
グレージュカラーとは? 明るめのグレージュインテリアで落ち着きのある部屋づくり
※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。
目次
雑貨やファッション、ヘアカラーなどで人気を集める“グレージュ”は、グレーとベージュを掛け合わせた落ち着きのあるやさしい色合いで、幅広い層に支持され、住まいや店舗、オフィスなど多くの場所で使われています。
今回は、グレージュカラーの魅力や空間にもたらす効果、グレージュカラーをインテリアに取り入れる際のポイントを解説し、あわせてグレージュインテリアになじみやすいDAIKEN製品をご紹介します。
グレー×ベージュ “グレージュ”の魅力とは?

グレージュは「グレーとベージュの中間色」で、グレーの持つ洗練された印象と、ベージュのあたたかみを兼ね備えたカラーです。グレー単色では冷たく感じてしまいがちな空間も、ベージュが混ざることでやさしい雰囲気に変わります。
インテリア以外でもヘアカラーやファッションなどでトレンドカラーとして使われており、根強い人気があります。
インテリアにおけるグレージュの役割
グレージュ特有のやわらかで落ち着いた印象は、インテリアにおいて大きな役割を担います。この色の魅力を知り、暮らしに取り入れてみてはいかがでしょうか。
●グレージュインテリアで空間を広く見せる
グレージュは、視覚的に空間を広く感じさせる色として知られています。ベージュよりも彩度が低いため、落ち着いた印象を与えながら空間の広がりを演出したい場合におすすめです。
狭い部屋や窓が少ない部屋、北側の部屋など採光が少ない空間にグレージュを取り入れて明るい印象にし、開放感を出すとよいでしょう。
また、ホワイト系の色と同じく、明るめのグレージュは光を反射しやすいのでインテリアに使うグレージュは明るめにし、さらに天井や壁にホワイト系の建材を用いると部屋全体がより明るく感じられます。
●グレージュインテリアで穏やかな空間に
落ち着いた色合いが魅力のグレージュは、やわらかな雰囲気をもたらします。
リビングや寝室の天井や壁、床材などにグレージュカラーを使用してやわらかな色合いのインテリアにすれば、穏やかで快適な空間を演出します。
●様々なインテリアになじみやすい

主張しすぎない色味のグレージュは、木材やタイル、ステンレスなど、様々な素材と調和します。
ナチュラルテイストからモダンテイスト、さらにはインダストリアルテイストなど、幅広いインテリアテイストに合わせやすいだけでなく、アクセントカラーを引き立てる背景色としても活躍します。

例えば、壁面には薄めのグレージュを、リビングドアには濃いグレージュをアクセントとして用いるといった方法は、メリハリをつけるインテリアコーディネートの手法の1つです。
グレージュを使ったインテリアコーディネートのポイント
癖が少なく様々な組み合わせを楽しめるグレージュは、天井や壁、床といった大きな面に用いても、小物や家具などのアイテムを引き立てます。
それでは、上手にグレージュを取り入れるコーディネートのポイントをご紹介します。
●配色のバランスを考える
グレージュを取り入れる際は、統一感とメリハリのある配色に気を配ることが重要です。
明るめのグレージュカラーを基調にすれば、ほかの色を引き立たせながらも空間に調和がもたらされます。
ただし、ホワイト系の淡い色やグレージュと同系統のベージュに合わせてグレージュをコーディネートしてしまうと、全体的にぼんやりとした印象になってしまうため、ブラックなどの濃い色を使って引き締めるとよいでしょう。
グレージュカラーとの組み合わせでおすすめなのが、ビタミンカラーのイエローやグリーン、深みのあるブルーなどです。

