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花粉を入れずに換気したい “24時間換気”は換気扇のフィルター掃除が大切!

花粉を入れずに換気したい “24時間換気”は換気扇のフィルター掃除が大切!

※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。



1年を通して何かしらの種類の花粉が飛んでいますが、スギやヒノキなどの花粉は例年2月後半から4月頃に飛散量のピークを迎えるといわれています。この時期は換気のためにを開けたくても、花粉が入ってくるので開けられないという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、健康で快適な生活を送るために大切な換気の必要性や、窓を開けなくても換気ができる“24時間換気システム”とフィルターのお手入れについて解説します。

花粉や虫も入れたくない! 24時間換気システム

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私たちの健康やリフレッシュのために、定期的な換気は欠かせません。新鮮な空気を取り込んで室内の結露やカビの発生などを防ぐことは、家の劣化を防ぐうえでもとても大切です。
従来の日本家屋は、密閉性が低く風通しの良い構造で自然に換気ができていました。しかし気密性の高い現代の住宅では、意識して定期的な換気をする必要があります。
花粉や虫を流入させずに新鮮な空気を取り込むには、どうしたらよいのでしょうか。

花粉の季節に窓を開けるのはNG?

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「外出先から帰宅したときは、服に付いた花粉を払ってから家に入る」「洗濯物は室内干しにする」など、花粉を室内に持ち込まないことは基本です。

2022年に環境省が発表した「花粉症環境保健マニュアル」によると、3LDKのマンション1戸で1時間換気をした場合、最盛期にはおよそ1,000万個もの花粉が屋内に流入するのだそうです。この数字を知ると窓を開けたくなくなりますよね。

花粉の多い時期にどうしても窓を開放したい場合は、花粉の飛散量が比較的少ない早朝や夜の時間帯に行いましょう。レースのカーテンを利用すると花粉の流入を4分の1程度まで減らすことができるため、カーテンを閉めたまま窓を10cm程度開けて換気するのがおすすめです。換気を行った後は部屋の掃除をしたり、定期的にカーテンの洗濯をしておきましょう。

しかし、それでも窓を開けたくないという方におすすめしたいのが、窓を開けずに部屋全体の空気を入れ替えられる“24時間換気システム”です。

参考:「花粉症環境保健マニュアル」(環境省)

24時間換気ってどんなもの? いろいろな種類があるってホント?

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2003年7月1日に建築基準法が改正されて以降、シックハウス症候群への対策のため、着工されるすべての新築建築物で24時間換気システムの設置が義務付けられました。24時間換気システムは、正常に稼働していれば、窓を開けなくても空気を1日中入れ替えられるというシステムです。

機械による換気は外の空気を取り込む“給気”と、室内の空気を外に送り出す“排気”の設備で構成されています。
24時間換気システムの場合、通常は居室内に設置された給気口から外気を取り込み、トイレや浴室などに設けられた排気口から汚れた空気を排出して空気を入れ替えます。この一連の流れを自動的に継続し続けるのが24時間換気システムで、換気の方式によって次の3つのタイプに分けられます。

・第1種換気方式:給気と排気をともに換気扇などの機械で強制的に行う
・第2種換気方式:給気だけを機械で行い、排気は排気口より自然に行う
・第3種換気方式:給気は給気口より自然に行い、排気は機械で行う

このうち、住宅で用いられる方式は、主に第1種換気方式と第3種換気方式です。給気と排気の両方を強制的に行う第1種換気方式は安定して空気を循環できますが、コストが高くなる可能性があります。
一方、排気のみを強制的に行う第3種換気方式は第1種換気方式よりも低コストですが、隙間から花粉が入ってきやすいという難点があります。

24時間換気システムの掃除とお手入れ ポイントと注意点とは

高性能な24時間換気システムを使用しても、お手入れをせずに換気をし続けていると、フィルターには花粉や埃、場合によっては虫なども付着し、やがて目詰まりを起こしてしまいます。埃などが付着した状態で使用すると換気風量が低下する原因にもなりますし、本体そのものが故障するおそれもあります。このため、24時間換気システムは掃除やフィルターの交換が欠かせません。

24時間換気システムを掃除する際には、いくつかのポイントと注意点があります。きれいなフィルターによる快適な空気環境を維持するため、定期的なお手入れを習慣づけましょう。

●取扱説明書をよく読む
まずは取扱説明書で適切な掃除方法を確認し、換気扇や換気口、フィルターのお手入れ方法を正しく理解することが大切です。

例えば、同じメーカーの24時間換気システムでも、水洗いのできるフィルターと水洗いのできないフィルターがあります。また、掃除機を使うと破損や機能低下につながるフィルターもあるので十分注意しましょう。
フィルターには2か月に1回など、機種によって適したお手入れの目安があります。目安に沿った頻度での掃除を心がけましょう。

●電源をオフにする
掃除を始める前に、24時間換気システムの電源は必ずオフにしましょう。電気が通っている状態で掃除をすると、感電やケガのリスクが高まるので大変危険です。

