
室内で飼いやすい小型犬は? 犬がフローリングで滑る対策法と人気室内犬の特徴
「室内で犬を飼いたい、でも初めてなのでどの犬種を選んだらいいのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで本記事では、室内で飼いやすい小型犬の主な犬種とその特徴、小型犬の足腰に優しいフローリングについてご紹介します。
室内でも飼いやすい小型犬ってどんな犬?

小型犬とはその名の通り、小柄な体格をした犬のことをいいますが、明確な定義はありません。国内では一般的に、成犬時の体重が10kg未満の犬を小型犬に分類している場合が多いようです。
室内で飼いやすい犬として小型犬をおすすめする理由は、体が小さいので限られたスペースでも飼いやすいこと、散歩の際などに飼い主が制御しやすいことなどがあげられます。
まず、室内でも飼いやすい小型犬の特徴をご紹介しましょう。
●性格が穏やか
小さなお子さんや高齢の方と一緒に暮らしているご家庭で、初めて犬をお迎えする場合は、穏やかで落ち着いた性格の犬が育てやすいのでおすすめです。
●しつけやすい
犬と人が快適に暮らしていくためには、室内でどのようにふるまえばいいのかをしっかりと犬にしつけることが大切です。人が好きで従順な犬は、比較的しつけやすいといわれています。
●毛が抜けにくい
犬には毛が生え変わる換毛期があるため、抜け毛の対策をする必要があります。短毛で毛が抜けにくい犬はブラッシングなどのケアが簡単で掃除の手間も少ないことから室内飼いに向いているといえるでしょう。
●臭いが少ない
短毛の犬は長毛の犬より臭いが少ない傾向にあります。またよだれも臭いの原因となるので、よだれが出にくい犬種を選ぶのも良いでしょう。
●運動量が多過ぎない
運動量が多い犬は、1日に何度も散歩をしないとストレスを感じてしまいます。多忙であまり時間がとれない人は、運動量が少ない犬を選ぶようにしましょう。
●吠えにくい
隣との距離が近い家や集合住宅では、犬の鳴き声は気になるところです。まったく吠えない犬はいませんが、警戒心が低く性格が穏やかな吠えにくい犬種を選ぶと安心かもしれません。
●病気や怪我の予防とケア
暑さに弱い、皮膚炎になりやすいなど、犬種によってかかりやすい病気があるので、それぞれに合った予防策とケアが必要です。また、室内で小型犬を飼う際には、床で足を滑らせないように、足腰に配慮するのも大切です。
室内で飼いやすい小型犬10種
以上のような特性をふまえ、室内で飼いやすい主な小型犬を10種ご紹介します。
●トイプードル

室内犬の中でも非常に人気が高いのがトイプードルです。抜け毛や臭いが少ないことから、室内飼いに向いている犬種といえます。知能が高く、しつけしやすいのもポイントです。
●チワワ

小さな身体にクリクリとした大きな瞳がとても愛らしいチワワ。飼い主への忠誠を尽くす性格で、短毛種なら毎日のケアも簡単です。
●ポメラニアン

ふわふわで手触りの良い毛並みと、つぶらな瞳が特徴のポメラニアン。明るくフレンドリーな性格で人に懐きやすく、飼い主に対して忠誠心を持って接する傾向があり、飼いやすい犬種といえるでしょう。
●ミニチュアダックスフンド

胴が長く短い足が特徴のミニチュアダックスフンドは、やんちゃな性格で運動が大好きです。
身体の特徴から足腰を痛めやすいので、負担がかからないように配慮が必要です。
●ヨークシャー・テリア

左右均等に長くまっすぐに伸びる毛が美しいヨークシャーテリアは、「動く宝石」とも呼ばれています。優しい性格でしつけやすいのですが、小さいながら活発な一面もあります。
●パピヨン

耳の形が大型の蝶が羽を開いたように見えるということから名前が付けられたパピヨンも、人気の犬種です。口や目、足先など、ケアが特に必要な部分の毛は短めなので、お世話は比較的簡単です。
●パグ

くしゃっとした顔と大きな目が愛嬌たっぷりで可愛らしいパグ。体毛が非常に短いので、被毛の手入れが簡単です。人に懐きやすく優しい性格のため、室内犬としても飼いやすいといえるでしょう。
●フレンチブルドッグ

フレンチブルドッグは、四角い顔に大きな目、たるんだように見える顔立ちが特徴です。普段は穏やかで優しく、ムダ吠えも少ないので迎えやすいでしょう。
●シーズー

長く美しい毛並みを持つシーズーは、優雅な雰囲気を感じさせるのが特徴です。長い毛は案外抜けにくいので室内飼育に適していますが、もつれや毛玉ができやすいため、こまめなブラッシングは必須です。
●ペキニーズ

獅子のたてがみを思わせる、首から肩にかけて大きく広がる毛並みが特徴的なペキニーズ。頑固な一面もあるので、時間をかけて根気よくしつけを行いましょう。
小型犬におすすめの滑りにくい床材
比較的に室内で飼いやすい小型犬について紹介してきましたが、実際に飼うとなると住環境を整える必要があります。特に意識したいのは、小型犬が直接触れる床の滑り対策です。
現在、住宅の床にはフローリングが多く採用されています。しかし、滑り対策がされていない普通のフローリングだと、犬が走ろうとした時に滑ってしまい、足が空回りするような状態になってしまう場合があります。実はこの状態は、小型犬の足腰に余計な負担がかかってしまう可能性があるのです。

愛犬の足腰を思いやるのであれば、滑りにくいフローリングを使うのが一番です。
DAIKENの『ワンラブフロアⅤ』なら、小型犬の歩きやすさに配慮した滑りにくい加工がされているため安心して採用できます。さらに、ペットの吐き戻しなどにも配慮されていて、汚れが拭き取りやすいのも特徴です。お手入れが簡単で、家族の一員である愛犬の足腰にも優しいフローリングです。

また『ワンラブフロアⅤ』は、基になる材料を従来のラワン合板からDAIKEN独自の環境に配慮したエコ基材『Eハードベース』に変更しています。小型犬の滑りに配慮した性能だけでなく環境負荷の低減にも貢献できる製品といえます。
まとめ
室内で小型犬を飼うには、それに適した犬種を選ぶことが大事ですが、同時に暮らしやすい住環境を用意してあげることも重要です。床だけに限らず、様々な面での準備や対策をして、愛犬を含めた家族みんなが快適に暮らせるようにしていきましょう。
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監修者
小野 紀章(おの のりあき)
おの建築設計事務所(福島県桑折町)代表。一級建築士、愛犬家住宅コーディネーター、愛猫家住宅コーディネーター。
トイプードルを家族に迎えた経験からペットと家づくりの関係性に興味を深め、ペット事業部「いぬとねこの家づくり工房」を立ち上げ。「ペットも家族の家づくり」をコンセプトに、犬や猫たちとのより良い暮らしが実現できるよう新築・リフォーム問わず取り組んでいる。