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フローリングの引きずり傷を補修! 上から張るだけの簡単床リフォームもおすすめ

フローリングの引きずり傷を補修! 上から張るだけの簡単床リフォームもおすすめ

※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。



フローリングの表面がきれいだと気持ちがよいものです。は部屋の中でも広い面積を占めているので、部屋全体のイメージに大きな影響を与えます。しかし、フローリングをきれいな状態に保つためには、日頃のお手入れが欠かせません。

そこで、今回はフローリングを美しい状態に保つ方法をご紹介します。床のメンテナンス方法や傷・汚れを防ぐ方法、また、フローリングに傷が付いてしまった場合の補修方法を解説します。あわせて既存の床の上から張るだけでフローリングを一新できるDAIKEN製品もご紹介します。

床をきれいな状態に保つためのお手入れ方法

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床掃除というと、濡れた雑巾で拭くイメージをお持ちの方が多いかもしれません。しかし、頻繁な雑巾がけは床を守るという点でベストな方法ではありません。床をきれいな状態に保つ正しいメンテナンス方法をご紹介します。

●日常のお手入れ
フローリングを濡れた雑巾などで頻繁に拭くと、床に残った水分が内部に入り込み、シミやひび割れ、カビが発生する原因となってしまう場合があります。フローリングの日常的なお手入れには乾いた雑巾やモップ、ドライタイプのお掃除シートで乾拭きするのがおすすめです。乾拭きで落ちにくい汚れがあるときは、固く絞った雑巾で水拭きした後、乾いた雑巾で拭き上げます。住宅用洗剤を使用する場合は中性のものを選びましょう。

●定期的なお手入れ
DAIKENの床材は多くがワックス不要でお手入れ簡単ですが、ワックスを必要とする床材もあります。
その場合は定期的にワックスをかけることでフローリングに被膜をつくることができ、細かい傷や汚れなどからフローリングを守ることができます。また、細かい傷が埋まってつるつるになるため、光が均等に反射してフローリングをより美しく見せます。汚れが付着しにくくなり、お手入れも楽になるので、半年〜1年に1度はワックスをかけたいものです。

【ワックス不要のDAIKEN製品についてのご注意】
・ワックスは必要ありません。お客様のご都合によりワックス掛けされる場合は、「DKワックスネオ」をご使用ください。他のワックスは塗りムラや密着不良の原因となります。
・ワックス掛けされますと、ワックス膜により床材表面本来の性能や質感が損なわれますので、ご承知ください。

ワックスをかけるときは、まず固く絞った雑巾で水拭きして完全に乾かします。水気が残っているとワックスのムラや白濁につながるため、実行するのはよく晴れた湿度の低い日を選びましょう。ワックスは部屋の奥から出入り口に向かってかけると、ムラやかけ忘れなどを防げるだけでなく、ワックスがけ完了と同時に部屋から出られます。かけ終わったら完全に乾くまで30分〜1時間は足を踏み入れないようにしましょう。

ただし、ワックスを塗り重ねていると、ワックス表面の凸凹に入り込んでいるわずかな汚れが蓄積し、黒ずんで見えることがあります。こうした汚れは拭いても落ちません。3〜5年ごとに古いワックスを剥離して新しく塗り直すと、長期にわたって美しい状態を保つことができます。

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(※)画像はイメージです。弊社製品ではございません。

●こまめなお手入れが難しい場合
ワックスをかけると掃除が楽になり、フローリングも保護できますが、それなりに手間もかかります。定期的にワックスがけをするのが難しい場合は、フロアコーティングという方法を選ぶのも1つの方法です。

フロアコーティングというのは、水性、油性、UV硬化樹脂やガラス系などのコーティング材を床に塗布して、フローリングをより強固に保護することです。使用するコーティング材の性質にもよりますが、耐用年数は5〜20年以上といわれています。ワックスと比べて持続性が格段に高く、施工費もかかりますがコスパは良いといえるでしょう。

ワックスもしくはフロアコーティングを選ぶときは安全性も考慮しましょう。特に小さなお子さんやペットのいる家庭では、ホルムアルデヒドが放散される量の目安となる「F☆☆☆☆」(エフフォースター)や、臭い、床の滑りにくさなども重要です。フローリングを保護するとともに、大事な家族の健康も守りましょう。

複合フローリングの種類や特徴について知りたい方は、ぜひ下記の記事もご参照ください。
関連記事⇒「複合フローリングとはどんなもの? フローリングの種類とリフォームで人気の突板フローリングを紹介

フローリングの傷や汚れの原因にはどんなものがある?

