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湿気対策で快適に! 湿度が高い雨の日を健康的に過ごす方法

湿度が高い日、特にじめじめとした雨の日は不快感がつのり、気持ちも沈みがちです。さらに、湿度は気分だけではなく体調にも影響を及ぼすことがあります。そのため、体温調節機能が低下している高齢者は特に注意する必要があります。

湿度が高いとどうして体調に影響が出ることがあるのでしょうか。そして、その対処法にはどのようなものがあるのでしょうか。高齢者施設において、人が快適に感じる湿度環境を維持するにはどうすればよいのか考えていきましょう。

湿度が高い時はどのように過ごすのが良い?

日本は、夏が高温多湿、冬は低温低湿の傾向があります。
東京では、2020年の年間平均気温が16.5度、年間平均湿度が71%となっていますが、7月の平均湿度は89%に達するなど夏は非常に湿度が高く、じめじめとした蒸し暑さに大きく影響しています。

人は湿度が高い状況下では、気温以上に暑さや息苦しさを感じます。熱帯地方出身の外国人でさえ、母国よりも過ごしにくいと感じているのが日本の夏。実際、日本の梅雨から夏にかけての湿度は、熱帯地方を超えることもあります。

このように湿度が高い時期がある日本において、体調を崩さないためにはどのような対処をしたらよいのでしょうか。
室内で過ごす場合は、こまめに換気を行うのが基本的な対処法です。特に対角線上にある2箇所の窓を開けると空気の通り道ができ、部屋全体を効率的に換気することができます。また、エアコンや除湿器を使うと窓が少ない部屋でも湿度を下げることができます。
湿気の高い環境は、熱中症の原因になります。外出時は、日傘や帽子などで暑さ対策をしましょう。ペットボトルや水筒を必ず携帯し、こまめな水分補給を行うことも忘れてはいけません。

そもそも湿度って何? どんな影響があるの?

湿気対策

湿度とはそもそも何なのでしょうか。
空気が含むことのできる水蒸気の量は決まっています。その限界量に対して「どれだけの水蒸気が空中に存在しているのか」を表しているのが湿度(相対湿度)です。湿度100%になり限界量を超えてしまうと、水蒸気は水になって空気中からあふれてきます。これが結露です。
湿度70%は、後30%しか空気中に水蒸気を含めない状態のことなのです。

気温が低くても湿度が高いと、体感温度は高くなります。多湿の環境下では、汗が蒸発しづらくなるからです。汗には空気中へ熱を放散させる役割がありますが、湿度が高いとこの機能が弱まってしまい、熱中症などを引き起こす原因になります。発汗機能が低下している高齢者はさらに危険度が増しますので、温度管理と併せて湿度管理に気を配ることも重要です。

多湿によってアレルゲンが増加するのも問題です。湿度の高い場所にはカビが発生しますし、ダニはカビを好物としているため、カビが繁殖している場所にはダニも発生しやすい傾向があります。
また、多湿な状態はホルムアルデヒドの空気中濃度にも影響を与えると言われています。シックハウス症候群の原因物質の一つであるホルムアルデヒドは、家具や建築資材に使われる接着剤などに含まれる化学物質です。ホルムアルデヒドは水溶性で、空気中の水分(湿気)に溶けやすいという性質を持っているため、居室内の湿度が高くなるとホルムアルデヒドの空気中濃度も高くなっている可能性があるのです。

では、湿度はできるだけ低い方が良いのでしょうか。実は、湿度が低すぎるのも良くありません。乾燥状態の低湿度環境は、肌荒れやインフルエンザウイルスの繁殖を助長するなど、様々な問題の原因となります。
人が快適に過ごせる湿度は、40〜70%といわれています。高すぎず、低すぎず、湿度を適切な範囲に保つことが重要です。

●快適な湿度環境

湿気対策

知っておきたい部屋の湿気対策、調湿建材とは

湿気対策

人が快適に過ごせる湿度を維持するためには、換気やエアコン、除湿器の活用が有効です。しかし、忙しい中でこまめな換気を忘れがちになってしまうこともあるでしょうし、エアコンや除湿器は便利ですが、電気代が気になってあまり利用しないというのでは意味がありません。

そこでおすすめしたいのが、天井や壁に用いられる調湿建材です。調湿建材は湿度が高い時には湿気を吸収し、逆に湿度が低い時には湿気を放出する機能を持っているため、室内空間を快適な状態に保つのに役立ちます。さらに、調湿建材の中には人体に有害なホルムアルデヒドを吸着する機能を併せ持つものもあり、施設利用者の健康維持のためにも導入を検討してはいかがでしょうか。

湿度は、高くても低くても人体に悪影響を及ぼす可能性があります。
特に体温調節機能が低下している高齢者が集まる施設においては、湿気対策を充分に行って、快適な生活空間の維持に努めることが重要です。

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