耳鼻科でもプライバシーへの配慮を! 患者様の信頼につながる診察室づくり

耳鼻科

耳鼻科で、診察の状況が他の患者様に丸見えになっている施設はありませんか?
耳鼻科では服を脱ぐ機会が少ないですが、他人に診察の会話を聞かれたり、診察の様子を見られたりするのは良い気分ではないでしょう。プライバシーが守られていないと患者様の信頼を得ることはできず、利用者が減少してしまう可能性も考えられます。
これからも選ばれる耳鼻科になるために、プライバシーへの配慮と設備の改善について考えてみましょう。

オープンすぎる耳鼻科は嫌がられる?

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耳鼻科では診察の際に服を脱ぐケースがあまりないため、他の科に比べて病院内のレイアウトがオープンな場合があります。最近ではプライバシー保護に力を入れている耳鼻科が多いものの、他の患者様に診察の様子が丸見えで、診察内容も漏れてしまっているという病院も見受けられます。

DAIKENが全国の患者100名、医師100名に行った「病院の音環境について」のアンケートでは、全体の46%の患者様と、63%の医師が診察中の「会話漏れ」を気にしています。

●質問:診察中の「会話漏れ」が気になったことはありますか?

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また、患者様の76%が「会話漏れ」をしないための対策を希望していますが、医師の69%が病院において「会話漏れ」の対策をしていないと回答しています。

●質問:診察室の会話が漏れないように、対策を行ってほしいですか?

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●質問:ご自身の病院(もしくはお勤めの病院)で会話漏れ対策を行っていますか?

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アンケートの結果から、患者様はプライバシーの保護を希望しているものの、病院側での配慮が足りていないことが分かります。そのまま放置していると、患者様が気分よく病院に通えず、利用者が減ってしまう可能性があるため、患者様が減ってしまう可能性があるため、まずプライバシー保護に配慮する必要があります。

プライバシーに配慮するためにしておきたいこと

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患者様のプライバシーを確保するための理想は、診察室など患者様が利用する部屋を個室にすることです。個室にすることができれば、他の患者様から診察の様子を見られたり、音漏れの心配をする必要はほとんどなくなります。

しかし、個室を用意することはスペースの都合上難しい場合あるでしょう。それでも、できる範囲でのプライバシー保護対策をしたいところです。
簡易的な対策方法としては、診察をする場所にパーテーションやカーテンなどの仕切りを設置することです。他人の視線を防げるだけでも、患者様が感じるストレスを大きく低減できるはずです。

また、待合室に大勢待機している状態は患者様のプライバシーを保護するのが難しくなります。できれば、順番待ち受付システムなどを導入して、待合室が混雑しないようにするのも良いでしょう。

信頼され、選ばれる耳鼻科になるために

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患者様のプライバシーを守るためには、診察室の構造も配慮する必要があります。
診察室を個室にできる場合は、遮音性のある「ドア」や「壁下地材」を導入できれば、診察中の会話が漏れる心配が少なくなり、患者様のプライバシーの保護につながります。
また、吸音性のある天井材を使用すると、音の響きが抑えられるため、診察室内の会話が聞き取りやすくなります。耳鼻科の患者様の中には、難聴の症状で受診される方もいるので、会話を聞き取りやすくする吸音材の導入はメリットが多いといえるでしょう。

選ばれる耳鼻科になるには、患者様から信頼を得るための積極的な取り組みが大切です。つねに患者様への配慮や設備面などを見直し、改善できる点は改善していきましょう。

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