
大理石とは? 御影石はどのような石材? 床のリフォームで人気の高性能な大理石調床材もご紹介!
※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。
美術館やホテルなどで使われる優雅な印象を持つ石材の床。見た目が美しく高級感が漂う大理石や御影石に憧れる方も多いと思います。しかし、実際にリフォームで住空間に取り入れるとしたら、どんな種類やメリット・デメリットがあるのか気になりますね。大理石とは?御影石とは?そして、これらの石はどのような性質を持っているのでしょうか。
そこで、今回は住まいの床に使われる石材を、具体例も挙げながら紹介していきます。
床材として使用されている石材の種類と特徴

高級ホテルやマンションの石床に使用される大理石は、石灰岩の一種で独特のマーブル模様と光沢、高級感あふれる質感などが特徴です。この石は外見の美しさで人気がありますが高価なのが難点で、石材の中では柔らかめで雨風や酸性雨に弱いため、建築用としては主に室内で使われています。

御影石は花崗岩(かこうがん)とも呼ばれる火成岩(マグマが冷え固まってできた岩)の一種で、定番のまだら模様をはじめとする多種多様な色柄を持った石材です。外見が美しい御影石は石材の中でも硬度が高めで、耐久性・耐水性に優れているため、時が経っても風化しにくいという特徴があります。また、墓石に使用されることでも知られる御影石は、場所を選ばないので建築用にも使われています。
一方、人工の石材には粉砕した天然大理石や、他の石材にセメントや樹脂を混ぜ固めた「人造大理石」、大理石の成分は含まれていないものの、人工樹脂を固めて大理石のような質感を持たせた「人工人工大理石」があります。

どちらも天然石で作った建材に比べてコストパフォーマンスが高く、耐水性に優れているので大理石の代用建材として幅広く取り入れられています。
石材床の良い点・注意したい点は?

石材の床は高級感のある見た目や独特の質感だけでなく、木の床などに比べて耐久性があり、摩耗による傷や凹みがつきにくいのがメリットです。ただし、金属などの重いものを落とすと割れてしまう可能性があり、工事を含めてコストの高いものが多いため、修復するとなると出費もかさんでしまいます。
また、どの石材もインテリア性の高さが大きな魅力で、中でも売れ筋の大理石やテラゾー(砕いた石にセメントなどを混ぜたもの)は、部屋の雰囲気に合わせて好みの色や質感を容易に選ぶことができます。ただし、石材の床は表面が冷たく、床暖房を導入しても温まるのに時間がかかるので、スリッパなどで足元を温かく保つための工夫が必要です。
大理石や御影石などの石床材使用にベストマッチな場所
大理石や御影石などの天然石には、高級感や美しさに目を見張るものがありますが、リフォームなどで使用する場所を間違えると、後悔することにもなりかねませんので、それぞれの石材に適した場所を覚えておきましょう。
【大理石】

大理石にはたくさんの穴が開いていて水を吸収しやすいため、「水がかり」の多い場所で床材として使うことはおすすめできません。また、大理石は気温が下がると冷たくなりますので、リビングや居室の床に使用する場合はカーペット等を敷きましょう。
【御影石】

・玄関の床
・玄関ポーチ
・室内の通路
・浴室
・洗面脱衣室
・トイレ
御影石は室内の床というより、玄関や玄関ポーチ、部屋の床の一部、洗面脱衣室やトイレなど、水がかりの可能性が高い場所に向いています。しかし、酸に弱い性質がありますので、掃除する際に酸性のものを取り扱う際は注意が必要ですね。
大理石や御影石は天然石なので欠点もありますが、その美しい外観には誰もが憧れることでしょう。大理石や御影石は部屋全体の床材として使用するだけでなく、部屋の一部やアクセントとして使うことでも高級感が演出されますので、使い方のポイントをしっかりと押さえたうえで挑戦してみてはいかがでしょうか。
テーブルや壁紙も! 大理石や御影石のデメリットを克服する石材調インテリア

前述したように天然の石材、大理石・御影石は高級感のあるデザインと耐久性の高さがメリットですが、コスト面や石の床独特の肌触りなどにデメリットを感じる場合もあります。
フローリングだけでなく、壁やテーブルなどその他のインテリアも大理石や御影石で統一したいと考えたときも、このデメリットが気になるところです。部屋全体を黒や白の大理石・御影石で仕上げようとするとかなり値が張ります。特に壁は垂直に石を立てる必要があり、面積も床に比べて広いので、フローリングを大理石や御影石にする以上のコスト高になる可能性が出てくるでしょう。
価格をできるだけ抑えつつ、大理石や御影石の美しい外観をインテリアに取り入れたいなら、石材の柄を忠実に再現したタイルや壁紙シートを使う方法がおすすめです。
例えば、壁をリフォームするなら大理石調のタイルを使う方法があります。タイルは本物の大理石に比べて価格が安いのが一般的です。
また大理石や御影石の柄がプリントされた壁紙シートを使う方法もあります。大理石・御影石の壁紙シートの価格は、クオリティが高いものから格安のものまで幅広いので、予算に合った製品を選びやすいですよ。また、貼って剥がせる壁紙シートなら、やり直しもしやすいので、手軽に大理石・御影石の壁を楽しめますね。借主に許可を取れれば、賃貸物件でも使用が可能な壁紙シートもあります。

