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2025-08-20

仕切りで広がる部屋の可能性 1つの空間を柔軟に活用する方法

※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。

1つの空間を多目的に活用したいときは、“仕切り”が便利です。仕切りによって暮らしの柔軟性が高まり、用途に合わせてスペースを有効活用しやすくなります。
今回は、部屋を仕切るメリットや仕切るアイテム別の特徴、さらに、使い勝手が良くおしゃれに間仕切りできるDAIKEN製品もご紹介します。

部屋を仕切ることで生まれる新たな空間

住まいは、実際に暮らし始めてから様々な点に気づいたり、悩んだりすることが少なくありません。習慣や暮らし方などの“ライフスタイル”や、人生の節目といった“ライフステージ”の変化もその要素の1つになるでしょう。
例えば「部屋の一角を別の用途に使いたい」「広いリビングは快適なはずなのに、なぜか使いにくい」「空間を広く取り過ぎずに、もう1部屋つくればよかった」という悩みもあるかもしれません。

そのようなときに取り入れやすい方法の1つが、空間を効率的に使える“仕切り”の導入です。仕切りを設けると1つの部屋が複数の用途に対応できるようになり、日々の生活が快適になります。

部屋を仕切るメリット

1つの空間にある程度の広さがあると、家具の配置などが自由である一方で、そのままでは目的に合わせた使い分けが難しい場合もあります。
“仕切り”を使って部屋を分割すると、在宅勤務に集中できるワークスペースや趣味に没頭できる空間など、目的や用途に合ったスペースを生み出せます。

場所にもよりますが、仕切りによって生まれたコンパクトなスペースは、オープンな空間に比べて冷暖房の効率が良くなり快適な室温を保ちやすくなるでしょう。

暮らしやライフスタイルに合わせた部屋の使い分け

暮らしの中で仕切りが役立つのは、家族構成やライフスタイルの変化で部屋の使い方を再構成するときです。
来客時の目隠しや、お子様の成長に合わせて必要になる子ども部屋など、住まいに求める機能が変化するタイミングで仕切りの導入を検討するとよいでしょう。
仕切りは、変化するニーズに応じて間取りの見直しができるアイテムです。

関連記事⇒「ゆるやかな間仕切りで生まれるメリハリ 空間を上手に仕切って快適に暮らそう

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仕切りの種類と選び方

仕切りには、使い方や目的に応じた様々なタイプがあり、それぞれの特徴を知っておくと空間づくりに役立ちます。
空間をゆるやかに仕切りたいなら、衝立(ついたて)型のパーテーションや、布製のカーテン、ロールスクリーンが向いています。適度に区切る場合は仕切り棚が、しっかりと空間を分けたいなら建具を選ぶとよいでしょう。しっかりと仕切りたい場合は可動式の間仕切り戸がおすすめです。
どのようなスペースにしたいのか、目的や設置場所に合わせて選択しましょう。

・パーテーション

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。

パネルタイプのパーテーションは木製や樹脂製などのしっかりとした素材が多く、空間をゆるやかに区切りたい場合に適しています。天井突っ張り型など形態によっては間仕切り壁のような感覚で使えるのが特長です。
パネル部分が、明るさを保持しやすい透過性のあるタイプや格子デザインのタイプがあるほか、折り畳んで収納できるものなど様々あり、設置したい場所に合わせて選べます。

移動しやすく、好きなところに設置して間仕切りできる反面、床を傷付けるおそれがあります。動かす際は丁寧に扱い、床と接する部分に傷防止用のシートを貼るなどの対策をしましょう。また、可動式パーテーションや衝立型パネルを設置する際は、床や天井への負荷を確認し、特に天井突っ張り型は耐荷重や下地の強度をあらかじめ確かめる必要があります。

・カーテン、ロールスクリーン

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。

仕切りカーテンは、ゆるやかに空間を区切りたいときに便利です。開閉がしやすく、必要のないときにはコンパクトにまとめて目立たなくできます。取り付けたい場所によってカーテンレールや突っ張り棒を使うとよいでしょう。

厚手の生地ならしっかり目隠しでき、レース地や透かし織りなら採光と通気を両立できるなど、生地の素材や織り方によって特性が異なります。
フラットなタイプはスッキリとまとまり、のれんタイプなら出入りも楽になるでしょう。

視線を遮りながらもやわらかく仕切るカーテンは、リビングや寝室、子ども部屋など幅広い場所で活用されます。布製のカーテンやロールスクリーンは汚れや埃が付着しやすいため、定期的に取り外して洗濯・クリーニングできるタイプを選ぶとよいでしょう。

