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2025-09-19

ファミリークローゼットで衣替えしない収納! 広さと間取りのポイントを紹介

※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。

家族全員の衣類を1か所にまとめて収納できるファミリークローゼットは、日々の家事効率を高める新しい収納スタイルとして注目されています。
ファミリークローゼットのメリットや適した広さ、間取りのポイントなどについて解説し、あわせてファミリークローゼットをより使いやすくするDAIKENの収納製品もご紹介します。

ファミリークローゼットとは? 衣類収納の新定番

ファミリークローゼットに家族全員の衣類を集約する

多くのご家庭では、家族それぞれがクローゼットやタンスを使って衣類を管理しているのではないでしょうか。これに対し、家族全員の衣類や生活用品をまとめて収納するのがファミリークローゼットです。

家族の服を1か所に収納するメリット

家族全員の服の収納を効率化できるファミリークローゼットには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ファミリークローゼットのメリットをご紹介します。

・洗濯後の手間が省ける

家族みんなの衣類を1か所で管理すれば、洗濯して乾いた衣類をそれぞれの個室に持ち運ぶ手間が省けます。畳んだ服を1か所にまとめて収納でき、家事の負担を減らせます。

・衣替えの必要が少なくなる

ファミリークローゼットでは、オンとオフ、各シーズンの衣類を同じ場所に収納できます。季節ごとに行う衣替えの手間を減らせ、家事の負担も軽減できるでしょう。

・服を探す手間が省ける

ファミリークローゼットでは収納した衣類を見渡せるので、探し物の手間を軽減でき、毎日の服が選びやすくなります。帽子やベルト、アクセサリーなどの小物類も一緒に管理すれば、全身のコーディネートもしやすくなります。

・気温の変化にも対応しやすい

季節の変わり目など、寒暖差があってもファミリークローゼットなら必要な服をいつでも取り出せます。小さなお子様も着るものを自分で選んだり、片付けたりする良い機会になるでしょう。

ファミリークローゼットの広さと間取りのポイント

ファミリークローゼットを取り入れた間取り図

ファミリークローゼットの設置を検討する場合、どれぐらいの広さにして、どこに配置するかは重要です。目安となる広さと間取りのポイントを解説します。

ファミリークローゼットの広さの目安は?

ファミリークローゼットを検討する際は、可能な範囲で広さに余裕を持つことを意識して計画します。特に、子どもは成長するにつれて服の数が増えサイズも大きくなるため、将来を見据えて余裕のある広さを確保するのが理想です。狭いと収納量が制限されるだけでなく、家族で使う際に動きにくくなってしまう可能性があります。

広さの一般的な目安としては、夫婦で約3畳、4人家族では4畳程度あれば、ゆとりを持って使えるといわれています。

通路幅や扉の有無で使い勝手が変わる

ウォークインクローゼットは、内部の通路幅も重要なポイントです。1人が行き来するだけなら60~70cm程度、2人以上で同時に使う場合は、すれ違うことも考えると80~90cm以上を検討してみてください。
通路幅だけでなく、クローゼット内で鏡を見ながら着替えるスペースも確保できるとより便利です。

また、扉の有無や形状によっても使いやすさは大きく変わります。開き戸より、引き戸やロールスクリーンにするほうがスペースを有効活用できるでしょう。思い切って扉を設けないという選択をすると、「扉のスペースが必要ない」「湿気がこもりにくく通気性も保たれる」といったメリットもあります。

ウォークインクローゼットについてはこちらの記事でも解説しています。
関連記事⇒「ウォークインクローゼットとはどんな収納スペース? 間取りや導入のポイントをチェック

洗面脱衣室やランドリールームとつないで使い勝手アップ

洗面脱衣室やランドリールームとファミリークローゼットを隣接させると、洗濯・乾燥・収納・着替えの動線がシンプルになり、家事効率の向上が期待できます。

例えば、脱衣室で脱いだ服をすぐ洗濯機に入れ、洗濯して乾いた衣類をその場で畳み、隣接するファミリークローゼットへ収納する、という流れが可能になります。移動はほとんど不要ですし、お風呂上がりにパジャマを着るのもスムーズになるでしょう。
関連記事⇒「衣類乾燥機は電気式・ガス式のどちらがおすすめ? 乾太くん専用台『かわいたな』もチェック!

湿気対策は不可欠

洗面室やランドリールームのそばにファミリークローゼットを設ける場合は湿気対策が欠かせません。通気や除湿の工夫をしておかないと、衣類にカビが発生したりニオイがついたりするおそれがあります。
湿気対策として、換気扇の設置や調湿機能のある建材を取り入れる方法も選択肢の1つです。DAIKENでは、24時間換気システム『エアスマート』や調湿性能のある天井材『クリアトーン12SⅡ』、調湿壁材『さらりあ~と』など、換気や湿度調整に役立つ建材を取り揃えています。

玄関や寝室からの動線が効率化のカギ

ファミリークローゼットを玄関や寝室からの動線に配慮した配置にすると、日々の身支度がスムーズになるでしょう。

ファミリークローゼットが玄関の近くにあれば、帰宅後すぐクローゼットにコートやカバンを掛けられ、部屋着に着替えるまでの動作がしやすくなります。
また、各個室から近い場所にファミリークローゼットが配置されていると、朝起きてから着替えるまでの流れが自然につながり、慌ただしい朝の準備に便利です。

