
インテリアにもなるおしゃれな畳リフォームでごろ寝できる快適空間づくり
※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。
目次
サラリとした感触が素足や肌に気持ち良く、疲れたときにすぐ横になれる畳は、なんともいえない心地良さがあります。テーブルと座布団を置けばリビングに、布団を敷けば寝室にもなる畳のスペースは、子どものお昼寝や遊ぶ場所にもなるなど、多くの用途に使えて便利です。最近の畳はデザインやカラーバリエーションが豊富で、和室だけでなく洋室にも調和するようになりました。
そこで今回は、リフォームで叶うおしゃれな畳スペースのアイデアについてご紹介します。そろそろ畳の張り替えを検討しているという方や、くつろげる畳スペースをつくりたい方は、ぜひ参考にしてください。
畳の良さが見直されている理由とは
西洋風のライフスタイルが一般的となった現代でも畳は身近な床材であり、近年では若年層や外国の方からも注目されるなどその良さが見直されつつあります。今も畳が愛され、再評価されているのはなぜでしょうか。
●人気は“和モダン”や“ジャパンディ”

畳はラグやベッドはもちろん、雑貨のデザインにも取り入れられるなど、自由な発想でアレンジされ、様々なインテリアに使われています。また、日本の文化や美意識を取り入れたデザインとして“TATAMI”が世界的にも注目されており、海外の住宅や店舗、ファッションイベントなど様々なシーンで畳の採用が増えつつあります。
スッキリとした美しさを持つ畳は、人気の“和モダン”スタイルのほか、北欧インテリアとも相性が良く、特に“ジャパンディ”なお部屋づくりにマッチします。
近年、注目を集めているジャパンディは和の要素と北欧のシンプルで機能的なデザインを組み合わせたヨーロッパ発祥のインテリアスタイルです。空間の余白を大切にし、自然をイメージさせるアースカラーや木材などの天然素材と調和させることで、あたたかみのある雰囲気をつくり出します。
現代の住まいに合う畳 畳リフォームのメリット
畳はフローリングに比べてクッション性が高く、転倒時の衝撃や衝撃音をやわらげるため、マンションなどの現代的な住まいで使いやすい床材といえるでしょう。また、畳の部屋は座って洗濯物を畳むなど家事スペースとして使えることに加え、布団を敷けば来客用の宿泊スペースにもなります。
現代の暮らしに合わせた柔軟な使い方ができることも、畳を用いた和室が持つ魅力の1つなのです。
さらに、畳が見直されているもう1つの理由として、畳そのものの進化があります。近年ではカラフルな畳や縁のない畳、リビングに敷けるラグのような置き畳などが登場し、様々なインテリアに合う床材として選ばれています。
畳と照明や家具 インテリアの工夫で畳コーナーをおしゃれに

洋室に畳コーナーをつくる際は、洋室のイメージに合わせて思い切った色柄の畳を選んでみるとよいかもしれません。また、畳を市松敷きや2色使いにすると、タイル風やタイルカーペット風のモダンで洗練された和室に見せることもできます。
さらに、畳コーナーをより魅力的にするために壁の色や照明、家具なども工夫をしてみましょう。
アクセントとして日本の伝統色を小物や壁の一面に取り入れると、モダンな雰囲気の和空間をつくることができます。
照明も部屋の印象を左右します。竹や紙、布などの自然素材を使った間接照明を取り入れればお部屋の印象は和の雰囲気に、畳スペースのペンダントライトやフロアライト、装飾品や家具などをあえて洋風のものに変えると、和洋折衷のコーディネートが楽しめます。

テーブルやソファ、ベッドなどの高さは低めにし、空間にゆとりを感じさせるデザインにすると、スッキリとした印象になるでしょう。

上の画像では、敷き込みタイプの畳『ここち和座 清流(せいりゅう)<灰桜色>』をセレクトした小上がりと球状の照明が、シックなカラーでまとめた和モダンなダイニングにソフトな雰囲気をプラスしています。
半畳サイズのヘリなし畳をこのように縦横交互に敷く“市松敷き”にすれば、1色でも格子柄のような立体感を演出でき、よりモダンでスタイリッシュな空間が生まれます。
洋室の畳コーナーを成功に導くポイント
洋室に畳コーナーがあると便利なうえにおしゃれですが、具体的なイメージを持たずになんとなく部屋に導入してしまうと、洋室のスペースをかえって使いにくくしてしまうことにもなりかねません。洋室の畳コーナーづくりを成功させるためのポイントをご紹介します。
●用途を決める
洋室に畳コーナーを設置する際は、まず畳スペースを何に使うのか考えて広さを決めましょう。
例えば、お子様の遊び場や休憩スペースにするなら3畳ほど、大人の布団も敷く寝室や来客をもてなす部屋としても使用するなら4畳ほどが目安です。あとで不便に感じないよう、しっかりと用途を考えてから畳スペースをつくるのがおすすめです。

