
花粉対策と換気。“24時間換気”は換気扇のフィルター掃除が大切!
今回は、そんな花粉の対策として24時間換気システムの紹介と、花粉の除去に重要な役割を果たすフィルターの選び方、さらにはお手入れの方法について紹介します。
住まいの花粉対策と24時間換気システム

花粉の季節に窓を開けるのはNG?

とはいえ、一日中窓を閉めたままでは、室内の空気のよどみなども気になりますよね。
花粉の季節にはできるだけ窓を開けない方がよいですが、花粉飛散の少ない早朝であれば、花粉流入量も少ないためおすすめです。また、窓を開けて換気する際の開け幅は10cm程度とし、レースのカーテンを利用することで花粉流入を4分の1程度まで減らすことができるとのことなので、試してみてはいかがでしょうか。そのように換気を行ったあとは、部屋の掃除とカーテンの定期的な洗濯を忘れないようにしましょう。
花粉の季節でも部屋全体の空気を健全に保つには「換気」は必要で、換気を怠るとカビ・ダニの発生を促し、二酸化炭素濃度の上昇により身体的に悪影響を及ぼす場合もあります。 そこで、部屋全体の空気環境を健全に保つための換気方法が「24時間換気システム」です。24時間換気システムは居室に設置された給気口から空気を取り入れ、トイレや浴室等の排気口から汚れた空気を排出する方式で、2003年以降の新築住宅への設置が法律で義務付けられています。ここで重要なのが、24時間換気システムに使用されているフィルターが花粉対策されているかということです。花粉無対策のフィルターであれば、花粉の季節は常時室内に花粉が流入する確率が高まります。
花粉時期の窓の開閉は適宜行うにしても、室内空気環境を快適に保つための24時間換気は必須なので、機器及びフィルターには花粉対策商品を採用することがベターといえるでしょう。
伝統的な日本家屋は密閉性が低く、風通しの良い構造になっていましたが、気密性が高い現代の住宅は意図的な換気が必要です。2003年に建築基準法が改正されてからはシックハウス症候群への対策のため、着工されるすべての住宅に24時間換気システムを設けることが義務づけられました。つまり、家屋内の空気は入れ替えが一日中行われていることになります。しかし、換気扇から花粉が入ってくる可能性はないのでしょうか? 少し不安になる方もいるでしょう。
24時間換気ってどんなもの? いろんな種類があるってホント?

まず、換気設備について簡単に説明しておきましょう。機械による換気は室内の空気を外に送り出す「排気」と、外の空気を取り込む「給気」の設備で構成されています。排気と給気を一体化させた換気扇もありますが、現在の一般的な住宅には壁などに排気用のファンとは別の給気口が設けられています。
24時間換気システムというのは、洗面所や居室内に設置された給気口から外気を取り込み、トイレなどに設けられた排気口から汚れた空気を排出して、家中の空気を入れ替え続けるシステムのことで、その名称通り、こうした一連の流れを自動的に継続します。24時間換気システムは換気の方式により、次の3タイプに分けられます。
・第1種換気方式:排気と給気ともに換気扇などの機械で強制的に行う
・第2種換気方式:給気だけを機械で行い、排気は排気口より自然に行う
・第3種換気方式:給気は給気口より自然に行い、排気は機械で行う
このうち、主に住宅の24時間換気システムとして用いられる方式は第1種と第3種です。排気と給気の両方を強制的に行う第1種換気は、安定的に空気を循環させることができますが、コストが高くなりがちです。一方、排気のみを強制で行う第3種換気は、第1種よりも低コストですが、花粉対策にはやや不利な面があります。
換気扇フィルターをお手入れして花粉対策を万全に

花粉対策に配慮した換気にも換気扇フィルターのお手入れがとても重要です。
フィルターの掃除は換気扇をお手入れする時の基本です。2カ月に1度を目安に掃除機でフィルターについたホコリを吸い取り、グリル(フィルター枠)の汚れを40℃以下のぬるま湯で拭き取りましょう。また、フィルターの交換も定期的に行います。
交換の目安は1年ですが、汚れが落ちなかったり、使用期限が過ぎたりしているフィルターは早めに交換しましょう。
きれいな換気扇フィルターで換気を行うことは、花粉対策をするうえでとても重要な要素です。お手入れの頻度が高いため、24時間換気システムを選ぶ際は、フィルターの取り出しやすさにも注目してください。
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高性能な24時間換気システム『エアスマート』で花粉対策を


DAIKENの『エアスマート』は改正建築基準法に対応した換気設備で、第1種と第3種換気タイプがあります。
新鮮な室外の空気を常に取り込むことで、燃焼式暖房の不完全燃焼を防ぐ効果が期待できます。また、第1種換気方式に対応した給気ファンの全機種には高性能フィルターが内蔵されていて、10μm以上の花粉や粉じんなどの粒子を約97%カット(質量法)しながら外気を取り入れることができます((※1) 第3種換気方式は75%カット)。

これなら花粉症の方も安心して24時間換気システムをお使いいただけると思います。交換用フィルターは DAIKENパーツショップでお求めいただけます。『エアスマート』の性能を効果的に発揮させるため、定期的なお手入れとフィルター交換を忘れないようにしましょう。
※お手入れやフィルター交換の際は、必ず換気扇の電源を切っておきましょう。また、作業する際は手袋を着用してください。

さらに、別売オプションでPM2.5に対応(※2)した「微小粒子用フィルター(※3)」も用意されていて、こちらを設置すると2.0μm以上の粒子を約95%捕集(計数法)することができます。ただ、「微小粒子用フィルター」は微小粒子を捕集するためお手入れできず、約6ヵ月ごとに交換する必要があります。例年3〜5月頃のPM2.5濃度が上昇傾向にある時期などに使用すると良いでしょう。

ファン搭載で高性能フィルター内蔵の第1種換気方式と、自然給気でコスト面に優れた第3種換気方式が用意されている、DAIKENの24時間換気システム『エアスマート』なら、花粉やホコリを排除して部屋の空気を新鮮に保つことができます。興味がある方は、ぜひカタログで詳細をチェックしてみてください。

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換気システム
https://www.daiken.jp/service/
(※1)上記捕集率の数値は、フィルターの性能試験に基づく性能であり、実機の性能とは異なります。室内で発生した微小粒子等は捕集できません。
(※2)PM2.5とは2.5μm以下の微小粒子状物質の総称です。
(※3)このフィルターでは0.3μm未満の微小粒子状物質については、除去の確認ができていません。また空気中の有害物質の全てを除去できるものではありません。
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公開日:2020.01.22 最終更新日:2024.09.27