押入れをクローゼットに! 押入れのおしゃれリフォームを実現させるヒント
自宅の押入れ、有効に活用できていますか?
次から次へとものを詰め込むだけで、奥にあるものは取り出せず、せっかくの広い収納スペースを無駄にしてしまっている方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は押入れを効率的に使う方法、押入れをおしゃれにリフォームする方法(押入れのクローゼット化)について紹介します。
「押入れ」とは、そもそもどんな意味?
押入れとは日本家屋の特徴的な収納空間で、寝具や衣類、普段使わない季節用品などを押し込んで収納することから、押し込み(おしこみ)とも呼ばれます。 一般的に押入れは棚板で上下二段に仕切られ、正面に引き違いの襖が設置されています。また、上部の空間を利用するための枕棚や天袋が設置される場合もあります。
洋室のクローゼットと大きく違う点は奥行きが布団を収納できるほど深いことです。
ただし、奥行きが深いと空気が循環にしにくく、湿気がこもって結露の原因となってしまいます。また、奥に収納したものが取り出しにくく、必要なものが探しづらいという難点もあります。
しかし、広くてたっぷりした空間を持つ押入れは、湿気の対策や収納術の工夫をすることで、素晴らしい収納スペースとして有効活用できます。
押入れを有効活用する収納術!
押入れを最大限に活用するため、まずは収納しているものをすべて出し、確実に使わないものは廃棄しましょう。そして、空間を次のようにゾーン分けして考えます。
上段:普段は使わないもの(季節の飾りや小物など)
中段:毎日使うもの(寝具、衣類など)
下段:重いもの、子どもが使うもの(家電製品、おもちゃなど)
●上段(枕棚 ※ない場合もあり)
枕棚や天袋とも呼ばれるスペースで、目線より高い場所なので出し入れが難しく、頻繁に使用するものの収納には向きません。クリスマスやハロウィンの飾り、思い出に取っておきたいものなどを収納しておきましょう。高い場所の収納には取手付きの収納ケースを利用すると、踏み台を使わずに出し入れする時も楽に行えます。
枕棚や天袋がない押入れでも、ホームセンターや家具店に売っている棚を設置することで上部の空間を仕切り、収納スペースを増やすことができます。
●中段(押入棚)
布団や衣類、カバンなど、毎日出し入れするものは取り出しやすい中段に収納します。
押入れ収納グッズやカラーボックスなどでさらに小さく仕切ると、空間を隅々まで無駄なく利用することができます。また、押入れの奥行きをうまく利用するには、手前から奥にかけて縦に使うことを意識しましょう。
空間を小分けにしてぎっしり収納すると、空気の流れが滞って湿気がたまりやすくなりますので、すのこ等を利用して通気性を確保し、湿気対策を行いましょう。
すのこには木製やプラスチック製などのものがありますが、ジメジメしがちな押入れには調湿性のある木製が特におすすめです。
●下段
下段は腰をかがめて出し入れをしなければならず、中段ほどの使いやすさはありませんが、その代わりに季節ごとの入れ替えが必要になるものを収納するのに適しています。扇風機やファンヒーターなどの季節家電はここに収納しましょう。また、子どもにも使いやすい場所なので、子ども服やおもちゃの収納場所にするというアイデアもあります。
押入れの下段は目が届きにくいこともあり、ものが入れっ放しになりやすいので注意しましょう。キャスター付きの整理棚を利用すると、奥に収納した重いものも取り出しやすくなります。また、すのこにキャスターを付けて底に敷くと、湿気対策も同時に行えます。
ただ、いくら“押入れ”が収納スペースといっても、ものを詰め込みすぎると湿気がこもりやすくなってしまいます。
一度きれいに整理した後は、できるだけ物を増やさないようにして、新しいものをひとつ収納したい場合は、押入れの中から何かひとつ廃棄して、押入れがものであふれないように注意しましょう。
押入れをクローゼットにすることによるメリットとデメリット
洋風化が進んだ現代では、和室や押入れを持たない家が増えています。押入れは本来、寝具や衣類を収納する場所であり、和室で使用した布団の出し入れをするために中段があり、枕を収納するための枕棚がありました。しかし、和室を洋室化しベッドで就寝するようになれば、押入れは本来の機能を果たせず「使いにくい収納」という位置づけになります。そこで、押入れをクローゼットへとリフォームする方が増えているのが現状です。
押入れを改造しクローゼット化することはそれほど難しくはありません。
押入れをクローゼットにすることで洋服などの収納が楽になり、使いやすさも向上するというメリットがあります。
【メリット】
・コートやワンピースなど長物の洋服を楽に収納できる
・自分好みに中仕切り、収納スペースを設定できる
・棚を自由に作れることで多くの小物を収納できる
・中仕切りを作ることでクローゼットと押入れスペースに分けることができる
・押入れスペースに加え、部屋の一部を利用しウォークインクローゼットを作れる
このように、布団や収納BOXを入れる押入れを用途に合わせて間仕切りや棚を自在に組み合せることで、自分好みにリフォームすることができます。これまで部屋に置くしかなかったものも収納できるようになるので、部屋を広く使えるという大きなメリットもあるのです。
