天井の点検口は必要? 部屋の防音に配慮するなら点検口や換気口、開口部にも対策を
天井の点検口はどのような役割をもっているのでしょうか。天井裏など見えないところにある配線や配管の状態や、換気扇本体などの点検をする際に入り口となる部分であり、大切な役割をもっているといえます。バスルームに点検口を設けている場合は多々ありますが、他の部屋の天井にも適切に設置して設備点検のための場所を作っておくことをおすすめします。また、部屋からの音漏れに配慮するなら点検口にも対策が必要です。リフォームする際にはDAIKENの天井点検口「遮音タイプ」を採用してみてはいかがでしょうか。
今回は天井点検口について解説します。
天井などにある「蓋」あれは何のためにある?
部屋やお風呂場の天井などにある開けられそうな蓋がありますが、それらは一般的に「点検口」といい、水周りや配管付近に設置することが多く、それぞれ設置場所により役割も異なります。
【点検口の種類とその役割】
・天井点検口
天井裏など見えないところにある配管の状態や、換気扇本体などの点検をする際のメンテナンス用
・ユニットバス点検口
ユニットバスの換気ダクト配管や電気配線などのメンテナンス用
・壁と床下点検口
床下点検口は床下を通る給排水管配管メンテナンス用として、壁は上下階配管(特にマンション)メンテナンス用
・キッチン点検口
キッチン床などにある点検口はキッチン用給排水配管メンテナンス用
天井点検口は主に天井裏の配管等メンテナンス用として設置されており、配管が通らない居室には設けることはあまりありません。ユニットバスの天井には必ず配管点検用の点検口があり、蓋の大きさは約45cm角程度です。また、給排水管が密集するキッチン内部や床下などに配管メンテナンス用として点検口が設けられています。さらに戸建住宅では見かけませんが、分譲・賃貸マンションの壁に点検口が設けられており、上階や下階とつながる排水管メンテナンス用として使用されています。
住居の天井裏や床下は仕上げで必ず塞がれており、そのままの状態だと内部でトラブルがあった際に対応が難しくなるため、各所に点検口が設置されているのです。
点検口は必要?
配管チェック用に設けられる点検口ですが、実は点検口は住宅に設置する義務はありません。(長期優良住宅やフラット35を利用した建物の場合などでは設置義務あり)
ただし、マンション・戸建てに限らず点検口は住宅を安全に保つためには必要なものであり、点検口がないと住宅診断やメンテナンスで天井や床の状態を確認する場合、一部を破壊しなければならない場合もあるため、必要に応じ点検口が設けられているというわけですね。
天井裏配管メンテナンス用には天井点検口が必要であり、マンションでは上下階の配管が通るパイプシャフトの壁面にはメンテナンス用として点検口が必要であることを認識しておきましょう。
天井裏や床下を目視で確認できることが配管検査の条件となるため、点検口が必要になるので、個人的な理由で点検口を撤去することはNGです。また、メンテナンス用の点検口は設ければどこでも良いというわけでなく、配管付近や常時開放(物を置かない場所)されている場所に設置することが大切です。
点検口からの音漏れを防ぐ、遮音タイプの天井点検口も!
配管メンテナンス用として点検口が必要であることは理解できたけど、音漏れが気になるという方も多いことでしょう。必要とはいえ天井に穴をあけるわけですから、何の対策もしないと上階からの音の侵入や部屋からの音漏れは少なからず起こります。
そこで、部屋からの音漏れが気になる場合は、遮音タイプの天井点検口を採用するという方法があります。DAIKENの『天井点検口「遮音タイプ」』なら、各部に気密性を高める気密パッキンを設置しており、遮音性能と高い気密性能を実現できます。
また、点検口の内枠の脱落を防止する金具や、不意に全開にならないための落下防止ワイヤーなどの安全性にも配慮しています。リフォームの内容によっては現在、点検口の無い場所に点検口が必要になるケースもあるので、新たに天井を開口する場合や、“音”に配慮した部屋づくりをするならDAIKENの『天井点検口 遮音タイプ』を検討してみてはいかがでしょうか。
DAIKENの『天井点検口 遮音タイプ』は戸建住宅やマンション向けに2種のサイズ・遮音性能の製品を品揃えしています。60cm角サイズの製品はメンテナンスの際、人が容易に通り抜けできるサイズとなっています。
戸建住宅であれば住んでいるのは家族だけですから「音」の問題は大きくならない可能性もありますが、マンションは上下階、隣は第三者が居住していますので、遮音に対して、十分な配慮も必要になるでしょう。
天井点検口の遮音対策として、DAIKENの『天井点検口 遮音タイプ』の採用をおすすめします。