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新築当初のフローリングはきれいですが、暮らしているうちに、いつのまにか大小様々な傷や汚れが付いていきます。フローリングが傷付いたり傷んだりする原因にはどのようなものがあるのでしょうか。

・家具を引きずってしまった
タンスや机などの重たい家具を引きずると、フローリングに傷が付いてしまいます。引っ越しや模様替えの際は床を傷付けないように注意しましょう。また、床に落ちた小さなゴミなどを掃除しないと、イスの脚などで踏んでしまい、フローリングに細かい擦り傷ができる可能性もあります。たとえ床にゴミがなくても、イスを引くだけで脚の圧力や摩擦でフローリングに傷が付くこともあります。こうした何気ない日常の動作の積み重ねが、知らないうちに床を傷付けてしまうのです。

・物を落としてしまった
床に物が落下するとフローリングに凹み傷ができる原因になります。ダイニングであればガラスや陶器の食器を、キッチンなら調理器具などをうっかり落としてしまうことで、フローリングを傷付けてしまう場合があります。

・子どもやペットが傷付けてしまった
遊び盛りの小さな子どもが寝転がってお絵描きをしたり、おもちゃの車を走らせたりすることで、フローリングを傷付けてしまうことは珍しくありません。ペットを飼っていると走り回ってフローリングに引っかき傷を付ける場合もあります。

・直射日光によって変色してしまった
直射日光もフローリングが傷む原因の1つです。紫外線でフローリングが劣化すると変色したり色ムラが出たり、フローリングの素材によってはひび割れや反りが発生する場合もあります。

・水をこぼして長時間放置してしまった
食事中や調理中、床に水をこぼすことはよくありますが、そのまま長時間放置してしまうと、水分が床にしみこみ、フローリングの変色や剥がれにつながります。ペットや子どもの尿、結露も床を傷める原因になります。特にワックスをかけていないフローリングは水分がしみこみやすいので、水をこぼしてしまったらすぐに拭き取りましょう。

そのほか、ワックスが必要ないフローリングにワックスをかけることも床を傷める原因になる可能性があります。ワックス不要のフローリングにワックスを塗ると、ムラになったり機能が低下したり、さらには滑りやすくなったりします。ワックスの剥離作業でフローリングが歪むリスクも高まります。どうしてもワックス不要の床材にワックスをかけたい場合には、メーカー推奨の専用ワックスを使用しましょう。

フローリングを傷付けないようにするための対策は?

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フローリングの部屋で暮らしているなら、床の表面に多少の傷が付くのは仕方がありませんが、それでもできるだけ美しい状態をキープしたいですよね。日頃からできるだけ床を傷付けないように配慮しておきましょう。
フローリングを守るためにはどんな対策ができるでしょうか。

【フローリングを傷付けないための対策】
・リビングやダイニング、子ども部屋、キッチンなどにカーペットやラグを敷く
・イスやテーブルなど、家具の足にカバーを付ける
・ペットエリアには専用マットを敷く(滑りにくいもの)
・ワックスを塗る(ワックス不要タイプはNGの場合もある)

こうした対策は、それほどお金も時間もかからず、すぐに行えます。ただし、せっかくの質感を楽しめなくなったり、掃除に手間がかかったり、物によっては部屋のイメージがダウンすることもあります。部屋の雰囲気に合った素材や色をよく考えて選びましょう。

気になる床の傷補修にチャレンジしよう!

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どんなに注意深く配慮していても、床に凹みや傷が付いてしまうことはあります。傷がそれほど大きくないならDIYで補修できるかもしれません。ホームセンターなどで手に入るフローリング補修キットでも、ある程度は傷を目立たなくできます。

フローリング補修キットはクレヨン状のものから、電気コテやパテもセットになった本格的なものまで、様々な種類が市販されています。傷の深さや範囲に合わせて選びましょう。浅い引っかき傷なら塗るだけのクレヨンタイプで手軽に目立たなくできます。補修に自信のない方や、とにかく傷を隠すだけでよいという方には、木目調の傷隠し用テープを貼る方法もおすすめです。

床全体にわたるような広範囲の擦り傷はシートタイプのワックスをモップなどにつけ、定期的なメンテナンスの合間にさっとかけると傷が目立たなくなって光沢もよみがえります。

重いものを落としてフローリングが凹んでしまった場合には、凹みを埋めるパテが含まれているタイプを選びましょう。ワックスのスティック(補修材)を熱で溶かして傷を埋め、表面をプラスチックヘラで削ってならします。傷の範囲が広いと埋めた箇所が目立ってしまうので、表面に同系色の補修ペンで木目模様を入れましょう。

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フローリングの凹みや引きずり傷を自分では補修できなそうな場合は?

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凹みや引きずり傷がかなり深かったり、大きな傷が複数できてしまったりすると、自分で補修するのはかなり難しくなります。かといって床に大きな傷が付いたまま放置するとつまずいてケガをするなど、大きなトラブルにつながる可能性もあります。また、傷自体は細かいものだとしても、広い範囲についてしまうとフローリング全体が艶を失い、くすんで見えてしまうかもしれません。

そのような場合には下記のような対処が考えられます。

●専門業者に補修を依頼
凹みや傷はフローリングの補修を専門にしている業者、もしくは近隣の工務店などに依頼すれば補修してもらえます。技術や費用は会社によって差があるため、インターネットの口コミなどで評判をよく調べて選びましょう。ただし、それはあくまでも補修なので傷は目立たなくなってもフローリングが元通りになるわけではありません。どの程度の仕上がりになるのかも事前に確認しておきましょう。