●お手入れを考える
掃除はもちろん、換気やメンテナンスをしやすいよう、畳の上に置く家具は移動しやすいものにするとよいでしょう。ベッドは、湿気がこもりにくい脚付きのタイプがおすすめです。
●設置と撤去を考えて畳を選ぶ
畳スペースは動かせるようにしておくと便利です。インテリアのテイストを変えたいときや、畳コーナーの位置を変えたくなるときがあるかもしれません。軽い素材を使った畳なら設置や撤去が楽に行えます。
DAIKENの畳表「ダイケン健やかおもて」で安心感もプラス

「ダイケン健やかおもて」は、機械すき和紙(※)をより合わせ、樹脂コーティングを施して編み込んだ畳表です。「変色しにくい」「カビの発生やダニの増殖をごくわずかに抑えられる」などの特長があります。
さらに、和紙の色や織り方によって様々なバリエーションがあり、豊富な色柄が揃っています。さらりとした気持ちの良い肌触りと、やわらかな使い心地とともに、新しい和のテイストを自然にお部屋に取り入れることができます。
詳細については、下記記事もご参照ください。
関連記事⇒「赤ちゃんがいるリビングに! カビの発生やダニの増殖に強く、肌にやさしい“畳”で安心な育児コーナーを」
(※)機械すき和紙を使用しています。コウゾ・ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。
また、本ページで記載の和紙の畳とは、畳のおもて部分のことを指し、畳床部分まで、全てが和紙製ではありません。
(※)日頃の掃除と換気を必ずおこなってください。汚れやほこり、過度の湿気などの条件下ではカビの発生やダニが増殖し、健康を害する恐れがあります。
畳コーナーづくりにぴったりの置き畳『ここち和座 置き敷きタイプ』
DAIKENの「ダイケン健やかおもて」を使った、畳コーナーにぴったりの床材が『ここち和座』です。
『ここち和座 置き敷きタイプ』なら、フローリングの上に置き、ラグを敷くような感覚で簡単にくつろぎ空間をつくることができます。自由なレイアウトが可能で、個性的なインテリアを演出します。
また、一般的な畳の厚みは55mmや60mmですが、置き畳は13〜14mm程度と非常にスリムです。使わないときはコンパクトに収納できるので、季節やシーンに合わせた使い方ができるのも便利です。ほどよいクッション性に加え、抗菌加工や撥水加工(※)、耐摩耗性も備えているため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心してお使いいただけます。
(※)表面に撥水加工していますが、しょう油やコーヒーなど液体をこぼした場合は乾いたタオルでただちに(2〜3分の間に)拭きとってください。長時間放置すると汚れが落ちにくくなります。
『ここち和座 置き敷きタイプ』については、下記記事もご参照ください。
⇒「畳をフローリングに敷いて寝転がる快感! 気軽に楽しめる“置き畳”の魅力と畳の部屋の使い方」
「畳のカラーコーディネート」でイメージを可視化
DAIKENのホームページでは、畳を敷いた部屋のイメージをWEB上で簡単に確認できる「畳のカラーコーディネート」シミュレーターをご用意しています。豊富なカラーやデザインの中から好きな畳と縁を組み合わせ、イメージを確認してみましょう。
「畳のカラーコーディネート」では3ステップで簡単にイメージ確認ができます。
【STEP:1】畳の種類の選択画面で、畳の「縁付き」「縁なし」のどちらかを選択します。

【STEP:2】「畳の1色目」選択画面で、好みの1色を選択します。

【STEP:3】STEP1で「縁付き」を選択した場合は、縁の色を選択するとイメージ画像が完成します。「縁なし」を選択した場合は「畳の2色目」を選択し、市松模様にすることもできます。

完成画面では、畳や縁の色を選び直すことも可能です。いろいろな組み合わせを試して、自分のイメージや部屋、家具に合った組み合わせを見つけてください。作成したイメージ画像は印刷できます。
⇒「畳のカラーコーディネート」
畳は魅力的だけれど、洋室に取り入れるのは難しいと感じている方は、ラインアップ豊富なDAIKENの畳をおすすめします。カラーや縁の有無などを自分好みに合わせて選べるDAIKENの畳は、様々な部屋にくつろぎと安心感を与え、おしゃれで洗練された雰囲気をつくり出せるでしょう。
スタイリッシュにアップデートされた和空間は、日々の生活をより豊かにしてくれるかもしれません。
ごろ寝ができる畳の部屋で疲れた体と心をリフレッシュし、充実したおうち時間を過ごしてみませんか。
【関連リンク】
DAIKEN畳取扱店のご紹介 ⇒ 詳しくはこちら
関連記事⇒「置き畳でお手軽! 洋風のリビングを和モダンな部屋に」
関連記事⇒「畳からフローリングにリフォームする? 知っておきたい畳のメリット・デメリットと湿気・防音・断熱、3つのポイント」
-
監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など
公開日:2021.05.11 最終更新日:2025.05.20