部屋から声が漏れにくくなる方法を知りたい! 換気口・通気口の防音対策をして快適な住まいに
「窓を閉めていても外の音が気になる」
「部屋から声が漏れない方法を知りたい」
と室内外の「音」が気になっていませんか?
実は、換気口や通気口が音の出入口となっています。
今回は、暮らしの中で生じる音問題の原因となっている換気口・通気口や、部屋から声が漏れないように換気口のカバー活用する方法をご紹介します。
音配慮の重要性
快適な住まいづくりに配慮すべきポイントのひとつが「音」です。
音はトラブルの原因になりやすく、全国の自治体には騒音に関する苦情が2021年だけで19700件も寄せられています。
※出典:
環境省 水・大気環境局大気生活環境室「令和3年度騒音規制法等施行状況調査報告書」
最近はテレワークの普及で日中でも自宅にいる人が増えるなど、ライフスタイルが大きく変化してきています。ところが自宅のテレワーク環境では外から聞こえてくる音が気になって集中できないということがあります。例えば子どもの遊ぶ声やピアノの練習音、工事の音や車の通過音。また、近隣で飼っている犬の鳴き声、立ち話の声など様々な音が耳に入ってきます。
また、幼い子どもやペットがいる家庭はどうしてもにぎやかになってしまうものですし、たまには友だちを呼んでホームパーティなども楽しみたいですよね。そのためには近隣の方に迷惑がかからないように、家のどこかから音が漏れていないかをチェックしておくことが大切です。
家のどこから音漏れしている? 音の侵入の盲点「換気口」
家には、音漏れや外からの音が入りやすい場所があります。
●音漏れも外の騒音も入りやすい開口部
家の中で音漏れが起こる一般的な場所は、窓やドアといった開口部です。
窓の防音対策として効果的なのは二重窓です。二重窓にすると外窓と内窓の間に空気の層が生まれ、外気の温度や音を伝えにくくすることができます。YKK APの「かんたんマドリモ 内窓 プラマードU」なら、今ある窓に取り付けることで二重窓が簡単に実現できますのでおすすめです。音漏れを軽減するだけでなく、家の断熱性を高める効果もあるので、住まいの暑さ・寒さのお悩みも一緒に解決できるでしょう。
●音の問題を生じやすい薄い壁
建物の壁が薄い場合、窓と同様に室内の音は外に漏れやすくなり、外の音は聞こえやすくなります。とくにマンションやアパートの壁が薄い場合には、隣人からの生活音がトラブルになることは少なくありません。
●屋外とつながっているレンジフード
キッチンのレンジフードは屋外空間とつながっているため、窓やドアを閉めていても音が出入りします。換気口・通気口・ダクトに取り付ける「防音スリーブ」や「防音チャンバー」の設置、吸音材付きで防音性の高いレンジフードに交換するなどの方法で、音の問題を軽減することが可能です。
●屋外への音漏れ・屋外からの音の侵入の盲点「換気口・通気口」
同じ開口部でも見落としがちな意外な場所があります。それは、普段その存在をあまり気にすることがない「換気口・通気口」です。
換気口は24時間換気設備の一部で、給気口・通気口などとも呼ばれます。2003年以降、すべての建物に24時間換気が義務付けられ、各部屋にも換気口や通気口などの換気設備が多く設置されています。給排気の両方ができないと空気を入れ替えられないので、換気口・通気口は24時間換気になくてはならない大切なものですが、普段はその存在を意識していない方もいらっしゃるでしょう。ところが空気が入ってくる開口なので、とうぜん音も、そこから出入りするので対策が必要になるのです。
また、窓は開口すると面積も大きいですが、閉めることができます。これに対して換気口・通気口は小さいですが、24時間開放し続ける必要がありますので、思いのほか音漏れが大きくなります。
近隣への配慮も兼ねた自宅の防音を考えるなら、窓やドアだけでなく、換気口・通気口や換気扇の防音対策も忘れないようにしたいですね。
換気口蓋を活用して換気口・通気口からの音漏れを軽減
部屋から声が漏れない方法として、換気口や通気口からの音漏れや音の侵入に効果を発揮するDAIKENの製品をご紹介します。
●気になる音を抑える『自然給気用サイレンサー』
具体的に換気口・通気口などからの音漏れを防ぐには、どうすればよいのでしょうか? 給気口が空気を自然に取り込むタイプなら、DAIKENの『自然給気用サイレンサー』がおすすめです。
一般的な換気口のサイズは100φ(mm)ですが、『自然給気用サイレンサー』には150φのものもありますので、大きい換気口・通気口にも設置することができます。
『自然給気用サイレンサー』は子どもの声や自動車、セミの声など、やや高い周波数の騒音に対応した消音部材です。換気口・通気口の内部に設置するだけで、室内で発生した音が外に漏れるのを抑えることができ、同時に換気口・通気口から入ってくる屋外の騒音も減らせますので、テレワーク時の遮音対策にもおすすめです。
また、キッチンの換気扇からの音漏れ対策用には『レンジ用防音フードφ150』があります。こちらは、内部に特殊加工をしたグラスウール素材の吸音材を使用することで、熱や油、湿気に強いキッチン換気扇用の防音フードです。
いずれもプチリフォーム感覚で手軽にできる対策なので、ぜひ検討したいですね。
レンジ用防音フードφ150
換気口や通気口の音漏れ問題はDAIKEN製品を活用して快適な音環境に
換気口や通気口、換気口のカバーについては、普段気にすることはほとんどないでしょう。しかし、音漏れの原因となる大事な部分なので、今一度見直してみてください。
屋内、屋外の音の流入や音漏れを抑えて、室内の吸音性をアップする音環境を整えることで、近隣トラブルを防止して、在宅ワークを充実させたり、家族との豊かな「おうち時間」を楽しんだりしてみましょう。