・仕切り棚

部屋を仕切ると同時に、収納としても活用できるのが“仕切り棚”です。背の高い棚を設置すると、空間を適度に分けながら収納スペースも増やせます。
背板のないオープンタイプの棚は圧迫感を抑えられ、あまり広くない空間を分割するときや、仕切った一方が暗くなりそうな場所にも適しています。棚の両側からモノの出し入れができる点も便利です。

床材の色と合わせることで主張し過ぎず、圧迫感を軽減できます。棚に本や観葉植物、雑貨などをディスプレイすれば、機能性とデザイン性を兼ね備えた仕切りになるでしょう。
部屋の雰囲気をおしゃれに演出したい人に適したアイテムです。

・間仕切り戸

間仕切り戸は、多くは木製や樹脂製などでできているパネル型の可動式仕切り戸で、空間を視覚的に区切りたい場合に適しています。天井突っ張り型など形態によっては間仕切り壁のような感覚で使える仕切りです。

明るさを保持しやすい透過性のあるタイプや、格子などの透かし模様が入っているタイプなど豊富なデザインがあります。折り戸やじゃばら式に開閉するタイプや、吊り戸になっているものなど様々あり、使う環境に合わせて選べます。

関連記事⇒「ワークスペースを自宅につくりたい 設置場所別 おしゃれで実用的なワークスペースをつくるポイント

コンパクトな空間でも使いやすい仕切りアイデア

仕切りの選び方や配置の工夫次第で、コンパクトな空間も使いやすく変わります。仕切りを無理なく取り入れるアイデアをご紹介します。

空間を活かして仕切る

コンパクトな空間を仕切りながら有効に使うには、仕切りを背の低い衝立やスリムな収納棚など、見た目のボリュームが少ないタイプにするのもおすすめです。
両側から使える棚なら、限られた双方の空間同士で共用できます。背板がないので視線が抜け、光も遮らず圧迫感が軽減されます。

引き戸タイプの仕切りで空間が活きる

限られたスペースを有効に活かすには、開け放つこともできる仕切りを選ぶのもポイントです。可動式パネルや引き戸タイプの仕切りは、使わないときは開け放てばスペースの広がりを演出できます。全開した際、壁の中に収納できるタイプにすると空間をより効率的に使用できるでしょう。

日中は開放してリビングの一部として使い、夜は仕切って寝室として使うなど、時間帯や用途に応じた仕切り方も可能です。

視線が抜ける空間で圧迫感を軽減

仕切りが視線や光を遮ってしまい、スペースを狭く感じるのは避けたい、という場合は、格子状のフレームや透明・半透明の素材を使用した仕切りにするとよいでしょう。
例えば、アクリルやガラスのパネルは、光を通して明るさと開放感を保ちながら、程良くプライバシーを確保できます。

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おしゃれに仕切って美しく整える『ieria(イエリア) 間仕切戸』

「仕切りを取り入れるなら、インテリアの一部として美しさと品質にもこだわりたい」という方は、DAIKENの『ieria(イエリア) 間仕切戸』を検討されてはいかがでしょうか。
ieria(イエリア) 間仕切戸』は機能性とデザイン性を兼ね備えた製品で、豊富なラインアップからお好みの仕切りで快適な室内づくりに役立ちます。

それだけでなく、間仕切戸本体が固定されているので、可動式の仕切りに比べて倒れたり落下したりするリスクを低減できます。完全に閉めると適度にプライバシーを守れる点も魅力です。

ieria(イエリア) 間仕切戸』には、開放感にあふれた折戸や採光パネルを使用した吊戸、スタイリッシュなラインフレームがあります。ほかにも、部屋の一角にもう1つのスペースをつくれるL型コーナー間仕切など、様々なバリエーションをご用意しています。

『ieria(イエリア) 間仕切戸 折戸タイプ』

『ieria(イエリア) 間仕切戸 吊戸タイプ』

『ieria(イエリア) 間仕切戸 ラインフレーム』

『ieria(イエリア) L型コーナー間仕切』

それぞれデザインや色、間口の広さも豊富なので、インテリアテイストに合わせてお選びいただけます。
カタログなどもご参照のうえ、理想的な空間づくりに取り入れてください。

まとめ

ライフスタイルの変化により、住まいの用途は多様化しつつあります。仕切りはスペースを多様な用途に対応させる知恵の1つです。
また、仕切りは空間を分割するという役割だけではなく、インテリアの一部でもあります。

パーテーションやカーテン、棚など、種類や素材によって視線の抜けや採光・通風に配慮した設計が可能です。より快適で暮らしやすい空間を実現するために、機能性とデザイン性にすぐれた仕切りの設置を検討してみてください。

  • しかまのりこ
  • 監修者

    志鎌のり子(しかまのりこ)
    一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。

    日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。

    保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など

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