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リラックスできる色はどんな色? 緊張しがちな病院を心が落ち着ける空間に

病院を利用する人は、ほとんどが病気に対する不安を抱えながら訪れています。その緊張を少しでも緩和し、リラックスしてもらうために、建物内の壁やインテリアの配色には配慮したいところです。
そこで今回は、病院を利用する人がリラックスしやすくなる配色や、居心地が良いと感じる空間作りについてご紹介していきます。

緊張を和らげてリラックスするのにおすすめの色は?

リラックス 色

色は人の心理に様々な影響を与える効果があるといわれています。
そして、緊張している人の気持ちを和らげるには、“青系”と“緑系”の2色が良いとされています。

青系の色は、空や水、海などの広大なイメージを連想しやすく、興奮を抑え、気持ちを落ち着かせる効果があるとされています。また、時間経過を短く感じさせる効果や清潔感、開放感、信頼感といった印象を与えやすい色でもあります。

緑系の色は、木や森、芝生などの大自然をイメージしやすく、心身の疲労を癒し、鎮静作用や緊張を緩和する作用があるとされています。安心感やリラックス効果ももたらしやすいのが緑系の色です。

このように青系と緑系の色は、気持ちを落ち着かせるリラックスしやすい色ですので、病院のホームページに採用されたり、建物の内装やインテリアに取り入れられたりすることもよくあります。

病院の待合室は緊張状態で長時間待たされる

病院の外来受診時は、必ずといっていいほど待ち時間を伴います。
現状、外来患者様の4割に30分以上の待ち時間が発生し、2割以上の患者様には1時間以上の待ち時間が生じていることがわかっています。

●外来患者の診察等までの待ち時間(2017年)

リラックス 色

参照:厚生労働省「平成29年受療行動調査」報告書 結果の概要 3予約の状況、診察等までの待ち時間、診察時間(外来患者のみ)(平成31年3月発表)

緊張した状態でこれだけ長時間待たされることが、病院の利用者にとってかなりのストレスになっていることは間違いありません。

また、患者様が病院を選ぶ理由について調査したアンケートの結果では、治療に関することだけでなく「建物のきれいさ」も挙げられています。外観も内観もきれいで、清潔感があり、落ち着ける病院を受診したいと思うのは自然なことだと思います。

●病院を選んだ理由のアンケート結果

リラックス 色

参照:厚生労働省「平成29年受療行動調査」報告書 結果の概要 1.病院を選んだ理由(平成31年3月発表)

加えて、外来の待ち時間による緊張や苦痛を和らげるリラックスしやすい空間があると、患者様はその病院に好印象を持ちます。選ばれる病院になるためには、質の高い医療の提供だけでなく、待合室の居心地の良さなどにも気を配ることも重要なポイントのひとつではないでしょうか。

病院の待合室をおもてなし空間に 

ここまでの話を踏まえ、病院の待合室にリラックス効果のある”青系”または”緑系”の内装やインテリアを取り入れるのはいかがでしょうか? ちなみに青は「時間経過を短く感じさせる」効果があるといわれていますので、病院の待合室にぴったりの色です。さらに、観葉植物や天然素材を取り入れるとリラックスできる癒しの空間を演出できます。

DAIKENでは定期的に病院やクリニックを利用している103人の方々に、病院の内装に関するアンケートを実施しました。

●病院・クリニックの内装に求めることは何ですか?

リラックス 色

●病院・クリニックの内装について、最もお好みのテイストはどれですか?

リラックス 色

このアンケート結果から、病院の内装に求められることは、清潔さと安心感、落ち着く雰囲気であることが分かります。そして、テイストは木目のようなあたたかみのあるナチュラルモダンやソフトシックなどが人気です。リラックスできる配色と併せて取り入れてみてはいかがでしょうか。

リラックス 色

近年はホテルのような高級感のあるインテリアを採用する病院やクリニックも数多く見られます。その中に木目調のドアや壁材を使用すると、良質なデザイン性や安心感をもたらします。汚れが付きにくい素材を採り入れれば、掃除やメンテナンスの手間も削減でき、より長く清潔感を保つことが可能です。

これからの医療施設には、利用者をおもてなしする意識や気持ち良く施設を使ってもらう配慮が求められます。まずは待合室から、少しでもリラックスしてもらえる空間づくりを検討してみてはいかがでしょうか。

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