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2025-04-30

アイランドキッチンとは? おしゃれな間取りやメリット・デメリットを知ろう

マイホームを検討する時にこだわりたいポイントのひとつがキッチンの間取りです。最近は様々なタイプのキッチンがありますが、なかでも開放的でおしゃれなアイランドキッチンにあこがれている方もいるでしょう。
今回は、アイランドキッチンのメリット・デメリットや、おしゃれに見せるポイントについて解説します。ぜひ理想のキッチンづくりの参考にしてみてください。

アイランドキッチンとは?

アイランドキッチンとは、壁に接していない独立した場所に、海の中の島のように配置されたキッチンです。周りに十分なスペースがあり自由に移動できるため、開放感があって家族とのコミュニケーションを取りやすいことが特長です。

機能的でおしゃれな見た目から様々な住まいに採用され、特にデザイン性を重視する方々から注目されています。

アイランドキッチンのメリット

それではアイランドキッチンのメリットをみていきましょう。

開放感を演出できる

アイランドキッチンは壁に囲まれていないため、キッチンとリビングやダイニングが一体となり、広々とした空間を作り出します。リビングに入る太陽の日差しでキッチンがより明るくなることも気持ちよく過ごせるポイントです。

家族とのコミュニケーションが取りやすい

アイランドキッチンは視界を遮る壁がないためリビングやダイニングとの距離も近く感じられます。料理をしながらでも家族や友人との会話がしやすく、自然にコミュニケーションが取れます。

動きやすくスムーズに料理・配膳ができる

キッチンの周りを自由に移動できるため、調理や食事を運ぶこともスムーズにできます。短い距離でリビングやダイニングとの間を行き来でき、複数人で料理をしたり、お子様と一緒に作業するときも、お互いに無理なく動けます。

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アイランドキッチンのデメリット

次に、アイランドキッチンのデメリットを説明します。

十分なスペースが必要

アイランドキッチンを設置するには広いスペースが必要です。十分な広さがないと使いにくく感じてしまうことがあります。設置を計画する場合は広さを確保することが大切です。

リビングからキッチンが丸見えになってしまう

開放感が魅力ですが、リビングやダイニングからもキッチンの様子が見えやすくなります。来客時に汚れなどが目立たないように、日々の掃除や整理整頓を心がけるとよいでしょう。

収納スペースを取りにくい

アイランドキッチンは吊り戸棚などを設置しにくいため、収納スペースを十分に確保するのが難しいことがあります。収納を工夫するためには、カウンター下の収納スペースを有効活用したり、背面に収納を作る方法があります。また、キッチン内を自由に移動できる特長を活かして移動可能なキッチンワゴンを使うのも便利です。

アイランドキッチンをおしゃれに見せるポイント

ここでは、アイランドキッチンをおしゃれに見せるポイントについて解説します。間取り決めや家具選びを同時に意識することで、よりおしゃれなキッチンになるので、家づくりの早い段階からキッチンとリビングやダイニングのスタイルを決めておきましょう。

家具の背を低くして開放感を演出

アイランドキッチンの開放感を活かすために、リビングやダイニングの家具の背を低くするのが効果的です。また、天井を高く設計、窓を大きく取ることで、より広々とした空間が演出できます。

リビングとキッチンのトータルコーディネートで印象アップ

アイランドキッチンはリビングやダイニングとの一体感を高めることで、よりおしゃれに見せることができます。リビングやダイニングの家具とキッチンをトータルコーディネートすることで、空間に統一感が生まれます。例えば、テーブルやイス、ソファとキッチンの色を揃えることで床材とのコントラストが引き立ち、バランスの取れた印象になります。

カウンターキッチンでバーのようなおしゃれ空間に

奥行きのあるカウンターキッチンを設置し、ハイチェアを置くことでバーカウンターのようなおしゃれな雰囲気を作ることができます。広いスペースが必要ですが、洗練された落ち着いた時間を楽しむことができます。

リビングとキッチンの印象をアップする引戸

(※)写真のhapia(ハピア)は2025年6月生産中止予定です。後継品は2025年6月発売予定のieria(イエリア)をご検討ください。

アイランドキッチンにドアを設置するなら、空間をシンプルに見せる引き戸がおすすめです。廊下側に引き戸を設置することで空間がすっきりするだけでなく、扉を開け放つことで開放感を高めることもでき、アイランドキッチンのメリットをより活かすことができます。
DAIKENの『hapia リビングドア 引戸』は、おしゃれな空間演出に役立つリビングドアです。お好みのインテリアテイストに応じて空間をさらにイメージアップできる製品ですので、リビング・ダイニング・キッチンのトータルコーディネートにぜひご活用ください。

おわりに

アイランドキッチンは、開放感があり、料理をしながら家族とのコミュニケーションを楽しめる魅力的な空間です。メリットとデメリットを検討し、ライフスタイルに合わせた最適な設計を考えながら、ご自身にぴったりのキッチンを実現しましょう。

関連記事⇒「ペニンシュラキッチンとは? 壁ありと壁なしどっちが良い? メリット・デメリットを確認

(※)記事内で使用されている『hapia(ハピア)』は2025年6月生産中止予定です。2025年6月に発売予定の後継品『ieria(イエリア)』をご検討ください。

  • しかまのりこ
  • 監修者

    志鎌のり子(しかまのりこ)
    一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。

    日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。

    保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など

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