建築用語集

窓先空地

窓先空地

窓先空地(まどさきくうち)とは、建築において建物の窓の前に設けられる空地のことを指し、安全性を確保するために重要です。建築基準法では、窓先空地の確保が義務付けられており、窓からの採光を確保するために必要な最小空間の幅や隣地境界からの距離が定められています。これは、建物内部の自然光の取り入れや換気を促進し、快適な居住環境を作ることが目的です。
また、延焼のおそれを減らすために窓先空地の確保が防火上の規制としても位置づけられており、隣接する建物との距離を確保することで火災の拡大を防ぐ役割も果たします。さらに、一部の地方自治体では建築基準法以上の厳しい基準や条例が設けられている場合もあります。

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<監修>

  • 塩野 良 (しおの まこと)

    ■資格
    一級建築士、管理建築士

    1979年生まれ。一級建築士事務所シオノマコトアーキテクツ代表。東洋大学工学部建築学科卒業後、総合建築設計事務所にて教育施設・福祉施設・住宅・店舗・オフィスビル・機械製作工場など、幅広い用途の建築設計・監理業務に携わる。

    現在は医薬、飲料・食品プラントエンジニアリング会社にて、建築設計から施工管理までを担当し、全国各地の様々な工場立ち上げに関与。
    実務経験を通じて、機能性を重視した意匠性の高い空間づくりを追求している。

    個人事務所では、これまでの経験を活かした執筆活動から、住宅設計やリノベーション、移動式住宅の設計、工場敷地の遵法化調査・是正提案なども手がけ、クライアントの多様なニーズに寄り添った提案を心がけている。

    人と環境にやさしい建築を目指し、ユーザーの視点を大切にした設計を信条としている。ユーザーの日々の暮らしに寄り添い、喜んでもらえる建物をつくることが、建築士としての喜びであり原動力となっている。