大理石・御影石風の家具も高級感を引き立ててくれるでしょう。これらの家具は高級感がありつつもシンプルな外観をもつので、ダイニング、寝室、オフィス、どのようなインテリアにも似合います。大理石・御影石をテーブル素材として採用すれば、机上のアイテムがよく映えるのもポイントです。
前述したように自然の大理石素材には穴が多く、水がかかる場所には向いていませんが、化粧シートを使った大理石のテーブルなら耐水性がよく、傷がつきにくくなります。日々の食事・おやつで汚れやすいダイニングテーブル、ローテーブルでも、化粧シートで大理石風に仕上げられた製品なら、お手入れが簡単なので使い勝手が良いでしょう。
大理石や御影石のような高級感はそのまま! ヒヤッとせず床暖房も導入しやすい石目調化粧床材

大理石や御影石のような天然石材の床には憧れているけど、できれば使い勝手の良いものを採用したいという方のために、DAIKENでは大理石などの質感を再現した石目柄床材『ハピアフロア 石目柄Ⅱ(鏡面調仕上げ)』と、『ハピアフロア 石目柄Ⅱ(艶消し仕上げ)』をご用意しており、その本物のようにリアルな風合いは好評を博しています。他にも素材感のあるコンクリートやアイアン調の『ハピアフロア スクエア』もラインアップ。どちらも意匠性と暮らしの質を上げる機能性に優れており、自宅の床に取り入れれば快適で高級感のある部屋作りができます。それぞれの実例を挙げてご紹介しましょう。
まずは優雅な雰囲気で幅広い色柄を楽しめる『ハピアフロア 石目柄Ⅱ(鏡面調仕上げ)』。 白大理石の風合いで部屋を広く明るく見せる〈ホワイトオニキス柄〉や、大理石の中でも希少な黒大理石を彷彿とさせる〈グリジオコスタ柄〉など、好みの柄を選ぶことができます。
この『ハピアフロア 石目柄Ⅱ』だけでなく、DAIKENの床材は木質基材を使用しているため、天然の大理石や御影石のような石材独特のヒヤッとした感触がありません。
足元が冷えやすい水回りや家族の集まるリビングにも使用していただけます。

上記の画像はエレガントなヨーロッパ風スタイルに『ハピアフロア 石目柄Ⅱ(鏡面調仕上げ)』を取り入れた実例です。
明るく艶感のある大理石調の床が、光や照明を反射して部屋を明るく見せてくれます。また、ワックスがけも不要なのでお掃除の手間も軽減。床暖房を導入すればラグなどの敷物も必要ないため、見た目も気持ちもスッキリとした気分になれます。

石目調の床は清潔感があるのでトイレや洗面所などの水回りにもおすすめです。
上記のようなトレンド感のある<グリジオコスタ柄>なら、暗く見えがちな洗面所もエレガントモダンな雰囲気に。水濡れに配慮されていて汚れが落ちやすく、掃除がしやすいのも魅力です。
※鏡面調仕上げは、生活上の傷などが場合によっては目立ちやすくなります。

艶を抑えた質感が上品な「艶消しタイプ」は、光沢の高いものより傷や凹みが目立ちません。
上記の画像にある『ハピアフロア 石目柄Ⅱ(艶消し仕上げ)』は、暖かみのあるベージュカラーがお部屋に落ち着きを感じさせてくれる人気の柄。
幅広いインテリアに合わせやすく、汚れも目立ちにくいのが魅力です。

少し辛口の海外風インテリアがお好きな方には、コンクリ―トやアイアンなどのドライな素材感を表現した『ハピアフロア スクエア』もおすすめです。画像の『ハピアフロア スクエア』は、レトロな家具や小物を使ったヴィンテージスタイルのインテリアや、無機質感を演出したインダストリアルスタイルのインテリアとも相性抜群。大判のスクエア型デザインがお部屋にインパクトと力強さを与え、大理石調のタイプとはまた違った魅力を感じさせてくれます。
傷がつきにくく、プラスチックキャスターにも対応しています。
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公開日:2021.06.06 最終更新日:2024.11.20