公共・商業施設の設計に役立つヒントを発信しています

新たなつながりと文化を生み出す「渚の交番SEABRIDGE」(床材編)

素足で感じてほしい、美しい木の床

設計を担当した建築家の橋本氏は「酒井さんからSEABRIDGEの話を聞き、地域の交流拠点としてユニークで、心地よく過ごせる空間にするのを実現するためにいろいろな試みができそうだと感じました」と当時を思い出されます。海沿いという立地を考慮し自然と調和する温かみのあるデザイン性、子どもから高齢者まで安心して過ごせる安全性を叶えるため、「木」を基調とした設計がスタートしました。

床材には、DAIKENの『コミュニケーションタフDW』を採用。「人工的なプリントの木目ではなく、天然木の美しさをとり入れたいと思っていました。しかし天然木はキズや凹みに弱く、不特定多数の人が出入りする公共施設には不向き。そこで、天然木の美しさはそのままに木材組織にプラスチックを染み込ませて硬化させるWPC加工を施した『コミュニケーションタフDW』を採用したのです」と橋本氏は話されます。

当初の計画では、建物に入る際に、土足で一段上がる計画でしたが、天然木の質感がとてもよかったので、素足で楽しんでもらえるよう「靴を脱いで上がる」プランに変更したとのこと。キズや凹みに強く、お手入れも簡単な『コミュニケーションタフDW』 。キズや凹みに強い床材なので、子どもたちが元気いっぱいに走り回っても安心です。

渚の交番

ヘリンボーンの床は、新しいアイデアが原動力に

渚の交番

約180m2の広さがあるSEABRIDGEでは、床のデザインにもこだわっています。住宅のように同じ方向に木材を配置する“平張り”にしてしまうと、せっかくの木の質感が引き立たず体育館のような空間になってしまいます。そこで橋本氏が提案されたのは、表面の加工や色調が異なる7種類の床材を組み合わせて“ヘリンボーン張り”にするプランでした。柄の向きや床材の色味を変えることでゾーンをゆるやかに区切り、ファミリーやグループがそれぞれの単位で思い思いに過ごせるようにとの配慮です。

しかしここで問題が発生。採用した床材にヘリンボーン仕上げに対応した製品がなかったのです。しかしデザインコンセプトに共感したDAIKENの担当営業・妹尾氏が、社内の製造部門や施工会社と「なんとか対応できないか」と議論を重ね、奔走。「細かい部分の固定や納まりの美しさをどう実現するかが、とくに難しいポイントでした。製造工場と施工会社が何度も意見を交わし、結果的に橋本氏が提案されたパースどおりの空間に仕上げることができました」。橋本氏も営業、製造、施工の3者のチームワークがあったからこそ設計者の想いを形にできたと高く評価されます。

室内に置く無垢材の府中家具とも調和するヘリンボーン張りの床は、SEABRIDGEの雰囲気を明るく演出するアクセントに。「ポップな雰囲気に仕上がり、とても面白いと感じた」と事業主の酒井氏も想像以上の出来映えに驚かれたそうです。

渚の交番

短い床材をV字に組み合わせた「ニシンの骨(Herringbone)」に見える“ヘリンボーン”の床。 無垢材の府中家具の風合いに合わせた床材を選び、空間に統一感を持たせています。
※『コミュニケーションタフシリーズ』はレンガ貼り、乱貼りが標準施工です。 本物件は、工事業者・納材店と免責事項の取り交わしを行い、ご採用いただきました。

 

 渚の交番 SEABRIDGEで採用されたDAIKEN製品のご紹介

多くの人が語らい集う場に、美しさと耐久性を兼ね備えたWPCフローリング

渚の交番

美しい銘木と、高い耐久性を兼ね備えた『コミュニケーションタフ DW』木材組織にプラスチックを染み込ませて硬化させることで、凹みやキズに強い木材を作る、DAIKEN独自の「WPC技術」を活用した床材です。多くの人が毎日利用し、施設の印象を左右する1階共用部を美しく演出します。

おすすめ記事