建築用語集

クラック

クラック(crack)とは英語で割れ目やすき間を意味し、建物におけるクラックとは、外壁や内壁、基礎に見られる亀裂やひび割れのことをいいます。コンクリートやモルタル、土壁、コーキング(外壁の目地)は乾燥や経年による劣化、地震による揺れ、施工不良などが原因でクラックが入ることがあります。

幅が0.3ⅿⅿ以下のいわゆる「ヘアクラック」であれば、直ちに危険がある状態とはいえません。しかし幅が0.3ⅿⅿ以上で深さが5ⅿⅿ以上のクラックが、複数箇所で見られる場合は注意が必要です。クラックからは雨水が侵入することが多く、石膏ボードや胴縁を腐食させていたり、カビやシロアリの温床になっていたりします。また、地盤沈下が原因でクラックが生じている場合は、建物が倒壊するおそれもあります。深刻なクラックが生じている場合は放置せず、施工会社や専門業者に点検を依頼しましょう。

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<監修>

  • 大森 理恵

    有資格
    宅地建物取引士・2級ファイナンシャル・プランニング技能士