
水回りとはどこのこと? 水回りリフォームのタイミングや注意点 おしゃれな床材も!
※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。
目次
キッチンや浴室、洗面所などの“水回り”は、快適な暮らしを支える大切な場所です。しかし、水を日常的に使用する場所は、ほかの部屋よりも劣化やトラブルのリスクが高くなります。
今回は、水回りの基礎知識からリフォームする時期の目安、注意点を解説します。さらに、水回り空間をおしゃれに演出するおすすめの床材もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
水回りとは?
住宅における“水回り”とは、キッチンや浴室、トイレ、洗面所などの水を使う場所を指します。機能性と快適性が求められる重要なスペースです。
水やお湯を使うことによる湿気の影響でカビが発生しやすく、さらに油汚れや石鹸カスの蓄積による排水管の詰まりなど様々なトラブルが生じやすい水回りは、住宅の中でも特に傷みやすい部分とされています。
水漏れなどのトラブルが発生すると建物自体に影響を及ぼすおそれがあるため、適切なメンテナンスやリフォームが必要です。
水回りリフォームの適切なタイミング

水回り設備の法定耐用年数は、15年です。法定耐用年数とは、建物や設備の資産価値を算出するために税法上で算定された耐用年数で、国税庁の「主な減価償却資産の耐用年数表」に定められています。しかし、法定耐用年数と設備の寿命は同じではありません。適切な使用やメンテナンスをすれば、法定耐用年数より長く使えるでしょう。
それでは、水回りのリフォームをするのに適したタイミングとは、いつごろなのでしょうか。
●リフォーム時期の目安
水回りのリフォーム時期の目安は、一般的に設備の寿命である10〜15年といわれています。これはあくまで目安であり、使い方や管理の状態によって変わる可能性が高いですが、20年以上経つと給排水管の老朽化が進むので、水回りのトラブルを未然に防ぐためにもリフォームを検討するとよいでしょう。
●リフォームを検討したほうがよい不具合とは?
下記のような不具合が起こっている場合は、設備の年数だけで判断せず、リフォームを検討しましょう。
・排水口や排水管の詰まりや水漏れ
・換気扇や給湯器などの設備機能の低下
・カビや水垢の発生 など
排水口を掃除しても排水が遅い、水圧が弱くなった、換気扇から異音がしているなど機能の低下や設備の老朽化が見られる場合は、早めに対処しましょう。
さらに、設備の掃除をしても汚れやぬめりが気になるなどの状態も、リフォームを検討する目安です。
水回りをリフォームする際に気を付けたいポイント
水回りは、毎日の生活のしやすさに大きく関わるので、慎重に計画を進める必要があります。「イメージと違った」「こんなはずじゃなかった」といった失敗を防ぐために注意したい点をご紹介します。

●実物を見ずにカタログだけで決めないようにする
水回りのリフォームを計画する際、カタログやインターネットなどで情報収集するケースも多いでしょう。
カタログはデザインや機能を知るには便利ですが、設備のサイズ感や質感、色味などは判断しにくいものです。
キッチンやユニットバス、トイレなどの設備は、販売店やショールームに足を運び、体感したうえで選びましょう。実物を確認することで、リフォーム後の生活をより具体的にイメージしやすくなります。
●デザインを優先しすぎないようにする
毎日使用する水回り設備や内装材は、デザインだけでなく掃除のしやすさや使い勝手の良さが重要です。使いやすさを考慮せずにデザインを重視してしまうと、せっかくリフォームをしても快適な生活につながらない可能性もあります。水回りのリフォームを検討する際は、デザインと機能性のバランスを考えながら計画を立てましょう。
水回りに最適な床材の選び方
湿気が多く汚れやすい水回りスペースの床材選びは注意が必要です。場所ごとの床材選びのポイントをご紹介します。
●キッチン
水や油を使用するキッチンの床材には、水がかりや汚れに強いフローリングや陶磁器製のタイル、ポリ塩化ビニル製のフロアタイルなどを選びましょう。LDK(リビング・ダイニング・キッチンが一体になった間取り)の場合は、リビングやダイニングと調和が取れる床材にすると空間全体に統一感が生まれ、より広く感じられるためおすすめです。
あわせてキッチンパネルについても検討してみてはいかがでしょうか。下記の記事もご参照ください。
関連記事⇒「キッチンパネルとはどんなもの? その特徴と種類、キッチンタイルとの違い」
●洗面所や脱衣室
湿気がこもりやすい洗面所や脱衣室には、耐水性や防汚性にすぐれたフロアタイルなどの床材が適しています。高齢者や小さなお子様がいるご家庭には、クッション性があり、歩行しやすいクッションフロアもおすすめです。
●トイレ
尿はねや水の飛び散りで汚れやすいトイレは、クッションフロアやフロアタイルなど、汚れの拭き取りやすさや耐薬性のある素材を選びましょう。凸凹や継ぎ目が少なく掃除をしやすい製品や、汚れが付きにくいコーティングを施した製品、抗菌加工をした製品などがあります。
また、トイレのリフォームは快適性やデザイン性も心がけましょう。トイレはコンパクトな空間だけに、インテリアの統一感が重要です。便器のデザインや壁材、照明など、全体のバランスを意識したテクスチャーや色味の床材を選んでコーディネートしましょう。
水回りの床にはDAIKENの『イエリアフロア セレクト スクエア』がおすすめ
水回りスペースの床材には、デザイン性と機能性を兼ね備えた製品が求められます。
DAIKENの『ieria(イエリア)フロア セレクト スクエア』は、水濡れに配慮された床材です。引きずり傷や凹み傷が付きにくく、耐久性にすぐれています。
大判のスクエア角が特長で、クールな<アイアンブラック柄>や<コンクリートグレー柄>などの4色がラインアップされています。

トイレの床には、汚れに強くシミになりにくいトイレ専用床材『トイレタフ』はいかがでしょうか。溝加工が少なく大判サイズなので、溝などに発生しやすい黒ずみに対する工夫も施されています。
(※)鏡面調塗装仕上げのため、生活上の傷などが目立ちやすい製品です。

大理石柄がお好みの方には『ieria(イエリア)フロア セレクト 石目柄』もおすすめです。
モダンな印象を与える『ieria(イエリア)フロア セレクト 石目柄(鏡面調)』と、自然な質感と風合いで落ち着いた雰囲気が魅力的な『ieria(イエリア)フロア セレクト 石目柄(艶消し)』の2種類があり、お好みに合わせてお選びいただけます。
水回りにおしゃれで機能性がある床材を取り入れて、洗練された快適な空間づくりを実現しましょう。
マンションにお住まいの方で床材のリフォームをお考えの方は、下記の記事をご参照ください。
関連記事⇒「マンションリフォームやリノベーションにおすすめのフローリングの種類は? マンションは床の防音対策も大切!」
関連記事⇒「畳をフローリングにリフォームするなら床の防音を! マンションの階下に響く衝撃音を低減させるための防音対策」
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など