●思い切ってリフォームする
リフォーム会社に依頼して張り替えるという方法ならフローリングは新品になります。ただし、フローリングは“さね”という凸凹を組み合わせて施工されているので、傷付いた部分のフローリング材だけを張り替えることはかなりの技術を必要とすることから、通常はできません。通常は、既存のフローリングをいったん全部剥がし、新しいフローリングを張っていきます。そのため、工期が長くなりやすく、費用も比較的高めになります。

一方、既存の床に上から張るだけの専用フローリング材もあります。隣接する部屋や廊下と、床面の高さを調整する必要がありますが、気軽にフローリングのリフォームが行えます。

傷の補修が限界と感じたら、上から張るだけのリフォームで新しいライフスタイルを

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DAIKENの「戸建用 リフォーム用床材」シリーズは、既存のフローリングに上から張る(上張り)だけで、床のリフォームができるフローリング材です。基本的には一枚一枚のフローリング材を接着剤で張り付けて施工します。現在の床を解体する手間が不要なのでゴミや埃の発生も抑えられます。

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【リフォーム用床材ラインアップ】
・『ieria(イエリア)フロア6T スタンダード』
・『ieria(イエリア)フロア3T セレクト プレミアムウッド柄
・『ieria(イエリア)フロア3T セレクト プレミアムウッド柄(ペット対応)』

フローリングの傷補修が面倒で、敷くだけの簡単床リフォームに興味がある方は、ぜひ下記の記事をご参照ください。
関連記事⇒「簡単床リフォーム! フローリングを張り替えなくても敷くだけでOKの“吸着フローリング”

DAIKENの「戸建用 リフォーム用床材」は機能や色味のラインアップが幅広く、ライフスタイルに合わせて製品を選ぶことができます。リフォームを機にモダンな雰囲気のホワイト系やダークブラウンの床に張り替えるなどして、お部屋の雰囲気をガラリと変えてみてはいかがでしょうか。

ホワイト系の床は汚れが目立つので敬遠する方もいますが、部屋を明るく広く見せるのに適しています。ソファやカーテンなどのインテリアも引き立ちます。たとえば、子育ても一段落したご夫婦が2人の住まいとして気分を一新したい、と思ってリフォームするような場合に、ホワイト系はぜひおすすめしたいカラーの1つです。

また、ダークブラウンの床は、お部屋の雰囲気を引き締め、落ち着いた印象を与えます。家具を少し高級感のあるものに買い替える予定がある方や、大人っぽいシックなインテリアに移行したいと考えている方なら、ダークブラウンの床もおすすめです。

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●傷付きにくいからお手入れが簡単『イエリアフロア6T スタンダード』

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『イエリアフロア6T スタンダード』は、日常生活における凹み傷や引きずり傷、日焼けによる変色などが発生しにくいシート化粧の床材です。天然木のような美しい意匠が特長で、柄もホワイト系からダークブラウンまでバリエーション豊富なので、様々なテイストの部屋にマッチします。

●床暖房の上から張れる『イエリアフロア3T セレクト プレミアムウッド柄』

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通常、床暖房のリフォームは大がかりな工事が必要となりますが、『イエリアフロア3T セレクト プレミアムウッド柄』なら、今使っている床暖房の上から張るだけの簡単施工で部屋を一新できます。傷が付きにくく、汚れも拭き取りやすい製品です。

●ペットが喜ぶ歩きやすい床『イエリアフロア3T セレクト プレミアムウッド柄(ペット対応)』

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特殊な加工を施したシートで、滑りを抑えて歩きやすくしたペット用床材です。つるつるしたフローリングはペットの足腰に負担をかけてしまう可能性があります。本製品は小型犬の足腰にやさしく、引っかき傷やよだれ、おしっこなどにも配慮されているため、お手入れが簡単です。

(※)本製品は小型犬の肉球のすべり抵抗を考慮しておりますが、全てのペット(犬・ねこ)の歩行に最適とは限りませんのでご注意ください。
(※)ペットのそそうなどは臭いが残る恐れがあるため、速やかに拭き取ってください。
(※)水濡れに配慮した床材ですが、水がかりの際には直ちに拭き取ってください。

まとめ

年月を重ねた家にある程度の傷や汚れが付くのは自然なことです。特にフローリングなどの内装材は多少古くなったとしても、機能面で暮らしに支障をきたすことが少ないこともあり、そのままにしている方も多いでしょう。

しかし、床がきれいな状態なら、他の設備やインテリアも引き立ち、毎日気持ち良く暮らせます。日頃から傷や凹みに配慮しながらお手入れもまめにして、ときにはDIYで補修してできるだけ美しい状態をキープしたいところです。そして、傷が増えてきたらフローリングの張り替えや上から張るだけの手軽なリフォームも検討してみてはいかがでしょうか。

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DAIKENパーツショップ
https://www.daiken.jp/service/

  • しかまのりこ
  • 監修者

    志鎌のり子(しかまのりこ)
    一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。

    日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。

    保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など

公開日:2020.01.21 最終更新日:2025.06.23

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