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キッチンや部屋が臭い? 原因は? 生ゴミやペットの消臭はリフォームで対策する手も!

キッチンや部屋が臭い? 原因は? 生ゴミやペットの消臭はリフォームで対策する手も!

※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。



日常生活を送る中で、キッチンや部屋がなんだか臭い、と感じたことはないでしょうか。一方で誰かの家に遊びに行ったとき、臭いが気になったという経験を持つ人も少なくありません。近年では高気密・高断熱住宅が増えており、住宅の気密性が高くなることで臭いが室内にこもりやすくなっています。臭いはQOL(クオリティオブライフ)に大きく影響するだけに、可能な限り爽やかな空間を目指したいものです。

そこで今回は、住居の主な臭いの原因と、臭わせないための対策を解説します。また、臭い対策をサポートするDAIKEN製品もご紹介するので、リフォームを考えている方はぜひ参考にしてください。

部屋が臭う主な原因

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(※)写真はイメージです。

臭い対策は、臭いの発生源を突き止めることからはじまります。部屋の臭いの原因は様々ですが、主なものをいくつかご紹介します。複数の臭いが混じると複合臭となり、さらに不快な臭いに変質することもあるので注意しましょう。

●料理や食べ物の臭い

食事のときは食欲をそそられる鍋料理や焼き肉、揚げ物などの匂いも、キッチンやダイニングに残り続けると不快に感じることがあります。加えて調理時に出た残菜や残飯などの生ゴミは、嫌な臭いを発生させる大きな原因になります。

●排水口の臭い

生ゴミが排水口のトラップに溜まり、雑菌が繁殖すると嫌な臭いが発生します。すぐに清掃を行わないと排水口にぬめりやカビが生じたり、排水管内にも汚れが付着したり、雑菌が繁殖して、臭いはひどくなります。

●布巾やカビの臭い

布巾が臭うのは、付着した雑菌の増殖が原因です。また浴室や、隣接する洗面所・脱衣所は湿気が多いためカビも繁殖しやすく、臭いの原因になります。エアコンの吹き出し口から出る風が臭うのも多くはカビが原因です。

●体臭や汗の臭い

体臭や汗、洗濯前の下着や靴下などの臭いも、嫌な生活臭の原因です。臭いの付いた衣類を洗わずに置いておくと、洗濯物の生乾き臭の原因になることがあります。

●トイレの臭い

排泄後に一時的な臭いが発生するのはある程度仕方ありませんが、飛び散った尿が壁や床に付着し、臭いの原因になることもあります。特に男性が立って用を足すと、座って用を足すときより便座やその周りが汚れやすくなるので注意しましょう。

●ペットの臭い

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ペットの体臭、排泄物の臭いは布製品に付着して残ります。飼い主は慣れてしまって臭いに気づきにくいのですが、家を訪れた人はすぐにその臭いを感じます。ペットトイレの臭いには特に注意が必要です。

臭わない部屋を保つための基本的な対応策

部屋が臭わないようにするには、やはり定期的な清掃が欠かせません。嫌な臭いを解消し、臭いを予防するための方法をご紹介します。

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●定期的な掃除

食べかすや埃、湿気を含んだゴミから増殖した雑菌やカビが嫌な臭いを発生させることがあります。ゴミを溜めないように定期的な掃除を心がけましょう。キッチンやトイレ、浴室などの水回りをこまめに掃除することも臭い対策として役立ちます。

●換気を欠かさない

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部屋にこもった臭いは、換気をすることで屋外に逃がせます。冷暖房中や花粉の飛散シーズンなど、を開けたくない場合は換気扇やサーキュレーターを活用して空気を循環させるのも良い方法です。せっかく換気扇を回しても汚れていると換気機能が落ち、臭いが停滞する原因になるので、定期的に掃除しましょう。24時間換気システムは常に稼働させ、フィルターの交換も忘れないようにしましょう。

●ペットの臭い対策

ペットがいる場合は、定期的にシャンプーや歯磨きを行います。ペットハウスやクッション、毛布、トイレ周りも清潔に保つように心がけましょう。こまめに空気を入れ替えることも重要です。

