オフィスデザインの事例5選│エリア別の設計ポイントは?
※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。
オフィスデザインとは、単に内装を美しく整える行為ではなく、企業の価値や働き方をオフィス空間として具現化する設計行為です。動線やインテリアの素材、設備構成などを総合的に設計することで、組織の生産性やブランドイメージにも良い影響をもたらします。 また近年は、ワークスタイルの多様化や人材確保の観点から、オフィス空間に求められる役割が高度化しています。
この記事では、建築設計の視点から、オフィスデザインの基本的な考え方とエリア別の設計ポイントを紹介します。
オフィスデザインの役割
オフィスデザインは、企業の価値観を空間として可視化し、組織の生産性やブランド力を高める設計要素の一つです。ここでは、オフィスデザインの役割について解説します。
●企業ブランディングの強化
オフィスは企業の理念や価値観を表現できる重要な場所です。エントランスやミーティングスペース、共用部などに企業カラーを使用したり、素材の統一感を持たせることで、来訪者に対して一貫したブランドイメージを伝えられます。
働く従業員にとっても、日常的に触れる空間が企業の姿勢を体現していることで、帰属意識(エンゲージメント)や誇りを感じやすくなります。家具什器や壁紙など内装材の質感やディテールへの配慮は、企業文化を静かに語る要素として機能します。
固定デスクを設けないフリーアドレスは、柔軟な働き方や部署を越えた交流を重視する企業姿勢を表し、変化を前向きに受け入れる文化を想起させます。カフェ風のカジュアルな雰囲気は自由な発想や意見交換を生み出し、上下関係にとらわれないフラットな組織風土を視覚的に伝えられるでしょう。無駄を省いたシンプルな空間は、合理性や信頼性を重視する企業文化を印象づけます。
オフィスブランディングはなぜ重要?基本の考え方と設計のポイント
●人材戦略への貢献
オフィスデザインを通した働きやすい環境づくりは、人材確保と定着率向上に寄与します。近年はウェルビーイングの観点から、照明環境や音環境、リフレッシュスペースの質が重視される傾向にあります。
ウェルビーイングとは、従業員の身体的・精神的・社会的な健康や幸福度のことです。従業員が心身ともに居心地良く快適に働ける空間は、生産性向上だけでなく企業に対する信頼感や愛着形成にも影響します。結果として、採用競争力の強化にもつながるでしょう。
●生産性の向上
業務内容に応じた空間構成は生産性を大きく左右します。集中が必要な業務には静かなワークプレイスを、コミュニケーションを促す場には遊び心のある造作家具や開放感のある空間を設けることで、働き方に適したオフィス環境を実現できます。
動線計画や色彩計画、視線の抜け方まで含めて設計することで、無意識のストレスを軽減し、創造性の発揮を後押しします。
オフィスデザインの決め方
オフィスデザインを成功させるには、企業の方向性と現場の実態を整理し、設計に反映させることが重要です。ここでは、オフィスデザインを決める際のポイントを解説します。
●ブランドをオフィスデザインに落とし込む
企業が持つ理念や世界観は、空間表現に落とし込むことで初めて共有されます。ロゴやブランドカラーを取り入れながら使用素材の質感を統一し、視覚的な一貫性を持たせることが重要です。
特にエントランスや会議室などの対外的な空間となる場所は、来訪者の目に留まりやすいためブランドイメージを明確に伝える設計が求められます。
●従業員へヒアリングした内容を設計に反映する
設計の初期段階でのヒアリングは、実態に即したオフィスづくりに欠かせません。業務内容や働き方を整理し、「誰が・どこで・何をするか」を明確にすることで、ABW(Activity Based Working)に対応した空間構成が可能です。現場の声をうまくオフィスデザインに取り入れられれば、従業員にとっても使いやすく、愛着の持てるオフィスになるでしょう。
●生産性を向上させる仕掛けを設ける