●お手入れ方法
カバーやフィルターを取り外し、埃は掃除機で吸い取ります。カバーやフィルター枠が汚れていれば中性洗剤を溶かしたぬるま湯(40℃以下)に浸した布で汚れを拭き取り、洗剤成分が残らないよう乾いた布でよく拭き取りましょう。

●24時間換気システムのフィルターを外せない場合
24時間換気システムの中には、自分ではフィルターが外せず掃除できない型もあります。しっかり掃除をしたいときは、専門業者に依頼しましょう。

●ダクトの掃除
第1種換気方式はダクトを流れた空気が部屋に入ってくる仕組みになっています。ダクトは24時間換気システムをいつも稼働させているので、フィルターのお手入れができていれば掃除の必要はありません。ただし、フィルターのお手入れを怠ってダクトが汚れてしまうと、個人で掃除することは難しくなります。

24時間換気システムのフィルター交換 ポイントと注意点

フィルターの掃除はお手入れの基本ですが、フィルターには使用期限があります。お手入れをしても汚れが落ちないフィルターや、使用期限が過ぎたフィルターは早めに交換しましょう。

換気口の形には丸型や四角型などがあり、合うフィルターの形や種類も様々です。24時間換気システムの取扱説明書にはフィルターの型番や、交換時の問い合わせ窓口などが記載されています。
自宅で採用している24時間換気システムを確認し、どのようなフィルターなら取り付けが可能か調べてみましょう。

また、24時間換気システムのフィルターには、様々な機能性を持つものがあります。花粉や虫の流入、臭気、PM2.5、騒音など、日常の困りごとや換気の目的に応じたフィルターを選べば生活がより快適になります。

24時間換気システムを選ぶ際は、フィルターのお手入れのしやすさや取り出しやすさにも注目してみてください。

高性能な24時間換気システム『エアスマート』で花粉対策を

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一口に24時間換気システムといってもいろいろな製品があり、選び方や使い方によっては花粉を家の中に入れてしまう可能性もあります。花粉の季節における換気に不安を感じる方におすすめしたいのが、DAIKENの24時間換気システム『エアスマート』です。

DAIKENの『エアスマート』は改正建築基準法に対応した換気設備で、第1種と第3種の換気方式それぞれに対応したタイプがあります。
新鮮な室外の空気を常に取り込むことで、燃焼式暖房使用時の不完全燃焼などを防ぐ効果も期待できます。また、第1種換気方式に対応した給気ファンに標準搭載されている高性能フィルターは、10μm(マイクロメートル)以上の粒子を97%以上キャッチ(質量法)しながら外気を取り入れることができます(※1)。

(※1)第3種換気方式は約75%捕集(質量法)
(※1)上記捕集率の数値はフィルターの性能試験に基づく性能であり、実機の性能とは異なります。室内で発生した微小粒子等は捕集できません。

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さらに、この製品は低騒音設計のため、運転音も静かで室内の空気を速やかに入れ替えられます。生活の中で発生するいやなニオイや湿気をトイレや脱衣室の排気ファンから排出し、爽やかな住環境をつくり出します。また、空気の通り道となるダクトがないノンダクト方式を採用しているため、ダクト方式に比べて設置工事やメンテナンスが簡単なのも魅力です。これなら花粉の季節でも安心して24時間換気システムをお使いいただけるのではないでしょうか。

交換用フィルターはDAIKENパーツショップでお求めいただけます。より長く安心してお使いできるよう、定期的なお手入れとフィルター交換を忘れないようにしましょう。

(※)お手入れやフィルター交換の際は、必ず換気扇の電源を切っておきましょう。また、作業をする際は手袋を着用してください。

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フィルターのお手入れや交換が簡単なのもうれしいポイントです。『エアスマート』給気ファンのフィルターは、スライドフィルターの枠を下に抜き出すだけで外せます。

さらに、別売オプションでPM2.5に対応(※2)した「微小粒子用フィルター」もご用意しています。2.0μm以上の粒子を約95%捕集(計数法)できるため、外気の汚れが気になる時期にお使いいただくとよいでしょう。
微小粒子用フィルター」は約6か月ごとに交換してください。

(※2)PM2.5とは2.5μm以下の微小粒子状物質の総称です。

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現在、24時間換気システムは多くの住居に設置されていますが、特に花粉の季節は安心して使用したいものです。自宅の換気システムに不安がある場合は、機器の交換も検討してみてはいかがでしょうか。
ファン搭載で高性能フィルター内蔵の第1種換気方式と、自然給気でコスト面にすぐれた第3種換気方式が用意されているDAIKENの24時間換気システム『エアスマート』なら、花粉や埃を排除しながら部屋に新鮮な空気を循環させることができます。興味がある方は、ぜひカタログで詳細をチェックしてください。

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DAIKENパーツショップ(交換用フィルター販売)
https://www.daiken.jp/service/

  • しかまのりこ
  • 監修者

    志鎌のり子(しかまのりこ)
    一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。

    日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。

    保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など

公開日:2020.01.22 最終更新日:2025.05.20

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