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2025-09-19

洗濯機のサイズはどのぐらいがよい? 寸法の測り方と人数別の容量目安 防水パンは必要?

※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。

洗濯機は、毎日の暮らしになくてはならない家電の1つです。縦型、ドラム式、乾燥機能付きなど様々なタイプがあり、モデル選びで迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。特に、家事の効率を高めるためには、洗濯機のサイズ選びが重要です。
今回は、洗濯機の容量選びの目安や、設置可否の判断に必要な寸法の測り方、さらに防水パンの役割などについて解説します。あわせて洗濯機の周囲にあると便利なDAIKEN製品もご紹介します。

洗濯機の適切な容量は? サイズ選びの目安

洗濯機のサイズ

どの洗濯機を選べばよいか、最初に頭を悩ませるのは容量ではないでしょうか。ライフスタイルや家族構成に合わせて適切なサイズを選択すれば、家事の負担を大きく減らすことができます。サイズ選びの目安を知っておきましょう。

洗濯機の容量に関する目安

洗濯機の適切な容量は、「1人あたり1.5kg/日」が目安とされています。つまり2人なら3kg、4人家族なら6kgとなります。

しかし、これは毎日洗濯することを前提とした最小限の数値です。実際には、まとめ洗いや、バスタオルやシーツといったかさばるものを洗濯することもあるため、この目安よりも大きめを選んでおくと安心です。

人数による容量の目安

家族の人数別による、一般的な容量の目安は以下のとおりです。

・1~2人:5~7kg
・3~4人:8~12kg

梅雨の時期など、毎日洗濯できないときもありますし、季節によって洗濯物の量が増えることもあります。そのため、一回り大きいサイズを選んでおけば、様々なケースに対応できます。普段からまとめ洗いをして洗濯する回数を減らしたい方は、12kg以上の大容量洗濯機を検討してみるのもよいかもしれません。

乾燥容量も大切

乾燥機能付き洗濯機、特にドラム式の場合は、乾燥時に衣類が舞うスペースを必要とするため、乾燥容量は洗濯容量より小さく設定されています(目安として2分の1程度)。すべての衣類を1回で乾燥させるのは難しいため、複数回に分けて乾燥するか、一部の衣類をハンガーに干すなど工夫が必要です。

また、大量の衣類を乾燥機で乾かしたい場合は、ガス式衣類乾燥機もおすすめです。衣類へのダメージが少なく、短時間で乾かせます。電気式・ガス式乾燥機の違いについては、以下の記事をご覧ください。
関連記事⇒「衣類乾燥機は電気式・ガス式のどちらがおすすめ? 乾太くん専用台『かわいたな』もチェック!

洗濯機を設置する際のサイズの測り方・注意点

洗濯機のサイズ

洗濯機を購入する際は、設置スペースに収まるモデルを選ぶ必要があります。洗濯機のサイズを確認する際に、どこをチェックすればよいのか、測定すべきポイントを解説します。

重要な4つの測定ポイント

洗濯機のサイズを検討する際に重要な測定ポイントは、主に以下の4つです。

① 洗濯機及び設置スペースの幅・奥行き
② 防水パンのサイズ
③ 設置面から戸棚や天井などの障害物までの高さ
④ 設置面から蛇口までの高さ

このほかにも、玄関・廊下・階段といった搬入経路の幅を測定し、問題なく運び込めるか確認しておきましょう。

計測時の注意点

洗濯機及び設置スペースの幅や奥行きを測定する際は、壁と洗濯機の間(側方・後方)に1~5cm以上のクリアランス(余裕)を設けておきましょう。安全性や性能維持のため、洗濯機の設置要領でメーカーが推奨する放熱・通気・振動吸収に必要なクリアランスを確保し、壁材などの可燃物との距離を十分に取ることが大切です。また、洗濯機を設置することが多い洗面室は湿気が発生しやすく、洗濯機周辺に湿気が溜まらないようにする意味合いもあります。

洗濯機のドアを開き、洗濯物を取り出すためには、十分なスペースも必要です。洗濯機の上面から戸棚・天井までの間に、縦型洗濯機は50cm、ドラム式洗濯機は30cm程度のスペースを確保しておきましょう。また、ドラム式の場合はドアの開閉方向の確認も大切になります。

洗濯機に給水するための蛇口が干渉するケースもあります。蛇口の高さや位置もあわせてチェックしましょう。

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防水パンとは? あったほうがよい?

洗濯機のサイズ

防水パンとは、洗濯機の下に敷いて、漏水を防ぐための受け皿です。防水パンがあれば、万一、洗濯機から水漏れが起こった場合でも、家屋への被害をある程度抑えられます。洗濯機の排水トラブルで部屋に水が流れ込んでしまうリスクや、集合住宅にお住まいの方は住民間でのトラブルにつながるリスクもあるため、防水パンを設置しておくと安心して洗濯機を使えます。

防水パンの一般的なサイズ

防水パンにはいくつかの標準サイズがあり、幅640mm・740mm・800mm、奥行きはおよそ640mmが一般的です。ただし、最近はドラム式などの大型洗濯機が増え、一般的な防水パンのサイズが合わないケースも珍しくありません。洗濯機を購入する前に、自宅に備え付けの防水パンのサイズを確認しておきましょう。

洗濯機の防水パンのサイズが合わないときは?

洗濯機より防水パンが大きい場合、防水パンの形状にフィットせず、洗濯機を安定して設置できない場合があります。その際はホームセンターで防振ゴムマットなどを購入して高さを調整できますが、必ずメーカーの設置条件に沿って行うことが重要です。

一方、防水パンが洗濯機より小さい場合は、適切なサイズの防水パンを購入する必要があります。その場合は、新しい防水パンが設置スペースに収まるか、交換前にあらかじめ確認しましょう。防水パンの交換には工事が必要なケースもあるため、家電量販店や専門会社に相談してください。無理に大きい洗濯機を乗せると、排水や振動に悪影響を及ぼす可能性があります。

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ランドリースペースを有効活用、DAIKEN「シェルフ付物干し」「インテリアハンガー」

洗濯機のサイズ

ランドリースペースには、ちょっとした洗濯物を干せる場所があるととても便利です。DAIKEN「シェルフ付物干し」は、デッドスペースになりがちな洗濯機の上部空間をうまく活用して洗濯物を干せる便利アイテムです。棚は衣類を掛けるだけでなく、洗剤のストックを置く収納場所としても活用できます。

洗濯機のサイズ

インテリアハンガー」は、空間のアクセントにもなる天井・壁付けハンガーです。洗濯機の近くに設置すれば、洗濯機から取り出したものをその場で干せるため、時短につながります。また、リビングなど居住空間に設置すれば衣類のほか、グリーンを吊るすなど空間のアクセントとしても活用できる製品です。
家事効率とインテリア性の両立にお役立てください。

まとめ

適切なサイズの洗濯機を選ぶと、家事の効率や快適さが大きく向上します。新しい洗濯機を購入する際は、設置スペースや防水パンなどの寸法を測定し、問題なく洗濯機が設置できることを確認しておきましょう。ライフスタイルや家族構成に合わせて適切なサイズを選び、快適な暮らしを実現してください。

  • しかまのりこ
  • 監修者

    志鎌のり子(しかまのりこ)
    一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。

    日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。

    保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など

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