主動線と作業動線を分離して不要な交錯を避けることは、従業員の生産性向上に有効です。加えて、自然素材や植栽といったナチュラルな素材やグリーン要素を取り入れると、心理的なストレスを軽減し、創造性を引き出す効果も期待できます。意図的に交流が生まれるフリースペースを設け、部門を越えたコミュニケーションを促すのも、会社全体の生産性向上につながるでしょう。
【エリア別】オフィスデザインの設計ポイント
オフィスは各エリアで行う業務内容や用途に合わせて、デザインを設計することが大切です。エリア別に、オフィスデザインの設計ポイントを紹介します。
●エントランス
エントランスは企業の第一印象に影響する空間です。そのため、企業理念やブランドイメージを視覚的に伝えられるようデザインしましょう。床や壁に石調や金属調、木質系などの質感の高い素材を採用し、企業としての信頼感や安心感を訴求するのも一つの手です。
同時に、セキュリティの確保も欠かせません。受付システムの導入や動線計画により、来訪者が利用する場所と執務スペースを明確に分離することで、セキュリティと快適性を両立できます。来訪者が迷わず自然に移動できるスムーズな動線を設計することで、空間全体が洗練された印象になるでしょう。
オフィスエントランスの重要性とは?設計ポイントや注意点、施工事例
●執務スペース
執務スペースでは、企業の変化に対応できる柔軟性が求められます。そのため、将来的な人員の増減を見据えた配線計画や、レイアウト変更のしやすさを考慮しましょう。また、会話や騒音によって従業員の集中力が損なわれるのを軽減するため、吸音材などを活用して音環境をコントロールするのも効果的です。
●休憩スペース/リフレッシュエリア
休憩スペースは、従業員の心身をリフレッシュさせる重要な場所です。木質素材やファブリックを取り入れたオフィス家具を採用したり、観葉植物などを置いたりすることで、視覚的にも心理的にも落ち着きのある空間をつくりましょう。自然と人が集まりやすい配置にすることで、部署を超えたコミュニケーションの促進ができ、クリエイティブな発想にもつながります。
●会議室
会議室では、音環境の設計が重要です。遮音性能を確保することで、機密性の高い会話や商談などの情報漏洩リスクを抑えられます。壁やドア、コンセントボックス等の隙間を減らし、高い遮音性を持つ建材や防音ドアを採用するなどして音の漏れを防ぎましょう。
また、会議室内の会話は残響音をコントロールすると聞き取りやすくなります。吸音材を適切に配置することで会話の明瞭度が向上し、ストレスの少ない音環境を実現できます。
【DAIKEN】オフィスデザインの事例5選
ここでは、実際にDAIKENの製品が採用されたオフィスの事例を紹介します。デザインの参考としてお役立てください。
※製品は採用当時のものです。生産中止品も掲載されている場合があります。
●point 0 marunouchi/東京都
【採用製品】
音響調整部材:CORNER TONE(コーナートーン)
【採用製品】
吸音パネル:OFF TONE(オフトーン) マグネットパネルN
●くましろハウジングセンター/長野県
【採用製品】
天井造作材:グラビオルーバーUB
【採用製品】
壁材:グラビオエッジ
●太平洋精工株式会社 本社工場 ラウンジ/岐阜県
【採用製品】
吸音パネル:OFF TONE(オフトーン)(特注品)
●松本工業株式会社 新社屋/静岡県
【採用製品】
軒天井材:ダイライト軒天羽目板
天井材:グラビオ羽目板V
床材:コミュニケーションタフⅡ DW(地域産材対応突板)
【採用製品】
床材:コミュニケーションタフⅡ DW(地域産材対応突板)
●株式会社AQ Group 本社屋/埼玉県
※設計・施工業者様の発案・工夫により、施工されています。
【採用製品】
天井造作材:グラビオUS
オフィスデザインを通して企業の価値観を具現化しよう
オフィスデザインは単なる内装計画ではなく、企業の価値観を空間として具現化する重要なプロセスです。働く人の行動や心理を理解し、機能性とデザイン性を両立させることが、質の高いオフィスづくりにつながります。
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