●カーテンやシーツの洗濯

カーテン、シーツ、ソファなどの布製品は臭いが染み付きやすいので、洗えるものは定期的に洗濯し、風通しの良い場所に干しましょう。洗えない場合は除菌消臭スプレーを使用するのがおすすめです。臭いに悩まされることの多い布巾や枕カバーなどは、酸素系漂白剤でつけ置き洗いをするのも有用です。臭いだけでなく、頑固な汚れも落とせます。

●空気清浄機の利用

空気清浄機や脱臭機などの家電を利用することで、臭い対策を行うこともできます。機器のフィルターは定期的に交換するなど、お手入れをこまめに行いましょう。

臭わない部屋を保つための基本的な対応策〜生ゴミ処理〜

料理をすると生ゴミが出ることは避けられません。キッチンやゴミ箱の生ゴミが臭いの原因になっている場合、どのような対策ができるでしょうか。

●生ゴミの水気を切る

生ゴミの臭い対策としてまずやっておきたいのが、生ゴミが出たらできるだけ水気を切っておくことです。水分があると雑菌が増殖して臭いが発生しやすくなります。三角コーナーを使う場合はできるだけ水がかからない場所に設置しましょう。

●新聞紙に包んで捨てる

生ゴミをゴミ箱に捨てる場合は、新聞紙に包んで捨てると水分を吸収してくれます。

●冷蔵庫・冷凍庫で保管

ポリ袋などに入れて冷蔵庫・冷凍庫でゴミ収集日まで保管する方法もあります。冷蔵庫・冷凍庫なら雑菌が増殖しにくく、臭いが発生しづらくなります。

●キッチンや台所に生ゴミ用ゴミ箱を設置

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生ゴミの臭い消しに重点を置きたいなら、一般的なゴミ箱ではなく、生ゴミ専用につくられたゴミ箱をキッチンに置きましょう。こうしたゴミ箱はパッキンが付いているなど密閉性が高く、中の臭いが外に漏れにくい仕組みになっています。

丸洗いできるなどお手入れがしやすいものを選べば、いつもゴミ箱を清潔に保つことができ、生ゴミの臭いがゴミ箱に付着しません。また、ペダル付きや、センサーに手をかざすだけで蓋が開く自動開閉機能付きは、手がふさがっているときなどに便利です。

●生ゴミ処理機の導入

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生ゴミ処理機とは、生ゴミを乾燥させたり、微生物に分解させたりすることでゴミの量を減らせる機器です。処理方式には乾燥式、バイオ式、ハイブリッド式の3種類があり、一般的にバイオ式は屋外用で、室内に置くのであれば乾燥式もしくはハイブリッド式をおすすめします。乾燥式、ハイブリッド式も屋外に置ける機種はありますが、雨ざらしにならない場所や電源が必要です。また、ハイブリッド式は性能的に臭いが出にくいという魅力はあるものの大型で高価なため、室内に置けるコンパクトなものを求めているなら、乾燥式を試してみるのがよいでしょう。

生ゴミを処理するのに“コンポスト”も利用されています。コンポストは、微生物の力で生ゴミを分解し堆肥に変える仕組みで電気を使わずに使えるため、庭やベランダに設置している方もいます。なお、生ゴミ処理機の一部には、コンポストと同じ仕組みを使ったものもあるので、購入前にはどのような形で生ゴミを処理するのかを確認しましょう。

生ゴミ処理機の購入にあたっては、助成金を出している自治体もあります。お住まいの地域に制度があるか調べてみましょう。例えば、東京都千代田区では、生ゴミ処理機の購入価格に対して2/3の金額(限度額3万円)を助成しています(2025年7月時点)。

●消臭ポリ袋や除菌消臭スプレーを活用

キッチンのゴミ箱の蓋を開けた瞬間に漂ってくる臭いには、消臭ポリ袋や生ゴミ用の除菌消臭スプレーが役立ちます。消臭ポリ袋には臭いを軽減する成分が配合されているため、キッチンで出た生ゴミを入れて消臭するとよいでしょう。

