住まいと暮らしのライフスタイルマガジン『HomeLife』。
家での暮らしをより楽しく、豊かにするための様々な情報を発信します。
目次
美しく整えられたおしゃれな玄関ホールは、出入りするたび、またはお客様をお迎えするたびに心が華やぎます。
住人も来訪者も通る“プライベートとパブリック”が存在する玄関を快適でおしゃれな空間にするには、どのような工夫ができるかを解説し、あわせて高級感と機能性を兼ね備えた玄関に仕上げられるDAIKEN製品もご紹介します。
快適な玄関ホールはどうつくる?
お客様が最初に目にし、最後に見送られる場所である玄関は、住む方にとって生活動線の起点・終点である大切な空間です。忙しい朝や疲れて帰宅した際、機能的で美しい玄関を目にすると気分も自然に上向きます。
だからこそ、玄関ホールは細部までこだわりたいものです。「サイズ」「収納」「照明」「内装」という4つの視点から見ていきましょう。
玄関ホールの間取り計画① サイズ

最初に考えたいのは玄関ホールの“サイズ”です。玄関ホールの広さは何を基準にすればよいのでしょうか。
広さ
玄関ホールは、ある程度余裕を持たせた空間にすると圧迫感がなく、使いやすくなります。2人が並んで靴を脱ぎ履きできる2~3畳程度の広さが目安とされています。
家づくりの計画では居室スペースの確保を優先しがちですが、玄関ホールの広さも考慮しましょう。
天井高
住宅の天井の高さは、建築基準法において原則210cm以上と規定されていますが、それよりも少し高めに設定すると玄関全体が広く見えます。
平屋やコンパクトな住宅では、勾配天井や吹き抜けを設けて間接照明などと組み合わせれば、伸びやかな広がりが感じられます。
ただし、天井を高くする際は、照明器具のメンテナンスについても考慮してください。
位置と間取り
玄関ホールの位置と間取りは、生活のしやすさに直結します。
日当たりの良い玄関にしたい場合は東や南に配置します。敷地に接している道路との兼ね合いで配置を考えましょう。
間取りでは、玄関からリビングやキッチン、水回りへとつながる配置を意識すれば、生活動線をシンプルにできます。また、玄関からパントリー、キッチンへとつなげると家事動線を短縮できます。
玄関ホールから家の中が丸見えにならないようにすれば、突然の来客にも慌てずに済むでしょう。
なお、玄関アプローチについてはこちらの記事もぜひご覧ください。
関連記事⇒「玄関アプローチは家の顔 デザインと素材選びで門からの通り道をおしゃれな空間に!」
関連記事⇒「外構をおしゃれに演出するポイント 外構デザインのスタイルや注意点もご紹介 」
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玄関ホールの間取り計画② 収納

玄関には思いのほか収納したいモノが多くあります。おしゃれで使いやすい間取り計画を実現するために、ライフスタイルに合った収納を選びましょう。
シューズクローク(シューズインクローゼット)
広めのシューズクロークがあると、靴だけでなく傘やベビーカー、アウトドア用品も収納でき、玄関をスッキリとした空間にできます。
収納の間を通り抜けて、廊下や洗面室まで行けるウォークスルータイプなら、使い勝手もよいでしょう。
関連記事⇒「シューズインクローゼットやシューズクロークはあったほうが良い? メリット・デメリットをチェック」
収納棚
玄関ホールに設置する収納棚は、使いやすくデザイン性のよいものを選びましょう。扉のないオープン棚ならディスプレイを兼ねられますし、扉付き収納なら生活感を隠せます。
小物や印鑑、郵便物などをサッとしまえる棚があると、玄関周りが散らかりません。
土間収納
玄関から土足のままで出入りできる“土間(どま)収納”があると、自転車やゴルフバッグ、キャンプ用品など外で使うアイテムをそのまま持ち込める便利なスペースとして活用できます。
土間収納があると泥や砂を室内に持ち込むことが減り、玄関ホールの掃除も楽になるでしょう。
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玄関ホールの間取り計画③ 照明

(※)写真はイメージです。弊社製品ではございません。
おしゃれな玄関ホールを印象づけるうえでは“照明”のデザインや光源色、明るさなどを考慮することが大切です。
デザイン
玄関ホールの照明器具は、空間全体の雰囲気づくりに影響するため、家全体のテイストに合わせたデザインを選ぶことが重要です。
シンプルなインテリアなら埋め込み式のダウンライトが適しています。ヴィンテージテイストでまとめているならアンティークなステンドグラスのペンダントライトがよいでしょう。家全体のインテリアとコーディネートすると統一感のある空間になります。
光源色
玄関ホールに使う光の色は、あたたかみのある電球色が一般的です。帰宅時にほっとした気持ちになり、家に入った瞬間からリラックスできるでしょう。
モダンなデザインの家なら昼白色を使ってスタイリッシュにまとめるのもおすすめです。空間演出に合わせて光の色味を選びましょう。
明るさ
玄関ホールは明るすぎるとまぶしくて落ち着きに欠けますが、暗すぎても身支度などがしにくくなってしまいます。ホール全体で100ルクスを目安に、来客を迎える際にお互いの顔がはっきり見える位置に取り付けるようにしましょう。
参考:「JISZ9110:2011照明基準総則」(日本産業企画)
人感センサーライト
人感センサー付き照明は、人が近づくと点灯し、人がいなくなると消灯する照明で、天井に付けるシーリングライトや壁面に付けるブラケットライトなど様々な種類があります。
人感センサー付きライトを玄関ホールに取り入れると、荷物で手がふさがっていても自動点灯するので便利です。
消し忘れも防げて省エネにもつながります。
玄関ホールの間取り計画④ 内装

