
“腰壁”フォームで洋館風の重厚な高級感をプラス! 風格ある 雰囲気を楽しめるおしゃれな部屋に住みたい(幼い頃からの夢実現シリーズ Vol.1)
※掲載している画像は、記事の内容をわかりやすくするイメージであり、実在する製品や実現するものとは異なる場合があります。
洋画に出てくるレトロな洋館や優雅な部屋によく登場するのが、壁の下部や腰の高さほどまである別素材の壁材“腰壁(こしかべ)”です。この腰壁がどのような理由で張られているかご存知でしょうか?
今回は、腰壁の魅力と、その具体的なメリットについて紹介します。また、DAIKENが展開しているイメージや用途別の各種腰壁もご紹介します。
おしゃれなインテリアづくりに使える腰壁とは?

腰壁とは「主に床上から大人の腰の高さ程度までに張られた壁」のことで腰板と呼ばれることもあります。腰壁は一般的に床から90〜120cmの部分を上部の壁と異なる柄や仕上げで施工します。
腰壁のルーツは中世ヨーロッパといわれており、もともとは壁を保護する目的でつくられました。現代でも欧米では家の中で靴を脱がないので、汚れやすい壁の下部を保護する仕上げとして、あるいは壁面のアクセントとして施工されています。
日本では西洋建築が広まった明治〜昭和初期の建築物に腰壁がよく見られます。現代でもホテルや洋館をはじめ、会社の社長室や会議室などに採用されていて、一般住宅でも腰壁のある家は珍しくありません。
洋館に憧れるあなたに“腰壁”のすすめー腰壁のメリット

(※)写真はイメージです。
壁に腰壁を設置するメリットは、見た目だけでなく機能面でもいろいろあります。そのいくつかをご紹介しましょう。
●汚れや傷の防止になる
壁で汚れやすく、傷付きやすいのは、主に腰から下の部分です。家具を移動させるときにぶつけたり、掃除機などがぶつかったり、ペットを飼っている場合は壁紙に傷がたくさん付いてしまうなど、様々な理由がありますが、腰壁があれば壁の下部分を保護することができます。もともと壁紙に傷や汚れが付いている場合でも、その上に腰壁をかぶせれば汚れを隠すこともできます。
●おしゃれなインテリアづくりに活かせる
腰壁を付けると壁の見え方が大きく変わるため、変化に乏しい壁のデザインにアクセントが生まれます。腰壁によって重厚感が得られるだけでなく見た目のインパクトも大きくなるため、なんとなくのっぺりとした印象になりがちな廊下やリビングの壁にも視覚的なメリハリが生まれます。
一口に腰壁といっても、様々な種類があります。クラシカルな装飾が施された腰壁は空間を上質に仕上げてくれますし、木目柄を強調した腰壁は洋室だけでなく和室にも合いますし、部屋のグレードアップにも腰壁は大きく貢献します。
自宅に腰壁を導入しよう!
自宅に腰壁の導入を検討する場合、どのような基準で選べばよいのでしょうか。
クラシカルな洋風の部屋に合わせる場合は、装飾性の高い腰壁がおすすめです。DAIKENのデザイン腰壁『システリアパネル 10型/20型』は、格調高い彫り模様が施された腰壁で、洋館のように重厚な高級感をプラスできます。

『システリアパネル 20型(框パネル)』
意匠のバリエーションは、美しい曲線が優雅な「10型(陣笠パネル)」と、スクエアな彫り模様の「20型(框パネル)」、彫りのない「ジョイントパネル」の3タイプがあります。ホワイト系からブラウン系まで5つの色柄を取り揃えていますので、壁紙の色や家具、床に合わせたインテリアを演出できます。

『システリアパネル 10型(陣笠パネル)』

逆にあまり主張し過ぎないほうがよいという場合なら、フラットでシンプルなデザインの『システリアパネル フラット型W』はいかがでしょうか。シンプルでありながら高級感を漂わせる腰壁は、ナチュラルなインテリアだけでなく、モダン系のインテリアとも相性抜群です。

