オフィスランドスケープの注意点 やる気がでない従業員の士気をパーテーションで向上!

近年、注目されているオフィスランドスケープ。
欧米では昔から取り入れられているオフィスレイアウト手法の一つです。
本記事では、オフィスランドスケープの概要とメリット、デメリットを説明し、デメリットへの対策としてパーテーションの活用や音環境を向上させる建材についてご紹介します。
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・オフィスの壁にこだわるメリットは?壁材を選ぶポイント
オフィスランドスケープとは、どんなレイアウト?

オフィスランドスケープとは、仕切りとして低めのパーテーションや家具、観葉植物などを配置することで、ゆるやかにオフィス空間をゾーニングするドイツ発祥のレイアウト手法です。
壁などの固定された間仕切りをしない、開放的で風通しの良いオフィスにできる特徴があることから、近年では日本でも導入する企業が増えています。
オフィスランドスケープのメリット・デメリット

オフィスランドスケープには、明るく開放的なオフィスづくりができるだけではなく、以下の4つの実用的なメリットもあります。
(1)内装のコストを抑えられる
自由に移動できる簡易な間仕切りを使用するため、オフィスの新設やリニューアルで必要な内装のコストを抑えられます。
(2)柔軟にレイアウトを変更できる
低いパーテーションや植物などの間仕切りは移動が容易であるため、組織変更やプロジェクトの発足、感染対策などにあわせて、柔軟なレイアウト変更ができます。
(3)コミュニケーションが取りやすい
仕切りが低く周囲の社員と顔を合わせやすいため、社員間のコミュニケーションが取りやすくなります。
(4)フリーアドレスに対応しやすい
フリーアドレスとは、固定の席を設けず、社員が自分の好きな席で業務をするオフィスの運用方法です。オフィスランドスケープでは、仕切りが低く社員の居場所を把握しやすいため、フリーアドレスをスムーズに導入できます。
オフィスランドスケープには、前述したメリットがありますが、開放的なレイアウトゆえのデメリットもあります。主なデメリットとして、以下の2つが挙げられます。
(1)プライバシーや情報の保護がしづらい
話し声が周囲に聞こえやすいため、プライバシーや情報の保護が必要な業務を進めにくくなります。
(2)人や業務によってはパフォーマンスが低下する
周囲の話し声や雑音が聞こえやすかったり、人の動きや視線が気になりやすかったりするため、人や業務内容によっては、集中できない、やる気がでないといったケースがでてくる場合があります。
オフィスランドスケープのデメリットへの対策は?

オフィスランドスケープで生じるデメリットは、音や視線を防げる集中しやすいスペースを部分的に確保することで対処できます。
例えば、オフィス内の一角にパーテーションで囲った集中ブースを設置する方法があります。プライバシーや情報の保護が必要な業務を進める際に便利なだけでなく、周囲からの視線をシャットアウトしつつ雑音なども低減できますので、開放的な状態では仕事がしにくい、やる気がでないといった従業員のモチベーションを確保するためにも活用できます。
さらに、パーテーションに取り付けるだけで吸音性能を向上できる吸音パネルを導入すれば、ブース内の音環境を手軽に向上できます。また、ブースの設置に加えて、吸音性能のある天井材を導入すれば、オフィス内の音環境も向上できるでしょう。
企業のオフィスにおけるパーテーション活用については、下記の記事でもまとめていますので、こちらもチェックしてみてください。
⇒「パーテーションはオフィスに必要? 設置のメリット・デメリットと活用法」
⇒「リスキリングでDX化推進! オフィスでのパーテーション活用で人材育成に適した環境づくりを」
また、パーソナルスペースについては下記の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
⇒「パーソナルスペースとは ソーシャルディスタンスとの違いや、年齢・性別・関係性などを配慮した空間づくり」
オフィスランドスケープの導入を検討する際には、生産性やモチベーションの向上のためにも、事前に従業員からアンケート調査をし、要望を取り入れていくことで、会社全体で快適なオフィス環境づくりを目指してみてはいかがでしょうか。
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