しかし、布団を収納する習慣がある方にとっては使いにくくなるというデメリットもあります。
【デメリット】
・2〜3日の工事期間が必要
・工事中の荷物を移動しておく必要がある
・布団の収納や出し入れに支障が出る
当然ですが、押入れをクローゼットにリフォームするとこれまでと同じ使い方は難しくなるので、少しの間戸惑うかもしれません。また、工事期間や費用について施工店に事前に相談しておく必要もあります。
押入れをクローゼットにリフォームすることによるデメリットもありますが、メリットが大きく上回りますので、押入れのクローゼット化に挑戦してみてはいかがでしょうか。
押入れ収納をおしゃれに!簡単にリフォームするポイント
押入れは収納力の大きさが魅力的ですが、古臭さを感じる人もいるかもしれませんね。そんな時は押入れの雰囲気をおしゃれに演出してみてはどうでしょうか。押入れをおしゃれにリフォームする簡単な方法をご紹介します。
●押入れの襖を外す
押入れの襖を外すと開放的な雰囲気になって部屋が広く見えます。また、襖のない押入れは収納空間としてだけでなく、ディスプレイ空間としても利用できます。おしゃれな洋服や置物を並べるのも楽しいですね。
●魅力的なグッズでおしゃれな収納に
押し入れをおしゃれな収納スペースにするため、スタイリッシュなラックやかわいいバスケットなどのグッズにこだわってみましょう。シールやステッカーを貼って、無地の収納グッズをアレンジする方法もあります。
●壁や床の模様を変える
床にジョイントマットを敷いたり、壁にカラフルなリメイクシートを張ったりすると、押入れの雰囲気がガラリと変わります。床と壁のデザインをどのように組み合わせるかが、押入れをおしゃれにリフォームするためのポイントです。
押入れをクローゼット化する方法とは
押入れをおしゃれにリフォームするためのさらなる本格的な方法にクローゼット化があります。押入れをクローゼットにする方法をまとめてみました。
1.棚板を外す
まずは棚板を外して押入れ内部のスペースを広げます。バール、釘抜、金槌、のこぎりなど、ホームセンターで手に入る材料があれば、中棚を解体できます。雑巾摺り(壁と接する縁の部分)→中板→中桟(骨組み部分)→前框(まえかまち:手前の桟部分)の順で解体していきます。
2.ハンガーパイプを取り付ける
空いたスペースにパイプを通してハンガースペースを作ります。縦長の広いスペースを確保すれば、コートやワンピースもハンガーに吊るしたまま収納できます。
3.残りの収納スペースを整える
ハンガースペース以外の場所に棚やラックを設置して、残りの収納スペースを整えていきます。壁に板を取り付けて新しい棚を作ることも可能ですが、しっかり取り付けないと上に乗せたものが落ちますので注意してください。
この手順で実行すれば、DIYでも押入れをクローゼット化することはできますが、失敗する危険性がないとはいえません。また中板を撤去できても押入れの内部を自分でクローゼット風にリフォームするのは難しいかもしれません。そんな時は押入れのクローゼット化に特化した建材を使うのがおすすめです。
押入れをおしゃれにリフォームするとっておきの建材
棚板を取り外した後に『内部ユニット フィティオ 側面棚柱タイプ』を設置すると、押入れをおしゃれで便利な洋風クローゼットに簡単リフォームできます。
『内部ユニット フィティオ 側面棚柱タイプ』は様々なスペースにジャストフィットするシンプルなデザインの内部収納用ユニットです。押入れの内部にデッドスペースを作ることなくクローゼット化できるため、空間を有効に活用できます。棚板はズレにくい設計になっていて高さ調節もしやすく、「ハンガーパイプ」などのオプションも充実しています。
単に押入れをクローゼット化するだけでなく、おしゃれな押入れリフォームを考えている方におすすめです。
押入れのリフォームが済んだら、洋風の扉を付けるとよりクローゼット風になります。そこで注目していただきたいのが、『ハピア クローク収納 折戸ユニット』。この建材を採用することによって、押入れのクローゼット化は完成するでしょう。
下記の記事も併せてご覧ください。
⇒「クローゼット収納は棚のカスタマイズが大切! デッドスペースを有効活用しよう」
洋風の部屋が増えてきつつある今、押入れをクローゼットにしたい方は多いと思います。奥行きのある押入れは、おしゃれにリフォームすることでクローゼットに生まれ変わります。押入れをクローゼット化したい方は、リフォームにDAIKENの建材を利用して、ぜひ理想の収納空間を手に入れてください。
-
内部ユニット
フィティオシンプルで使いやすい
さらに詳しく(製品情報)
リーズナブルな内部ユニット -
ハピア クローク収納
折戸ユニットじゃばら式に開閉するクローゼット扉。
さらに詳しく(製品情報)
扉が左右にフルオープンするため、
大きなモノの出し入れに便利です。
こちらの記事もチェックしてみてください。
関連記事⇒「おうち時間はクローゼットの棚整理を! 現状にあわせた収納の見直しと、便利な棚リフォーム」
関連記事⇒「”クローゼット収納”は棚のカスタマイズが大切! デッドスペースを有効活用しよう」
公開日:2020.08.03 最終更新日:2024.06.26