フードコート・飲食店は商業施設の集客の目玉! 繁盛店誘致の際に選ばれる施設づくり

フードコート

近年、多くの商業施設に飲食店専門フロアやフードコートといった飲食系を中心とするテナントの出店が増えています。ここ数年で大手アパレルの専門店や外資系ファストファッションが衣料品の売上げ低迷などによって続々と閉店・撤退する中、フードテナントは集客を上げるための大きな目玉の一つとして非常に重要な役割を担っているのです。

そこで今回は、飲食店を商業施設へ効果的に誘致するポイントや、集客を高める施設づくりについてご紹介します。

商業施設で注目される飲食店

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近年、商業施設の集客対策として飲食店には大きな期待が寄せられています。集客力を高めるための戦略として、まず必要なことは周辺地域の状況をリサーチし、そこに足りない要素を見つけることです。そのうえで、どのようなテナントに出店してもらえば良いのか、どのような空間デザインにすれば競合施設との差別化が図れるかを検討する必要があります。

また、価値ある顧客体験も対応提供できる飲食店づくりも大切です。デジタル技術を活用したキャッシュレス決済はもちろんのこと、非接触でのサービスや混雑を避けるための事前注文・事前決済といった現在のニーズに応じたサービスに加え、飲食店の雰囲気を楽しんでもらうために意匠性のある設備が消費者の心をつかむ鍵となります。

繁盛店を誘致するために必要なこと

飲食専門のフロアやフードコートに入る店舗の良し悪しは客足を左右し、施設そのものの価値にも関わってくる重要なポイントです。テナントにも集客につながるような繁盛店を誘致したいと誰もが望むため、争奪戦になってしまうのです。このような状況で少しでも有利にことを進めるためには、店舗側にも積極的に出店したいと思わせるような施設環境をつくる必要があります。

これを実現させるためには、どのような想いを込めて建てた施設なのか、将来のビジョンをどのように描いているのか、なぜこのような空間をつくり、この建材を使用したのか、というような施設立ち上げの歴史からデザインに至るまでを明確に伝えることが大切です。競合施設との違いがわかる材料を揃えてアピールすることで出店する側の賛同を得やすくし、人気店の誘致につなげていくのです。

人気の木目柄に加えて使い勝手の良い建材を

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大勢の人が利用する施設では、意匠や性能の高い建材を採用することが重要です。意匠面においては、例えば床材等に木目柄を取り入れることで空間にナチュラルな温かみが付加されるとともにトレンド感も演出できます。性能面では耐久性の高さや清掃を追求し、床材で採用される素材として複合フローリングやタイルカーペット等と材料も多数あるため、厚さにも気を使い、建材選びも重要です。

また、木目の風合いが楽しめるフローリングをメインにカーペットやPタイルなどを組み合わせれば、雰囲気が単調にならずメリハリのある空間づくりができます。視覚的に施設内の売り場と明確なエリア分けをすることも可能です。また、汚れを落としやすい、傷がつきにくい、滑りにくいといった高度なメンテナンス性や安全性を持った建材を選ぶことも、多くの人が利用する商業施設ではとても大切です。

空間の演出に変化を与える天井材

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商業施設では天井材も高級感や意匠性の高さを印象づけるポイントになります。天井にはクロスや木質素材など、様々な建材が使われますが、最近はルーバー天井の人気が高まっています。天井にライン状の凹凸ができることで美しい陰影が生まれ、天井をより高く開放的に見せる効果があります。木目調であれば、温かみを感じさせながらトレンド感のある空間に仕上がるでしょう。

デジタル化の取り組みや繁盛店を誘致するだけでは集客力の向上や競合施設との差別化を図る方法として十分と言えません。今後は、店舗側が出店したくなるような施設づくりを実践していくことが重要課題となっていくでしょう。

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