生ゴミ用の除菌消臭スプレーは生ゴミに増殖した雑菌の増殖を抑えたり、よい香りでマスキングしたりすることで、嫌な臭いを感じにくくします。生ゴミやゴミ箱、三角コーナーに直接噴霧して使いましょう。ゴミ箱に設置して使うタイプの消臭芳香剤もおすすめです。

●生ゴミのこまめな処理

生ゴミは溜め込まず、量が少なくてもゴミ回収の日にこまめに出しましょう。回収日まで日にちがある場合は、臭いを外に漏らさないように防臭加工されたゴミ袋を使用したり、冷凍庫に入れて凍らせたりするのも効果的な臭い対策になります。

リフォームを検討しているなら部屋の臭い対策も!

消臭対策の基本は、臭いの原因を抑えるための定期的な掃除や換気、消臭グッズの使用などが挙げられます。また、消臭性能のある建材を採用するのもおすすめです。リフォームを検討されている場合におすすめの消臭性能のある建材をご紹介します。

●天井材がキッチン周りやペットの臭いを吸着・消臭『クリアトーン9プラス』

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消臭性能のある天井材としておすすめなのが、DAIKENの『クリアトーン9プラス』です。生ゴミなどから生じるキッチン特有の臭いや、住んでいる人には気づきにくいペットの臭いを吸着して消臭するほか、トイレや下駄箱の臭い、部屋にこもる汗の臭いも吸着・消臭してくれます。

見た目もシンプルかつおしゃれなデザインが特徴の、天井材と壁の隙間を目立ちにくくする『ダイロートン天井材専用施工部材 透過層付見切12』をあわせて採用することで、よりスッキリとした空間に仕上がります。クロス切れの心配がなく、吹き抜けなどにもおすすめです。

●消臭だけではなく吸音性能も! より快適な空間づくりが可能に

クリアトーン9プラス』には吸音性能もあり、音の反射を抑えることで、より快適な空間をご提供します。気密性の高い住宅では臭いだけでなく音もこもりやすくなる傾向があり、掃除機の音が大きく響いたり、残響音で会話が聞き取りにくくなったりしがちです。『クリアトーン9プラス』を使うことで、生活音が耳にやさしい音に整えられます。

まとめ

部屋を無臭にすることは難しいですが、こまめな防臭対策で気持ちよく暮らせる空間をつくることは可能です。梅雨の時期や暑い季節は、特に臭いが気になりやすいだけに不快にならないレベルを保ち続けることが快適さにつながります。便利な電化製品も市販されていますがそれだけに頼らず、定期的なメンテナンスや時にはリフォームも検討して、爽やかで心地良い住環境づくりを目指しましょう。

  • 山田 亮
  • 監修者

    山田 亮(やまだ りょう)
    家事ジャーナリスト、社会福祉士

    1967年香川県生まれ。大阪市立大学卒業後、楽器メーカーなどでの営業職を経て、社会福祉士資格を取得。主夫としてキャリアウーマンである妻を支えながら佛教大学博士課程へ進学。家事や育児についての記録が新聞社に注目され監修活動を開始。ロジカルな視点で「楽に家事をする」方法 を日々実践し、「楽家事ゼミ」を主宰して情報提供や家事指導を行う。また、大学での研究教育経験や社会福祉士の視点から、家族や家事の在り方を考える「家事ジャーナリスト」として各地での講演活動やメディア出演中。

  • 河野 真希
  • 監修者

    河野 真希(かわの まき)
    家事アドバイザー/一人暮らしアドバイザー/料理家

    自らの一人暮らし体験をもとに取材や研究を重ね、2001年からWebを中心に各種メディアで暮らしに関する情報を発信。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な、自分らしい暮らしづくりを応援している。また、2016年4月より『料理教室つづくらす食堂』を主宰している。
    著書に『ひとり暮らしの季節ごよみ』(祥伝社)、監修本に『人生が整う家事の習慣(西東社)』『ひとり暮らしで知りたいことが全部のってる本(主婦の友社)』『きほんから新発想まで 家事ずかん750(朝日新聞出版)』などがある。

公開日:2024.11.20 最終更新日:2025.07.23

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