最後に、玄関ホールの“内装”について考えていきます。
多くの人の目に付く場所だけに、内装にもこだわって機能性とオリジナリティを両立させた空間にしましょう。
床材
土間部分は土足で入る場所だけに、耐久性があり掃除のしやすいタイルがよく選ばれます。マット調で表面がデコボコしているタイルは滑りにくい半面、汚れが溜まりやすい傾向にあります。
滑らかで光沢のあるタイルは汚れが落ちやすい一方で、濡れると滑りやすくなる点に注意が必要です。
室内部分の床材は、廊下や隣接する居室と段差がなくつながっている場合、同じ床材を使うのが一般的です。汚れに強く傷が目立ちにくい床材なら、きれいな状態を保つことが期待できます。
アクセントウォール
玄関ホールに、壁の一部だけを異なる素材や色にするアクセントウォールを設置するとおしゃれ度が上がります。
タイルや木材、石材などを使ったり、個性的なクロスを選んだりしてみましょう。目を引くポイントになり、高級感を演出します。
ニッチ(飾り棚)
ニッチは、壁を少しくぼませて作る飾り棚です。小物や季節の花などを飾ると、あたたかみのある“お出迎え空間”を演出できます。ニッチの天面にダウンライトを付けてライトアップすると、さらにワンランク上の雰囲気になります。
玄関ホールの間取りでよくある疑問
使いやすくおしゃれな玄関ホールの計画では迷うこともあるでしょう。
よくある疑問についてまとめたので、間取り計画の参考にしてください。
土間をおしゃれに取り入れるには?
玄関に土間を設けるなら、素材選びにもこだわりましょう。
無機質になりがちなコンクリート仕上げでも、風合いのあるモルタル風や上品な石目調にすると洗練された雰囲気になります。お気に入りの色や形のタイルを使えば個性を演出できるでしょう。
グリーンを飾れば良いアクセントになり、ベンチを置くと使いやすさもアップします。
収納棚には何を入れるべき?
玄関ホールの収納棚には、靴や傘だけでなく、外出時や帰宅後に手に取ることの多いアイテムも収納しておくと便利です。
季節用品や掃除道具も、カゴやボックスを活用してカテゴリーごとにまとめるとスッキリ収納できます。
コンパクトな玄関ホールをおしゃれにできる?
コンパクトな玄関ホールをおしゃれに見せるためには、床をできるだけ広く見せるのがポイントです。
薄型の壁面収納や浮かせるタイプの吊り収納を活用したり、鏡を設置して視覚的な広がりを演出したりするのも効果的です。
壁材の色使いは明るめにまとめて圧迫感をなくし、アクセントカラーを加えてシンプルながらもセンスのある玄関にするのもよいでしょう。
窓を付けて自然光を上手に採り込むのも1つの方法です。必要な機能を絞り込み、無駄のないレイアウトを心がけましょう。
玄関ホールに素敵な空間をつくるDAIKEN製品
玄関ホールの広い面積を占める壁や床におすすめなのが、DAIKENの不燃壁材『グラビオエッジ』と床材『イエリアフロア』です。
加えて、玄関ホールに欠かせない玄関収納『ieria(イエリア)玄関収納 開き戸ユニット』をご紹介します。
玄関ホールに格調と品格を生む不燃デザイン壁紙『グラビオエッジ』

『グラビオエッジ』は本物の石材と見まちがうほどのリアルな仕上がりが特長の壁材です。陰影感と多色感が魅力のデザインで、壁全面に使ってもアクセントウォールに使っても、玄関ホールをワンランクアップさせます。
天然木の特徴を再現し、個性あふれる『イエリアフロア セレクト プレミアムウッド柄』

『イエリアフロア セレクト プレミアムウッド柄』は、豊かな木目の表情が魅力の床材です。傷が付きにくく(※)、汚れを拭き取りやすいので玄関ホールの床材として使用するのにおすすめです。
明るいカラーの<スーパーホワイト柄>から深みのある<ドライブラック柄>まで17色柄を揃え、住まいの様々なインテリアスタイルになじみます。
(※)金属製キャスターや球状キャスターは使用しないでください。キャスターの使用頻度が高い箇所は、カーペットなどで床を保護してください。
(※)『イエリアフロア セレクト プレミアムウッド柄』は土足用ではありません。玄関ホールでは廊下の床材としてご使用ください。
機能的で心地良い玄関を実現 『ieria(イエリア) 玄関収納 開き戸ユニット』

『ieria(イエリア) 玄関収納 開き戸ユニット』は機能性とデザイン性を兼ね備えた玄関収納です。
メインとなるトールユニットと下部収納、天袋の組み合わせが多様なだけでなく、豊富な色柄からお好みの色が選べます。浮いて見えるフロート施工なら、モダンな空間を演出できます。
まとめ
玄関ホールは、家の顔ともいえる大切なスペースです。サイズや収納、照明、内装に工夫を凝らすことで、通るたびに気分が上がる空間に仕上げられます。
家づくり計画における法的制限事項や地域条例、建築許可要件などの正確な情報は、自治体窓口や建築士などの専門家へ必ずご確認ください。
家の雰囲気に合った内装や照明を適切に配置し、無駄のない動線を意識しながら、DAIKEN製品も取り入れ、おしゃれで使いやすい玄関を目指してください。
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など
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