こうした生活習慣や移動経路に合わせた設計は、快適な住まいづくりに重要なポイントです。ただし、家族の動線が交差する場所にファミリークローゼットを配置してしまうと朝の時間帯に混雑して使いづらくなるかもしれません。
複数人で同時に使う場面も想定し、通路幅や出入口の位置、収納スペースの場所や配分などを計画的に行う必要があります。

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収納力アップのコツ

収納力は空間の広さだけでなく、棚の配置や工夫によって大きく変わります。実際にどのような工夫ができるのか、ファミリークローゼットの収納力を高めるコツをご紹介します。

ハンガーパイプと棚のバランスを考える

ハンガーパイプと棚を活用したファミリークローゼット

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。

クローゼット内では、“吊るす収納”と“畳む収納”をうまく組み合わせましょう。
ジャケットやワンピースなどはハンガーパイプに吊るし、Tシャツやセーターなどは畳んで棚や引き出しに収納すれば型崩れを防げます。

ハンガーパイプを上下段に設置する“2段掛け”は収納量がアップする方法の1つです。使う人の身長に合わせて高さを調整すれば、より使いやすいクローゼットになります。

バッグ・小物・下着などの収納術

小物類は仕切りを付けた引出しに収納する

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。

バッグは自立するタイプであれば棚に並べ、立てられないものは吊るせば型崩れせずきれいな状態を保ちやすくなります。
帽子は型崩れを防ぐために、帽子専用ケースを利用するとよいでしょう。

アクセサリーなどの小物類は仕切り付きのケースを使うと、絡まることなくスッキリ収まります。下着や靴下などの細かいアイテムも、引き出し内を仕切って家族ごとに分けて収納すると便利です。

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内部ユニット『FiTIO(フィティオ)』でつくる 家族全員が使いやすい収納空間

DAIKENでは収納に役立つアイテムを多数展開しています。中でもファミリークローゼットにぴったりなのが、『内部ユニット FiTIO(フィティオ)』です。

FiTIO(フィティオ)』はシンプルで使いやすく、様々な空間に対応できる内部ユニットです。収納場所の広さや使い方に合わせて自由に組み替えられるユニット連結式で、無駄の少ない収納を目指せます。

側面棚柱タイプと背面棚柱タイプの2つのタイプがあるので、それぞれどのように活用できるかをご紹介します。

側面棚柱タイプ

内部ユニット フィティオ 側面棚柱タイプ

FiTIO(フィティオ) 側面棚柱タイプ』は、側面の壁やセンターパネルなどに設置した棚柱で、棚を横から支えるタイプです。穴を開けることのできない壁や下地のない部分にも施工可能な『オンボード工法』にも対応しています。
家族構成や衣類の量に合わせてハンガーパイプ、ブーツハンガー、引き出しなどを設置すれば、より機能的な収納空間にできます。

内部ユニット フィティオの棚柱の設置方法

側面棚柱タイプは壁やセンターパネルなどに取り付けた棚柱に棚を設置する

高さは天井付近までのサイズを含めた3種類があり、棚板も収納するものに合わせて3種類の奥行きから選べます。

背面棚柱タイプ

内部ユニット フィティオ 背面棚柱タイプ

内部ユニット FiTIO(フィティオ) 背面棚柱タイプ』は、背面の壁に取り付けた棚柱に設置したブラケット(棚受金具)で棚板を支えるタイプです。
棚の奥行きは2種類あり、ファミリークローゼットだけでなくシューズインクローゼットやパントリー(食品や日用品の収納庫)、アウトドア用品の収納など、様々なシーンに対応可能です。奥行き450mmの木製棚板ならデスクとして使うことができるのもポイントです。

シューズインクローゼットについてこちらでも解説しています。ぜひご覧ください。
関連記事⇒「シューズインクローゼットやシューズクロークはあったほうが良い? メリット・デメリットをチェック

背面棚柱タイプは背面の棚柱に棚を設置する

背面棚柱タイプは棚を背面の棚柱に設置する

棚板には樹脂製と木製があります。<ホワイト>の樹脂棚板のほか、木製棚板は明るい色から深い色まで8色を揃えています。

側面棚柱タイプも背面棚柱タイプも、設置目的やスペースに合わせて4つのタイプ(I型・L型・II型・U型)からレイアウトを選べます。柔軟性が高く、暮らしに合わせた無駄のない収納が可能なアイテムです。

まとめ

ファミリークローゼットは、家族全員の日常を支える新しい衣類管理のスタイルです。毎日の服選びが楽になるうえに、洗濯や衣替えの手間を軽減し、季節の変化への柔軟な対応も期待できます。

ファミリークローゼットを検討しているなら、“吊るす”“畳む”のバランスを上手に取りながら、整理しやすく使い勝手にもすぐれた収納空間を目指しましょう。
自由度が高く、プランも豊富な『FiTIO(フィティオ)』を活用して、理想のファミリークローゼットづくりにお役立てください。

  • しかまのりこ
  • 監修者

    志鎌のり子(しかまのりこ)
    一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。

    日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。

    保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など

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