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生産性をあげるには温度と湿度が重要! 学校での授業をより効果的にするには

学校で行われる授業をより効果的にするには、教室内の温度や湿度など、室内環境も重要な要素となります。教室が蒸し暑かったり寒かったりすれば、子どもたちの勉強に対する集中力や思考力が低下するのは火を見るよりも明らかですよね。
では、人が快適に過ごせるのはどれくらいの温度や湿度なのでしょうか。そして、教室の理想的な環境を整えるにはどのような方法があるのでしょうか。

勉強に集中しやすい、生産性の上がる室温とは?

生産性

実際、教室の室温は何度ぐらいがベストなのでしょう。
室内の温度変化による生産性への影響を調査した研究はいくつもあり、温度と生産性には関連性があることがわかっています。
一例として、ヘルシンキ工科大学とローレンス・バークレー国立研究所の共同研究をご紹介しましょう。この研究では、室温と生産性の関連性について調べており、室温が21〜22℃になるまでは生産性が上昇し、23〜24℃以上になると生産性が下がりはじめるという結果が出ています。そして、この研究で最も生産性が高かったのは約22℃だったということです。
この結果を参考に、教室内の温度を調整すれば、子どもたちは勉強に集中しやすく、生産性の高い授業にすることができるかもしれません。

湿度はどれぐらいが望ましい?

生産性

それでは、湿度に関してはどれぐらいの数値が適切なのでしょうか。
まず、文部科学省が学校保健安全法に基づいて定めた「学校環境衛生管理マニュアル」を見てみましょう。この資料によると、教室等の環境では温度が17℃以上28℃以下、相対湿度が30%以上80%以下であることが望ましいとされています。なお、人が快適と感じる相対湿度は40〜70%と言われており、学校環境生成基準と概ね一致します。

相対湿度が70%以上になると、じめじめとした不快感が増し、教室内にいる子どもたちの集中力も妨げられる可能性が高くなります。さらに湿度が高くなれば、結露やカビ、ダニが発生しやすくなり、不衛生な環境になってしまいます。児童たちの中には、カビやダニにアレルギーを持つ子がいる可能性もありますので、教室の環境はできるだけクリーンにしておきたいものです。

また、室内の湿度が高いと汗が蒸発しにくくなります。汗による体温調節機能が阻害されると、熱中症の危険性も高まっていきます。

それなら、湿度が低ければ良いのかと言えば、必ずしもそうではありません。湿度が低すぎる場合も人体に悪影響を及ぼします。相対湿度40%以下の環境では、空気がカラカラに乾燥した状態となります。そうなれば肌荒れや喉・鼻の痛みを訴える子も出てくるでしょう。また、乾燥した教室はウイルスが繁殖しやすくなったり、アレルギー疾患を引き起こしやすくなったりと、様々な問題が起こる可能性があります。

子どもたちが勉強に集中できる環境を整えるには、乾燥しすぎることもじめじめすることもない適切な湿度を保つことが重要です。

生産性

勉強の生産性を上げるには教室の環境が重要

生産性

勉強や仕事を効率的に進め、生産性を上げていくための室内環境としては、温度が約22度、湿度が40〜70%の間に保つことが望ましいと言えます。温度と湿度をコントロールして適切な状態を保ち、教室の快適な環境づくりを目指しましょう。

温度や湿度はこまめな換気に加え、エアコン・除湿器などを併用することで調整できますが、多忙な教師が常に温度や湿度をチェックするのは無理があります。

常にチェックをしなくても、適切な温度や湿度に調節してくれる、調湿機能を持った建材があります。天井材や壁材などに調湿機能を備えたものがあり、教室内に設置するだけで湿気が多い時は水分を吸収し、湿度が低い時はため込んだ湿気を放出してくれます。湿度が高い時、低い時どちらでも活躍するので、教室の湿度を快適な状態に保つのにとても便利です。

また、シックハウスの原因になるホルムアルデヒド(毒性の強い有機化合物の一種)を無害化する建材もあります。ホルムアルデヒドは空気中の水分に溶けやすいという性質があるため、湿気の多い教室ではホルムアルデヒドの濃度も高い可能性があります。ホルムアルデヒドを吸着し、無害化する建材を使えば、より高度なアレルギー対策となるでしょう。

教室に取り入れるだけで、常に快適な環境をもたらしてくれる調湿建材。子どもたちが勉強に集中できるように、学校施設を設計する際には導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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