囲炉裏
囲炉裏(いろり、居炉裏とも表記)は、日本の伝統的な家屋において床を四角く切り抜き、灰を敷き詰め、薪や炭火などを熾すために設けられた場を示します。
囲炉裏には下記のような異なる複数の機能があります。
●暖房: 囲炉裏は暖をとるために用いられます(暖房機能)。部屋(居間)の中央付近に置かれ、部屋全体を暖める役割を果たします。
●調理: 食物の煮炊きにも利用されます。自在鉤や五徳を使って鍋を火にかけ、炊飯・煮物などの調理及び魚などの串焼きを行います。
●照明: 昔は電気照明器具は無く「火」が主要な照明源となっており、囲炉裏は部屋を照らす照明の役割も担っていました。
●家族のコミュニケーションの場: 囲炉裏の周りに家族が集まることで会話が生まれる、そんなコミュニケーションの場所ともなっていました。
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<監修>
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榑林 宏之
- 一級建築士(BAUMPLANNING一級建築士事務所 代表)
- 中堅ゼネコン設計部を経て独立、一級建築士として活動。自然環境への取り組み(自然との共生)の一環として自然災害・防災(主に地震災害・防災)研究及び啓蒙活動を推進しています。