集中力向上とリラックス効果のある木材は図書館に最適! 内装に木材を採用する際の課題とは

集中力

近年の図書館は、地域の情報センターにもなっているようで、地域の活性化を担う拠点としての役割が期待されています。今や単に本を読んだり借りたりするだけの空間ではなくなりつつある図書館は、内装にも集中力の向上やリラックス効果が期待できる木材を採用するなど、地域住民の利便性を考えた施設づくりを目指して動き始めています。こうした地域のシンボルとなる施設には、地域産材など地域に根差した材料を導入したいところ。ここでは木材が持つ耐久性という課題に光を当てながら、それを解決へと導く高性能な建材も紹介します。

図書館の内装は木質素材がぴったり?

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地域の活性化を促す拠点として、公共図書館のあり方を見直す自治体が増えています。これまで図書館は本を借りたり、調べものをしたりというイメージが強い場所でした。しかし、これからの図書館には人々が気軽に立ち寄り、学びながら交流を深めていく、地域の情報センターになることも期待されています。立ち寄りたくなるような図書館を作るためには、清潔でデザイン性の高い外観にする、書架や座席の配置にこだわるなどの工夫も大切ですが、内装に木材を使用することが注目されているのをご存じでしょうか。

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林野庁の木材利用促進事業の一環として、「内装木質化した建物事例とその効果」がまとめられています。これは、木質化した様々な事例とともに、その効果とそれを検証したデータの紹介です。
例えば心理面や身体面の効果について、事例によって異なるものの下記のような効果があげられています。

・心理面の効果

・リラックス・癒し効果
・愛着信を高める効果
・モチベーション・積極性を高める効果 他

・身体面の効果

・免疫力アップの効果
・感覚を刺激する効果(リフレッシュ・覚醒効果)
・疲労感を緩和する効果 他

その他にも、「木材の香りにより集中力が持続しやすく、長時間にわたって集中しても疲れにくい」など利用者の声が掲載されています。これらのことから、木材特有の温かみや匂いが、利用者の心理や学習面に良い影響を与えていることがわかります。また、木の香りがして嬉しいという幼稚園児の声があるように、木質化された内装は幅広い世代から支持されているのです。図書館の内装を木質化することによって、人々が訪れやすい温もりのある空間や、知的活動に集中しやすい空間がつくれるのではないでしょうか。

地元の木を活用した図書館づくり

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DAIKENの製品ラインアップには、地元の杉材を活用した床材があります。こちらを採用いただいた大崎市図書館の館長も、「図書館という開かれた場所で、地域の特産品である木材の良さを発信したい」と語っています。木材の良さを発信することによって、地域の産業を盛り上げたいという思いもあるのだそうです。これに対し、図書館の設計に携わった建築士は、課題として木材の耐久性を挙げています。図書館は公共施設であるがゆえに、老若男女、あらゆる人々が利用する場所です。ハイヒールを履いた女性やよちよち歩きの子ども、車いすやベビーカーでの来館など、様々な人が訪れることでしょう。木材は温かみやリラックス効果がある一方で、傷つきやすく汚れに弱いという特徴を持っています。さらに、木材は滑りやすい素材でもあり、傷がついたり汚れが付着したりすると、危険度がより高くなります。季節や天候を問わず大勢が利用する場所だからこそ、「傷や汚れに負けない耐久性を持たせること」が大切なのだと、建築士は言います。

大崎市図書館では、耐久性を高める加工が施された木材を使用することで、温かみのある空間づくりが実現しました。これにより、一日あたりの利用者数は4倍となり、利用者の滞在時間も長くなったそうです。図書館長は、「小さいお子さんから大人までくつろげる場所にしたい、という建設計画当初からの願いが叶った」と話します。内装を木質化することで、設置者・利用者ともに満足する、地域の情報センターとしても機能する理想の図書館が完成したのです。

採用事例記事を読む⇒「館長と建築士が語る 地元の木を使った理想の図書館

大勢が利用しても問題ない耐久性

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図書館で閲覧できるもののひとつに、施設が置かれた地域の資料があります。図書館の内装を地域の特産品である木材にすることによって、図書館自体が生きた地域の資料となるのです。地元の木材は、その地域の木にしかない、風合いや匂いなどの特徴を持っていることでしょう。しかし、冒頭でも述べたように、木材には耐久性という課題があります。図書館は大勢が利用する場所だからこそ、しっかりとした耐久性が必要です。耐傷性やメンテナンス性も配慮した建材選びをお勧めします。

その地域ならではの木材を建材に活用することで、集中力の向上やリラックス効果だけでなく、地域の伝統を身近に感じることもできるでしょう。
地域とシンボルとなるような図書館づくりに、ぜひ木材の導入を検討してみましょう。

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