DAIKEN History
ーDAIKENのキセキと輝くミライー

Technology[素材開発]1959〜

◎木質繊維板(インシュレーションボード)

資本金の25倍をかけた一大事業への進出

資本金の25倍をかけた一大事業への進出

20億円の巨費を投じ完成した岡山工場

葦の生い茂る広大な原野が、用地契約からわずか1年半で先端設備の工場群に生まれ変わった。

木材資材を無駄なく活用し、
環境経営への第一歩を踏み出す。

まさに果敢な挑戦と呼ぶにふさわしい。1957年、資本金8,000万円の弊社は、賭けに出た。設備資金だけでも20億円を要する一大事業への進出。しかも、その事業の主体は、わが国の建築業界初の”新建材“インシュレーションボードの生産・販売だった。
弊社の主力であった合板事業は、その生産には良質な原木が不可欠であったが、一方の木質繊維板は原木でなくウッドチップを原料とするので、廃材など木材資源を無駄なく活用することが可能。さらに弊社が着目したのは、当時としては画期的といえる近代的・合理的生産システムと、優れた品質・機能を備えた製品の将来性であった。
慎重に検討を重ねた結果、技術導入を決定したのは、アメリカのU.S.ウォールボード・マシナリー社の生産システムであった。このシステムの大きな特色は、同一設備で各種ボードを生産できる点にあった。この利点は、のちに鉱物質繊維板(ダイロートン)を導入する際にも発揮されることとなった。
工場用地は中国地方を中心に候補地を検討し、岡山県に決定。当初計画の約2倍におよぶ8万坪(26万4,000㎡)を、将来の事業拡張にも備えて取得した。現在も岡山工場ではインシュレーションボードが生産され、畳床、外壁下地材等、様々な用途へと広がっている。合板メーカーから総合建材メーカーへ、環境経営を基盤とする弊社の新たな歩みがここに始まったのである。

インシュレーションボードの原料となる木材チップ
インシュレーションボードの原料となる木材チップ
インシュレーションボード
インシュレーションボード

DAIKEN FLASH BACK

  • 特約店の軒先を飾ったダイケンボード看板

    特約店の軒先を飾ったダイケンボード看板

    1958年12月に作成された当初の看板。きめ細かいPR活動を展開し、市場開拓を強力に推進。木建ルートによる販売方法を本格的に機能させた。

  • 優れた性能を誇った吸音板「レギュラー」

    優れた性能を誇った吸音板「レギュラー」

    吸音・断熱・耐湿性に優れた初期の代表的製品で多くの新築ビルに採用された。

  • ボードの特性を活かし、畳を開発

    ボードの特性を活かし、畳を開発

    当時は軽量でコンクリート床にも直接敷けるという利点もあり、中高層マンションなどで大量に採用された。

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