『システリアパネル フラット型W』

また、おしゃれなカフェ風やカントリー調のテイストにしたいとお考えの方におすすめなのは、『システリアパネル』や『スタイルアート ベーシックタイプ』の白い板張り調の腰壁です。淡い色調の壁紙に合わせれば、シンプルで優しい雰囲気に仕上がります。
洋風・和風どちらがお好み? ペットの引っかき傷に強い腰壁も

(※)写真はイメージです。
腰壁は西洋住宅だけのものではありません。実は日本の伝統建築にも古くから腰壁が存在しています。日本の建築物に用いられてきた腰壁は、漆喰や土壁を保護するためにつくられました。現在も残る神社や寺院、お城、町屋などで塀の下部に板が貼られた壁を見たことのある方も多いのではないでしょうか。
DAIKENでは和風建築にぴったりの腰壁も展開しています。

『システリアパネル スギ』は杉の天然木を使った製品です。表面を丹念に磨いて年輪を浮かび上がらせる“うづくり仕上げ”が施されており、昔ながらの和風建築にも和モダンな空間にもマッチします。腰壁を張ることが高級感と和の風格を演出するのに一役買ってくれるでしょう。
さらに、ペットを室内で飼っている方向けの腰壁もあります。犬や猫を飼っていると壁の汚れや傷が気になりますよね。特に猫を飼っている方にとって大きな悩みの種となるのが引っかき傷です。躾をしていても、気づいたら壁が傷だらけ…という飼い主さんもいらっしゃるでしょう。また、犬も壁紙をかじったり引っかいたりして、いたずらをしてしまうことがあります。

『そんな愛猫家・愛犬家には傷が付きにくい特殊強化化粧シートを採用した壁材『スタイルアートハードタイプ』がおすすめです。この製品は巾木の下側に樹脂パッキンが取り付けられており、毛や埃が挟まりにくい仕様になっていますので、お掃除の手間がぐっと楽になります。家族の一員であるペットと一緒に暮らす生活を思い切り楽しむ一方で、お部屋の見栄えも大事にしたいという方にはぜひお選びいただきたい壁材です。

(※)傷がつきにくい表面化粧仕上げになっていますが、「ツメとぎ用」としては使用できません。
まとめ
腰壁を設置すると部屋のイメージが大きく変わって高級感が加わります。また、腰壁には傷や汚れから壁を守る役割もあります。壁紙の上から張るだけで簡単に施工できる製品も多いので、壁を修復するという考えだけでなく、インテリアイメージを広げる観点からも腰壁の採用を検討してみてはいかがでしょうか。DAIKENでは部屋の様式や用途に合わせた腰壁を各種取り揃えています。ぜひ参考にしてください。
●本記事に関連する製品
・システリアパネル 10型/20型
・システリアパネル フラット型W
・システリアパネル スギ
・スタイルアート ハードタイプ
・スタイルアート ベーシックタイプ
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監修者
志鎌のり子(しかまのりこ)
一般社団法人日本模様替え協会 理事/COLLINO一級建築士事務所代表。日本女子大学住居学科卒業、五洋建設でマンション・ビルの設計監理/内装デザインを10年担当。その後、日本ERIにて住宅検査など10年担当、設計・検査・審査した住戸数は延べ5,000件以上にのぼる。現在は部屋を「機能による空間分け」「動線」「収納」の観点から模様替えする独自のメソッドにより、機能的な部屋づくり/仕組みづくりなどを提案。書籍「家具配置のルール」のほかSUUMO、AERAwithKids、建築知識ビルダーズ、住まいの設計など著書多数。
保有資格:模様替えアドバイザー 一級建築士 建築基準適合判定資格者 住宅性能評価員 建物耐震診断士 フラット35適合証明検査員 など
公開日:2020.04.12 最終更新日:2025.05.20