また、ピンクやゴールドと合わせると上品でありつつも可愛らしい印象を与えますし、スモーキーな“くすみピンク”と合わせれば可愛らしさと落ち着きを兼ね備えた、フェミニンで“大人かわいい”印象になります。
●素材で変化をプラスする
同じグレージュカラーのインテリアでも、組み合わせるものの素材によって部屋の印象は大きく変化します。
中でもよく合うのが、無垢材や石などの自然素材です。例えば、グレージュカラーのリネンやコットンは、ナチュラルであたたかみのあるグレージュならではの雰囲気をより強調します。さらに、レザーやウールは上品さや高級感を演出したいとき、アイアンやガラスはスタイリッシュでモダンな印象にしたいときにおすすめです。
単調になりがちなグレージュインテリアも、組み合わせる素材によって、空間にメリハリと表情をもたらします。
●照明との組み合わせを工夫する
照明は、インテリア全体の雰囲気を左右する重要な要素です。
ぬくもりを感じさせる暖色系のランプを明るめのグレージュカラーと合わせると、やわらかな光がグレージュのあたたかみを引き立て、心地良い空間をつくり出します。
照明は、用途によって様々な種類があります。
シーリングライトなどベースとなる照明以外にスポットライトなどの間接照明を組み合わせ、部屋全体にやさしい陰影を出すと、より個性のある雰囲気を楽しめるでしょう。
インテリアにグレージュを取り入れたい おすすめの場所とは?

色が持つ印象や色の使い方を理解すると、素敵な空間を演出できます。しかし、やわらかな色合いのグレージュをどこに使ってよいか迷う方もいるかもしれません。
グレージュを取り入れやすいのはどのような場所なのでしょうか。
●壁材やドア
壁面にグレージュカラーを用いれば、部屋全体の雰囲気がやわらかく上品になります。
特に、リビングやダイニングなどの家族が集まるスペースでは、落ち着いた壁色がほっとできる空間づくりにつながります。
ドアなどの建具を壁色のグレージュと合わせて統一感を出すのも良いですし、ホワイト系の壁にグレージュカラーのドアを設置し、空間のアクセントとして取り入れるのもおすすめです。
●床材
壁と同様、床も空間の中で広い面積を占めるため、床材の色選びは慎重に進めたいものです。
明るめのグレージュカラーの床材を使うと、あたたかみと広がりを感じられる空間になります。
ラグやマットを使って色や質感に変化を加えれば、より魅力あふれる部屋づくりが楽しめるでしょう。
●家具や小物
グレージュは、家具や小物にもおすすめです。
ソファやチェア、テーブルなどの大型家具だけでなく、クッションカバーやラグ、アートパネルなどにもグレージュカラーを取り入れると、統一感とおしゃれさをプラスできます。
また、明るめのグレージュカラーを基調として、木目調やメタル、ガラスなどの異なる素材を組み合わせれば、個性的な空間に仕上がるでしょう。
グレージュは勉強部屋に取り入れてもおしゃれです。勉強部屋については下記の記事もご参照ください。
関連記事⇒「勉強部屋をおしゃれにレイアウト! 子どものモチベーションを上げて集中力を高める方法」
グレージュカラーの部屋に合うDAIKENの『イエリアフロア』と『イエリア リビングドア』

グレージュインテリアで部屋をコーディネートする際には、床やドアといったインテリアで大きな面積を占める場所のアイテム選びが重要です。
そこで今回ご紹介するのが、『ieria(イエリア)』シリーズの床材とリビングドアです。
『ieria(イエリア)フロア 6T スタンダード』は、今ある床材を剥がさずに上から施工できるので、グレージュカラーを取り入れて簡単に部屋の雰囲気を変えるリフォームに適しています。
リビングドアは、空間のアクセントにもなる存在です。
『ieria(イエリア) リビングドア』は、用途や空間に合わせて引き戸タイプや片開き、親子ドアなどから選択できます。壁面のグレージュカラーと色味を揃えたり、トーンや木目の違いでメリハリをつけたりと、様々なアレンジを楽しめます。
『ieria(イエリア)フロア 6T スタンダード』と『ieria(イエリア) リビングドア』に共通するグレージュカラーである<ソフトグレージュ柄>は、淡い色味でやさしい雰囲気があります。
ホワイト系に近い色は光を反射するため、空間を広く明るく見せたいときには<ソフトグレージュ柄>のような明るめのグレージュカラーがおすすめです。
まとめ
やさしい印象のあるグレージュカラーをインテリアに取り入れると、部屋がより魅力的な空間へと変化します。幅広い層から親しまれているグレージュカラーを活用し、洗練されたおしゃれな雰囲気を演出してみませんか。
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など