学校の校庭における雑草対策 除草剤を使用せずに敷地内の美観を維持するには

学校の校庭

学校の敷地内には、雑草が生えるスペースがいくつもあります。気づかずに放置してしまいがちですが、何もしなければ様々な問題が生じてきます。しかも、一度取り除いてもすぐに雑草は伸びてくるため頭の痛いところです。
そこで今回は学校敷地内での雑草対策についてご紹介します。

雑草を放置するデメリット

学校の校庭

学校の敷地内に雑草を放置すると、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
まず、害虫が発生しやすくなります。雑草の生い茂った場所は害虫にとって非常に暮らしやすい場所であり、身を隠すにも好都合です。そのため、子どもたちが害虫に刺されてしまう……というような事故発生のリスクを抱えてしまうことになります。
また、雑草が増えると、本来その場所で育てていた花や樹木に十分な栄養が行き届かなくなります。
さらに、学校敷地の周囲に雑草が生い茂ってしまうと、放火などの犯罪のターゲットになったり、犬や猫の糞便の放置やごみの不法投棄を誘発してしまう場合もあります。

なにより、雑草が生え放題の学校は明らかに見栄えが悪く、訪問者にも「だらしない学校」という印象を与えます。地域住民や保護者との信頼関係構築が重要である学校にとって、雑草の放置は大きなデメリットといえます。

雑草対策は意外と大変?

学校の校庭

雑草対策の基本は、今も昔も草むしりです。生徒や保護者に協力してもらい、定期的に草むしりに取り組んでいる学校もあるでしょう。しかし、雑草の成長は非常に早いものです。年に数回の草むしりでは、追いつかないほどです。
1つの敷地内には多種多様な雑草が混在しているものです。種類によって発芽時期が異なるため、除草のベストタイミングもずれてきます。すなわち、雑草に合わせて1年を通した草むしりの計画が必要になることもあるのです。

除草剤を使えば、雑草をなくす労力は少なくて済みます。しかし、除草剤は使用方法を誤ると健康に害を及ぼします。たくさんの子どもたちがいる環境では、除草剤は厳重に管理しなければなりません。また、除草剤の安全性を懸念する保護者や近隣住民もいるため、学校では簡単に使用できない側面もあります。

もっと簡単な除草方法として、「塩をまくと雑草が生えなくなる」という話を聞いたことがある人もいるかもしれません。塩、つまり塩化ナトリウムが雑草の水分を奪う仕組みを利用した方法です。しかし、除草に塩を使うことはおすすめできません。塩をまかれた土壌は大きなダメージを受け、半永久的に雑草だけでなく野菜も花も育たない場所になってしまうことに加え、雨などで塩分が流出すると、周辺家屋の畑や花壇、コンクリートなどにも悪影響を及ぼす恐れがあるのです。

面倒な草むしりから解放! 便利な防草シート

学校の校庭

学校での雑草対策には、安全性が高く、効率の良い除草方法を選ぶ必要があります。そこで、注目したいのが防草シートを使った対策です。
植物の成長には、日光による光合成が不可欠です。この日光を遮ることで雑草の光合成を抑制し、成長を阻害するのが防草シートの役割。防草シートを使えば、面倒な草刈りや草むしりにかかる労力を大幅に低減できるでしょう。
ただし、防草シートにもいろいろな種類があります。
耐久性の低い素材を使った製品は、雑草のパワフルな力に負けてしまい、下から突き上げられてボロボロになってしまうことがあります。そのため、何度もシート設置作業を繰り返さなければならず、コストも労力もかさみます。さらに遮光率の低い防草シートでは、日光がシートの下の雑草まで届いてしまうので繁殖を防ぐことができません。防草シートを選ぶ際は、シートの耐久性と遮光率の高いものを選ぶようにしましょう。
加えて、透水性のチェックも重要です。防草シートの上に水溜まりができると、泥の発生源になり、泥の中に雑草の種子が落ちればシートの上で発芽してしまいます。これでは防草シートの意味がありません。
透水性の高いシートは、雨水を下に透します。そのため、水がシートの上に溜まることがないというメリットがあります。シートの下の土壌が乾いてしまう心配もありません。

学校に設置する防草シートを選ぶには、耐久性、遮光率、透水性などを基準に製品を比較してみてください。

また、建物の顔であるアプローチについて、下記の記事で詳しくご紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
「家のアプローチとは何のこと? 来訪者の第一印象を左右する“建物の顔”にこだわりを」

高齢者施設における花壇と雑草対策については下記の記事でまとめていますので、こちらもご確認ください。
「おしゃれな花壇の作り方 施設利用者の心身に良い効果をもたらす園芸療法と雑草対策にも注目」

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