の流れを整えることで、カビや結露の発生を抑える効果があり、快適で健康的な室内環境を維持するために非常に役立ちます。生活の安全と快適さを支える重要な仕組みといえるでしょう。
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<監修>
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今西 千登瀬 (いまにし ちとせ)
- ■資格
- 宅地建物取引士、2級建築施工管理技士、インテリアコーディネーター、賃貸管理業務主任者、ライフオーガナイザー1級、リビングスタイリスト1級、ホームステージャー2級、他多数。
1979年、東京都出身。東京ファンライフ不動産 代表。
大学時代に空間デザインを学び、大手建材メーカーにて住まいのコンサルタントを経験。
その後、不動産仲介・住空間提案に携わり、現在は「子育て住空間コンサルタント」として活動。
これまでに手がけた住宅提案は 1万件以上 にのぼり、豊富な経験をもとに一人ひとりに合った住まいと暮らしを提案している。住生活全般をカバーする幅広い専門性を強みに、快適で美しく、ライフスタイルに寄り添った住空間づくりを行っている。
また、SNSやコラム、YouTubeなどを通じて40代女性に向けた「からだ・心・地球にやさしい暮らし」を発信。美容・睡眠・セルフケアといったテーマも融合し、より心地よく軽やかに暮らせるライフスタイルを提案している。