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ヌックとは? 階段下など家の片隅に居心地の良い空間をつくろう

ヌックとは? 階段下など家の片隅に居心地の良い空間をつくろう



“ヌック”という空間をご存知ですか? ヌックを家の中につくるメリットやデメリットを紹介し、検討する際の注意点やおすすめの設置場所も解説します。

ヌックとは

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ヌックとは、家の中につくられたこぢんまりとして居心地の良いスペースを指します。スコットランド語の“neuk”が語源といわれており、読書などくつろぎの場所としてリビングの一角や階段下、窓際などにつくられることが多いようです。

ヌックをつくるメリット

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家の中にヌックをつくることで、様々なメリットを得ることができます。ここで、ヌックの主なメリットをご紹介します。

●デッドスペースを活用できる

住宅内には階段下や部屋の隅など、使い道がなかったり、用途が限られたりするスペースがいくつか存在します。このようなデッドスペースをヌックにすれば、空間を有効活用できます。

●家族と同じ空間にいながらプライベートを確保できる

リビングやダイニングなど共用スペースの一角につくられたヌックは、家族と一緒にいながらもほど良い距離感を保てる場所です。家族間のコミュニケーションを維持しつつ、読書や作業に集中できるプライベート空間を確保できます。

●リラックスした居心地の良い空間ができる

好きなことをして過ごせる居心地の良いヌックに、お気に入りのアイテムを集めてディスプレイするのも楽しいものです。好きなアートや小物を飾って自分らしいインテリアをつくりあげると、よりリラックスした時間を過ごせるでしょう。

ヌックをつくるデメリット

ヌックには多くのメリットがある一方で、いくつかの課題もあります。

●コストや手間がかかる

ヌックをつくるには、棚やカウンターを設置する費用や、専用の家具や間仕切りといったインテリアに関わる費用など、コストがかかる場合があります。また、計画段階から綿密な打ち合わせが必要になるため、コストだけでなく時間もかかる傾向があります。

●冷暖房が届きにくい場合がある

ヌックの設置場所によっては、冷暖房の風が届きにくくなる可能性があります。特に、階段下などの空調設備がない場所にヌックを設置する場合は、暑さや寒さへの対策が必要となります。

●用途を決めておかないと使用しなくなる

目的もないままヌックをつくり、そのうち使われなくなってしまうと無駄なスペースになることも考えられます。具体的な用途を設計段階でしっかりと考えておきましょう。

実際にヌックを採用する際のポイント

ヌックをつくって後悔しないよう、導入する際にはいくつかのポイントがあります。

●適切な広さにする

用途によって適した広さは異なります。狭すぎると使いにくく、広すぎると他の空間に影響が出てくるなどの問題が発生するため、自分や家族が使いやすい適切な大きさで計画しましょう。

●家具のサイズや配置を事前に把握する

ヌックではイスやテーブル、間仕切りなどの家具を配置することが多いので、事前に置きたい家具の大きさと数を把握することが大切です。必要なスペースが確保できるか、使いやすい空間になるかをチェックし、立ち座りの動作に必要なスペースも含めて検討しましょう。

●収納を考える

ヌックで使うものの収納スペースをあらかじめ考えておきましょう。リラックスできる空間にするためにも、整理整頓は欠かせない要素です。

●照明に配慮する

読書などでヌックを夜間に使用する場合も想定し、目が悪くならないよう照明にも配慮しておきましょう。くつろぎを重視するために、他の部屋より暗めの照明を使用するのもおすすめです。

ヌックにおすすめの場所

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ヌックをつくるのにおすすめの場所やアイデアをご紹介します。

●リビングダイニングやキッチンの片隅

リビングやダイニングの一角、キッチンの片隅は、家族と過ごしながらも自分だけのスペースを確保できるおすすめの場所です。

●階段下

階段下のデッドスペースは適度にゆったりと落ち着ける場所として、読書スペースや子どもの遊び場などにおすすめです。

●窓際

窓際の明るい場所は、自然光を利用したリラックス空間として最適です。カウンターを取り付けたりデスクを置いたりすれば、窓からの景色を眺めながら過ごせる空間になるでしょう。ベンチやソファを壁際に置くと、やわらかい日差しを受けながらうたた寝できる場所としても使えます。

●キッズスペース

子どもが安心して遊べる場所としてヌックをつくるのも良いアイデアです。本棚やおもちゃの収納場所を設置すれば、片付けもしやすくなります。お子さんが成長したら学習スペースにするなど、将来のことも考えたプランにしておくとさらに良いでしょう。

●好きな場所に『ここち和座』を設置

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家具を置かずにゆったりと畳の上でくつろぐヌックもおすすめです。置き敷きタイプの『ここち和座』なら、フローリングの上に置くだけであっという間にごろ寝できるヌックが完成します。『ここち和座』は、和紙(※)でできた高機能な畳おもてを使用しています。適度なクッション性があり、撥水性も備えているため、水はねしてもすぐに拭くだけで簡単にきれいになります。傷つきにくく、日焼けにも強いほか、抗菌仕様でカビの発生やダニの増殖を抑えることもできます。
フローリング床との段差ができない、フラットな高さで施工できる敷き込みタイプも選べます。

(※)機械すき和紙を使用しています。コウゾ、ミツマタ等を使用した手すき和紙ではありません。

まとめ

ヌックは限られた空間を有効活用し、生活を豊かにする可能性を秘めたスペースです。現代の住宅に必要とされる“個”の空間を確保しつつ、家族のつながりも大切にできる、素晴らしい空間利用アイデアの1つといえるでしょう。導入の際は使用目的や予算、家族のライフスタイルも踏まえて検討し、自分らしい家づくりにチャレンジしてみてください。

  • 淀川 美和
  • 監修者

    淀川 美和(よどがわ みわ)
    株式会社アートアーク一級建築士事務所代表。

    一級建築士、インテリアコーディネーター、2児のママ建築家。「ママをきれいにする空間づくり」 をミッションの一つに掲げ、住宅・店舗・ホテル等の設計、内装コーディネート、メディア出演等を行う。自身も仕事と家事と育児のバランスをとりながら、忙しいママがいかに快適に家族と暮らせるかに焦点をあてつつ「お部屋のコンシェルジュ」として皆さまのお役に立てるよう奮闘中。

    保有資格:一級建築士、インテリアコーディネーター、建築士会インスペクター、健康住宅アドバイザー、整理収納アドバイザー2級、アロマ検定1級

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